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一時期話題になってた高級食パンがピンチらしい。
いや、正確にはその高級食パンの販売法をめぐって問題が出ているようですが。
内容は昔からよくあるフランチャイズ店の契約形態に関するトラブル、っつーか、契約店の不満というか悲鳴というか。
昔からフランチャイズ契約はリスクもでかいことが分かってるのに契約するオーナーが多いのが不思議です。リスクは昔から言われてたのでそれも今は少しは改善されてるんじゃないのかな〜と漠然と思ってしまいますがそれもないご様子。
いや、契約なんて力がある方が有利にできてるのは分かりきってるんですけどね。それに自分はフランチャイズ店のオーナーになったこともないので契約交わしたオーナーさんの気持ちも事情も分かりません。その全く事情も知らない素人の薄い意見です。
ネット記事によるとその高級食パンとやらは一時期テレビでも紹介されて結構流行っていたのだとか。で、上場を目指して出店していたというのも自然な流れと思います。契約形態がフランチャイズが多かったというのも当時の勢いが窺えます。
ところがコロナショックで売り上げ激減、わずか3、4年で凋落することに。ただこれが本当にコロナ禍によるものなのか疑う声はネットにも多くありますけどね。自分もそう思います。
高級食パン、一度は食べてみよっかな? とは誰もが思ってもそれを日常的に食うことはまずないでしょう。どうせ食パンだし。一度食えばもういいや、って人の方が多いでしょう。そのブームが一巡しただけのようにも思えます。
ただブームの最中はそれがいつまでも続くと思っちゃうんでしょうな。いや、3、4年ももったのならなかなかの実力ではないかと。それに大して景気もよくないこのご時世で高級を売りにしても、と、素人ながら思ってしまいます。契約したオーナーさんには確かな成算があったのでしょうけど。その成算が間違っていなかったと、オーナーさん方には頑張って売り上げ伸ばして証明して頂きたいものです。
そういえば類似の記事でステーキチェーン店の店舗大量閉鎖の話題も載ってました。こちらも無理な店舗拡大がアダになったのと、やはり提供する商品と客層のミスマッチが指摘されてました。うん、自分もそう頻繁にステーキ食いに行けるほどリッチマンじゃない。
成長を目指すのは企業の宿命だし正義でもあるのでしょう。しかし両者に共通しているのは成長しか見えてなかったように思えます。何のために成長するのか? 成長した先に何があるのか?
商売の教訓としてはまず第一に共同事業者の幸せ、次いで顧客の幸せ、そして世の中の幸せ。三方良しの関係を築くのが商いの基本と教えます。誰かが不幸になるような経営は長続きしない、商いではないと。
当然のことのようですが、これほど難しいこともありません。自分もここにフリーのエッセイやら小説やら上げてますが、ポイント数やアクセス数のみに囚われてはいないだろうか、読んだ人が損しかしないものしか上げてはいないだろうか。甚だ自信がありません。
こちらはフリーだしポイントもアクセス数も大して意味のある数字でもないので一緒にしなくていいのかもしれません。でも読者の時間を頂いてる事実は間違いありません。フリーのポイントでさえこうなんだから、これが現金が絡む商売だったら目先しか追えなくなって破綻するのは容易に想像できます。
自分のことしか考えず、顧客を見ない商売は商いではない。重い教えです。自分はオーナーなど目指さない方が賢明でしょう。




