タマゴ
物価高や鳥インフルの影響があってか卵の価格が300円超えとニュースになってます。これを高いと思うか否かは人それぞれなんでしょうけどやっぱり高いと思う人が多いようです。うん、自分も卵は安売りの日に買うようなデフレ野郎なので高いと嘆く人達を嗤えません。
とはいえ価格の優等生という言葉に生産者は悲鳴を上げているとも聞くのでこれが適正な価格なのかもしれません。物価は上がるのが当然なのに昔からの価格を維持してきた方が異常だったのかも。
この傾向はお年寄りなんかが特に顕著。要は昔に比べて何もかも高くなった。まあそりゃ当然ではあるんですけどね。高度経済成長期の物価と今を比べてもしゃあないというか。でもお年寄りの記憶には昔の価格が強く刷り込まれてるから今の値段が高いと感じるんでしょうな。
ってことは卵が高いと感じる自分も既に老化が始まってるのかも。それはさておき、
そういう価格を抑える生産者さんの努力の上に自分などは胡座をかいて安さを享受しておきながら高くなったら高いと文句を言うわけですな。消費者とは何様なんだと思ってしまいます。
そんなに卵が高いと思うなら自宅でニワトリでも飼う? それやると卵買うより高くつくのは当たり前なので誰もやらないのであって。そうなれば養鶏農家さんに作ってもらうのが当然で、適正な価格をとなったら農家さんが損しない価格設定になるのも当然ですわな。高いと嘆くなら買わなきゃいい。
じゃあこの危機的状況をどうにかするため自分が養鶏農家になれるか、つってもなれるわけがない。仕事は大変そうだし儲かるとも思えない。そのうえ鳥インフルで廃業するリスクも高そうだし商品は安く買い叩かれ儲けは殆ど無い。生産者さんには頭が下がるけど自分がやるかとなるともちろんノーです。
それは養鶏農家さんに限らず、一次、二次産業についても同様で、どの仕事もキツくて大変そうというイメージです。しかも今は終身雇用も安定収入も期待できません。
だから若者は都会を目指す。アルバイト生活でも人生一発逆転の可能性のあるお笑い芸人の方に夢を抱ける。クリエイターも一緒。作家にでもなって一発当てればミリオネアにもなれるかも。普通の仕事しててもそんなチャンスは決して回ってこない現実を考えるとまだそっちの方に夢が持てるのは分かる気がします。
その夢を持つ若者が沢山いるおかげで企業は安い賃金で若者を労働力として確保できる。いや、いいと思います。需要と供給がマッチしてると思います。
逆に言えば普通の仕事では夢も生き甲斐も持ちにくいってことでしょうかね。でもそういう生産業に従事する人達がいなければ社会が成り立たないのは至極当然のことで。今はほとんど高齢者さんになって苦しい状況の中やってる人達が多い現実もなんとなくですが分かります。タマゴその他諸々の価格が上がるのは仕方ないのかもしれません。だって生産者自体が少数になってんですもん。
ワイドショーに出て一言二言のコメントしてる人達が高い給料貰ってる一方で生産者はカツカツの状況でやってる。どっちがいいかと問われればそりゃ誰だってワイドショーのコメンテーターになりたい。
もうバラエティやワイドショーで視聴率取れないなら地方で頑張ってる生産者さんをレポートする番組でも作っちゃどうですかね?
そっちの方が視聴率取れるかもですよ。スポンサーは嫌がるだろうけど。




