独身税
中国が人口減に転じたそうです。数年前から予測されてたことのようですが、この国でも話題として取り上げられるくらいなんだからそれなりに大きな問題なのでしょう。あの国が嫌いで仕方ない人は喜んでいそうですが経済的にはデメリットもあるのであんまり喜ばしいことでもないのだとか。
ただ軍事的、政治的なメリットはありそうなのでどっちがいいのかは自分ごときにはよく分からず。それに嫌いな人は多少経済的デメリットがあっても構わないのかもしれませんし。
我が国が貧乏になって中国の脅威が軽減されるか、それとも経済的恩恵を受けつつ軍事的脅威に晒されるか、どっちがいいのかはよく分かりませんねえ。
色んな所で意見のひとつとして独身税を挙げる人もいるようです。ま、大半は冗談か皮肉ってるって程度で本気で言ってる例はほぼ皆無のようですが。
確か、古代中国で施行されてたような記憶があります。戦争で激減した人口を手っ取り早く回復させるために導入したのだとか。その効果はてきめんだったらしく、国の建て直しに成功はしたようです。ただその時の為政者はかなり苛烈な政治を行ったことでも有名なのでそれだけってわけでもなさそうですが。
今の中国でももしかすると独身税導入するかもしれません。自分はゴメンですけどね。
気になって検索してみると日本でもなんと2017年頃、どこかの市のヒアリングだか意見交換会で「独身税を導入してはどうか?」と提案した人がいて話題になったらしい。いや、世の中にはそういう人もいるんですねえ。古代中国の為政者と同じレベルです。
んで、2023年の現在、もうちょっと検索してみると独身税など不可能、という意見も見られます。独身ってだけで死別した人、離婚した人、生活困窮者も一緒くたに課税するのは実質不可能、というもの。ただ個人的には揚げ足取りの域を出てないかな〜と。
結婚せず、子育てもせずで金銭的負担のない層に課税するのが目的なら結婚歴を非課税対象にすればいいし、年齢と収入も一定ラインを設ければいい。偽装結婚も犯罪なのでそれが流行るというのも些か飛躍のしすぎでしょう。個人的には独身税は充分現実味がある、ってのが自分の考えです。実際、独身者に課税したいと思う子育て世帯も少なくないでしょうし。
でも自分は独身でも結婚してても独身税などゴメンです。そんな露骨に格差と分断を産むような税などカンベンしてほしい。婚姻と出生率を高める目的でも、その後の保証を国がしてくれるわけでもありません。節税のために結婚、出産したって幸せになれるとも思えません。誰でもそう思うでしょうけど。
扶養控除は逆の意味で独身税みたいなもん、との意見もあるようですが給与の出ない主婦(夫)業の控除は個人的には妥当と思えます。
ただ、よく考えてみると独身税は既に導入されてるような気もしなくもありません。自治体によっては子育て世帯への補助は当然のようにやってます。そしてお国も消費税やらで集めた税を子育て世帯に……なんてことを平然と言ってます。つまり国民から集めた税を子育て世帯に還元しているわけです。もちろん独身者はその恩恵には与れません。
つまり独身者は既に子育て世帯を税という形で支えてるわけですね。これを間接的とはいえ独身税と言うのは少し屁理屈に過ぎるでしょうか。
いや、子育て世帯が少ないなら独身者からカネ集めた方が得なんじゃね? などと言いたいわけではございません。




