裏目を引く人
ギャンブルなどで裏目を引く状態というのは、きっと誰でも陥るものなのでしょう。ギャンブルに限らず、他の何にしても。
ではなぜそんな状況に陥ってしまうのか。そのような状態に陥った場合、どうすれば脱出できるのか。それを少し考えてみたいと思います。
自分の場合はギャンブルではなくただの雀ゲーですが、裏目を引く状況に陥ったことは何度かあるし、記憶にも残ってます。
もう何をやっても裏目しか引けない。「どうせ次も裏目を引くに決まってるんだから」と、あえて確率の悪い方に張ると今度はその裏が出る。何をやっても裏目に出る時はとことん裏目を引きます。
人間のバイオリズムなのか、あるいは運命として決まっているのか。ま、自分は雀ゲーだったのでさほど深刻な問題でもありませんけどね。そんな時はさっさとリセットして他のゲームを楽しむのがベストです。しかしこれがカネを賭けたモノホンのギャンブルだったら事は深刻です。
思うに、裏目を引く時ってのは負けが込んだ時じゃないでしょうか。記憶は定かじゃないけど、負けが込んでくると裏目を引いてたような記憶があります。そもそも裏目を引いてるから負けが込むのであって。
負けが込んでくると打ち筋も雑になり、大物手しか目に入らなくなります。そうなると何をやっても最悪の裏目を引く状態に陥るような、そんな気がします。
その逆もあるんですけどね。何を引いても有効牌のフィーバー状態。手牌も大きく広がって意図せず大物役も狙える、裏ドラも乗っちゃったりする。そういう運気の流れも確実にあります。が、残念ながらそういうのはあんまり記憶には残らなかったり。やっぱり記憶に残るのは裏目を引く状態です。
雀ゲーくらいなら諦めもつきます。しかしこれが本物の賭け事、人生の大きな岐路や選択だった場合、裏目を引く状態での決断は避けたい所です。そんな状態では何をやっても裏目に出るってことです。しかも負けが込んでるもんだから冷静に場を見られない。一発逆転を狙って大物手しか目に入らない。
逆に気持ちに余裕があると場に出てる牌を冷静に数えたり、無理に上がりを目指さず一局くらい流して、それがまたいい流れを呼び込んだりもします。つまり、裏目を引くのは気持ちに余裕がない状態とも考えられます。余裕がないから冷静な状況判断ができない。根拠もない希望的観測に縋ってしまう。もちろん世の中そんなうまい話はないし、希望的観測しかできなくなった人間など賭場ではいいカモです。
負けが込んで裏目しか引けない状態というのは、ただ単に注意力が散漫になって状況判断ができないだけではないでしょうか。通常運転なら何ということもない平坦な道なのに、無理にスピード上げたり急いだりしてるから平坦な道も難易度が高くなる。結果として大差ないスピードでも遅く感じてしまう。最悪事故ってしまう。何をやっても裏目を引いてるような気になってしまう。でも実際のところ裏目を引いてるのは本人が焦って冷静さを欠いてるだけってことに気付いてないだけなんじゃない? と、いうのはどうでしょう。
さて、防衛費のための増税が検討されているようですが、多分もう既定路線で増税は間違いなしなのでしょう。来年初頭での退陣の道筋でもついたのでついでに増税も済ませましょ、って魂胆が透けて見えるようです。その上げた税金で何を買うのか。どっかの国の戦闘機でしょうか。そりゃ何がなんでも増税しなきゃいけないんでしょうね。
負けが込んで裏目しか引けなくなった人はさっさとゲームを降りるのが賭場の常道です。その際、スッたカネはまた別の誰かの軍資金になって次の場が立つのでしょう。
裏目しか引けなくなった人の決断には付き合いたくもありませんけどね。




