新しい資本主義
……とういうスローガンを掲げてたどこかの国の総理が猛バッシングを受けているようです。ネットニュースなので一部の人が騒いでるだけなのかもしれませんが。
なんでも、就任当初は「成長と分配」「所得倍増」みたいな、宗教団体の勧誘係かと思ってしまうくらい景気のいいスローガンを掲げていたものの、生活必需品の値上げ、増税案、上がらない給料等々の不満の声が上がっているようです。
いや、それは後付けの理由で、根っこには社会不安といったものが要因としてあるようにも思えます。とはいえ多くの人が将来に不安を抱くのは政府の責任とも言えなくもないので仕方ないとは思いますが、そういう政権を選んだのも国民自身であるいじょう、文句を言えた立場でもないというのが自分の個人的な考えです。
『新しい資本主義っていうのは富裕層に課税して庶民に分配するってことじゃなかったの?』などという声も挙がっているとかいないとか。記事の内容なので記者が捏造した意見という可能性を考慮しつつも「それはない」と、自分は言いたい。
本当にそんな意味なら新しい資本主義なんて曖昧な言葉は使わない。きちんと「富裕層への増税」と明言するに決まってます。その方が票に繋がるから。
でもそれを明言せず、新しい資本主義、なんて言い回しをするってことは国民に勝手に妄想させたいからなんでしょうな。勝手な妄想する方が悪い。
さらに蓋を開けてみれば成長と分配どころか投資を促すような案ばかり。しかもここに来てそのご本人が「女性の経済的自立」などと言い出したために猛バッシングに遭ってる、ってことのようです。
女性の経済的自立というのが具体的にどういう意味なのか自分にはよく分かりません。丁寧な説明を待ちたいところですが、ネットニュースにコメする人たちは待ちきれないようで、少子高齢化はどうするとか宗教法人に課税すればいいとか勝手なことカキコってます。
そんなことやれるくらいならとっくにやってますよ。少子高齢化と女性の経済的自立はたぶんベクトルの違う問題だろうし、宗教法人への課税はもっと関係がない。そもそも女性の経済的自立って言葉の意味が具体的に分からないいじょう、自分にはなんも言えませぬ。言えるのは「じゃあ女性は経済的自立ができないってことなのか? この国では」くらいでしょうか。いや、男でも経済的自立ができてない人は大勢いると思いますけどね。それはさておき、
そもそも新しい資本主義って言葉が何を意味するのか、事前にリサーチした人はいるんだろうか?
自分などはこの言葉を聞いた時、「ああ、今までよりずっと厳しい税制になるんだろうな」と、漠然と思いました。新しいからいいとは限らないし、新しいから暮らしがラクになるなんて誰も言ってない。
今までより更に厳しい課税や生活を強いられたとしてもそれは間違いなく新しいスタイルであって嘘は言ってない。本当に税が軽くなって庶民の生活がラクになるというのならそのまま言えばいい。その方が絶対、票に繋がるから。
でもそれを言わず新しい資本主義なんて言い回しをするってことは今までより厳しくなると思っておいた方がいい。勝手な解釈して思い込む方が悪い。
成長と分配もそう。投資信託なり証券会社なりを優遇して成長させてその成果を自分たちで分配するという意味なら嘘は言ってない。低所得者層の生活を向上させつつ税収を分配しますなんて誰も一言も言ってない。
女性の経済的自立って言葉も同じ。どうとでも取れるし、女性にとっていいことか悪いことかなんて誰にも判別つきません。
どうとでも取れる言葉を自分の都合のいいように勝手に解釈して後から騒ぐのはアホのやることです。




