お絵かきソフト
お絵かきソフト、っつっても、じゃあ何使えばいいのよ? 分かります。では自分の経験からそこら辺を解説しましょう。
一番簡単なのはOSにプリインストールされてるペイントというソフト。これはウィンドウズのPCにはほぼ入ってるので誰でも使えます。しかも使い方は超簡単。直感的に誰でも扱えるので入門にはうってつけです。ただそれだけに機能が限定されてて、すぐに使い勝手の悪さに頭を悩ませることにはなるのですが……それでも基本のキを学ぶには最高と言えるでしょう。
このペイントを1000倍くらいに進化させたのがAZペインター。その名のとおり、初心者から玄人まで使える懐の深さがあり、これがペイントの代わりに純正でプリインストールされててもいいくらいです。しかもレイヤーという、ペイントソフトの生命線とも言える機能が実装されてるので、入門機としては右に出るものはありません。初心者さんはまずこのソフトでイロハを学ぶことをおすすめします。
次におすすめしたいのがペイントドットネット。名前からしてクラウドサービスっぽいですが立派なフリーソフトです。AZではあまり大きいデータは処理できないのと、細かい作業がし辛いという弱点がありますが、ドットネットは矩形選択ができるし、大容量の絵も加工できるのでAZに物足りなさを感じた頃に乗り換えるのが良いかと。
それでも物足りないというコダワリ派のアナタはファイヤアルパカがマストになります。漫画制作向けのソフトというだけあり、線を引く機能が充実していて集中線が簡単に引けるのが魅力。他にも漫画的な効果を作るのが得意です。これをベースにしたメディバンペイントというソフトも高機能。どちらを使うかはお好みで。あと、高機能だけど使い勝手がいいのも特徴。個人的には中級機に位置付けますが、初心者さんでも使いこなせるかもです。がんばれ。
そして究極とも言えるのがGIMP。すべての在野デジ絵描きはここを目指すべきと言っても過言ではありません。なにしろやれることはプロ御用達のフォトショップとほぼ互角という化け物フリーソフト。ただ、それだけに難易度高く、初心者にはオススメできまへん。かく言う自分もペイントの次にこれに手を出してしまい、「俺にデジ絵はムリだぁ〜」とフテ寝したものです。その次にAZに出会い、救われたのですが。
そんでメディバン使いとなり、もう一生メディバンでいいやと思い始めた頃にOSクラッシュしてしまいウブントゥに乗り換え、仕方なし的にGIMPを使い始めたのです。それで使えるようになったのはやはり今までのAZからメディバンまでの経験があったからだと思います。使えるようになった今こそあえて言おう!
GIMP最強であると!
特におすすめなのがGIMPポータブル。PCにインストールせずとも使える、USBやSDカードに入れて使えるのに性能は全く変わりません。いつか使うときに一本、GIMP専用USBを作っておきましょう。騙されたと思って。
じゃあフォトショ買わなくていんじゃね? とか言うとそういうわけでもなく、プロの現場ではやっぱりフォトショがマストらしいので、プロを見据えてフォトショを買うのはありです。使い慣れてるからGIMP使いま〜すなんて、プロでは多分通じないでしょうから。とはいえ高価なソフトなので、自立するまではGIMPで充分すぎるほどではないかと。あれこれ使えた方がやっぱり有利ですから。
それからクリタという高機能ソフトもありますが、こちらは操作系がかなり独特なのでマスターするにはかなりの労力がいるかと思われます。自分も使いこなせないままでした。それからクリスタ、SAIという有料ソフトもありますが使ったことないので分かりません。が、愛用者は多いしプロでも使ってる人がいるらしいので買って損はないと思われます。
では次回はそれらのソフトの使い方をざっくばらんに説明しましょ〜(まだ続くんかい……)