竹刀
ちょっと前の話になるけど、五輪の空手強化コーチだかなんだかが解任されたそうです。まあしょうがないよね。
なにしろ代表選手に竹刀を突きと見立てた練習やらせてた、ってんだから驚きです。昭和じゃないんだから。そのコーチは空手◯カ一代とか餓◯伝とか修◯の門でも愛読してたんだろうか? お友達としては面白いけどコーチとしてはカンベンです。そんなコーチの下で練習やってたらいつか真剣や熊や牛でも持ち出してきかねません。飛躍のしすぎでしょうか?
まあこの脳筋コーチはともかくとして、竹刀についてもあるワイドショーでネタにしてました。そのワイドショーによると、なんでも剣道経験者にとって竹刀は魂みたいなもので、それをあんな使い方をされるのは悲しい、とのことでした。
自分は剣道経験ないので知らなかったけど、そういうもんなのかと納得。それ知っただけ熱血脳筋コーチのトンデモ特訓もある意味有意義だったのかも。いや、怪我した選手はたまったもんじゃありませんけどね。
しかし自分はどうしようもない不謹慎野郎なのか、どうにも笑えて仕方がない。実際自分もゲームでギャグとして竹刀を小道具に使ったし、プロレス小説でも使ったし。剣道関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
ただあれ、元ネタはWWEなんだよなあ。WWEでも竹刀は小道具として鉄板です。時には正気を疑ってしまうほど危険な使い方もするけど、まあほとんどがギャグでしょ。アヤしげな東洋文化のアイコンとして使われてるっぽいです。その文化の違いに物申すつもりもありません。日本人の自分が見てても笑えるんだもん。
相撲やプロレスの稽古でも竹刀は体罰の道具として使われてるのは周知の事実ですし、運動部でも使ってるとこがまだまだ意外とあるのかもしれません。人によっては竹刀見ただけでPTSD起こしそうです。それ考えたら剣道関係者の方の心痛は察するに余りあります。ただ当人たちに剣道を侮辱する気なんかもちろんなくて、それが体罰の道具としてもってこいだから使ってるんでしょうな。これがバットや角材だったら事件になりかねません。
これがスポンジ製の、スポーツチャンバラで使うバットだったらどうなのか。たぶん練習にはならんのでしょう。そもそも格闘技界に入ってくるような鼻っ柱の強いトンパチに教育施そうと思ったらそれこそ竹刀で殴打する体罰も時には必要なのかもしれません。素人の自分にそこに意見する資格などありません。ただそれをやる場合、指導者にも正しい知識と責任感が伴ってるのが前提とは思いますけどね。使わないで済むならそれに越したことはないのですが。
あの昭和熱血脳筋コーチが問題になったのもそこら辺が欠如してたからなのでしょう。竹刀を体罰の道具としてだけでなく、トンデモ特訓にまで使うという空気の読めなさっぷりからしてコーチ……というか、人としての資質を疑ってしまいます。自分が選手ならもっと合理的なコーチに指導していただきたい。
いや、だからといって竹刀を体罰に使うのはOKって言ってるわけではありませんからね?




