素人的映画評論 4
スペースボールなる映画放送の予告を見て、これは見なきゃダメだろ! と思い、仕事があったので録画して視聴。しかしこんなC級感丸出しの映画をわざわざ録画した奴なんて日本に何人いるんだろう……
で、まあ感想は……うん、面白かった。
明らかにコッチを笑わせる気満々のしょぼいセットに特撮。しょうもない下ネタに不謹慎ネタの数々。期待を決して裏切らないベタなお約束。誰にでも分かる安直なパロディと、自分の大好物が詰まってます。そんなわけで個人的には高評価! といきたいのですが……正直、期待したほど面白いわけでもありませんでした。
キャストからしてどうもオースティンパワーズと同じ制作スタッフのようです。そうなるとどうしても比較してしまい、見劣りしてしまいます。どうも製作陣はSFにはあまり関心がなさそうです。もうちょっと面白くなりそうな要素は結構あったんですけどねえ。それが何なのかまでは分かんないのですが。
個人的にはこういうおバカなノリは大好きだし、そういうものを真面目に、いかにも手抜きっぽく作ってる姿勢にも好感が持てます。ただなんというか、ドタバタがメインでブラックなネタがあまり見られなかったのが残念です。有名映画をいろいろパロったので少し遠慮があったのかもしれません。
そこら辺がもうちょっと振りきっていれば自分好みの映画になってたかもです。登場人物もオースティンパワーズほどイカれた奴もいませんし数も少ないです。壮大なスペオペのつもりなんですけどねえ。そこも笑うポイントってとこなのかな? 敵役のヘルメット卿のコスはやたら気合が入ってたのでそこで力尽きてしまったのかも。
ストーリーの方もあってないようなものの、いかにもなアメリカ映画っぽいハッピーエンド。このへんはファミリー層に迎合したんでしょうけど、しょうもないパロディを随所に入れ込んでんだからラストもしょうもない終わり方でよかったんじゃないかなあと個人的には思います。
あと、このテのアホ映画って、なぜか女優さんがめちゃくちゃ美人です。なんでこんな映画に出演されたのかイマイチ分かりません。アホ映画補正も少しはかかってるのかもしれませんが、それにしてもレベルが高い。他に仕事なかったのかな? 逆に真面目な映画で美人すぎる女優さんはリアリティに欠けるとかいう理由でお呼びがかからないのかも。
……と、総評としましてはイマイチな映画と、非常にありきたりかつ不本意な感想なのですが、個人的にはC級映画としての仁義を守ったおバカ映画として評価したいです。
いい意味でも悪い意味でも色々ツッコミどころがあって楽しめたのですが正直、人にまではオススメできまへん。日曜お昼に放送される映画にはうってつけとは思いますけどね。




