僕たちの好きな……
これまたどっかで目にした説だけど、アニメ、機動戦士ガンダムの主人公ロボは角ばったデザイン。悪役ザクは流線型デザイン。子供の視聴者に分かりやすいようにした結果なのでしょうが、このデザインの違いにもリアリティがあるらしいのです。
なんでも好景気時は肩肘張った角ばりデザインがウケて、逆に不況だと無駄を省いた流線型デザインが流行るのだとか。なんだかあと付けのこじつけとも思えなくもない説ですが、設定としては面白いのでOKです。
ガンダムは地球の資源が潤沢に使える連邦軍陣営の機体なのでいかにも強そうな角ばったデザイン。ジオン軍は物資に乏しいので資源節約型の流線型デザインである、と。車でも空力考えたら流線型の方がいいに決まってます。が、そのためには居住空間やら荷室を代償にする必要に迫られます。どちらがいいとは一概には言えません。
強いて言えば売れる方が正解なのでしょう。あるいは流行りに乗ってるか。メーカーは根性で流行を作り上げることさえあるかもしれません。実際、バブル後の不況期は流線型デザインの車、というかコンパクトカーがこれでもかと開発されまくり、実際売れたようです。その風潮は現在も続いている感があります。
ポップな音楽と美男美女のCFによってあたかも流線型デザインが時代の最先端であるような錯覚を人はしてしまうものなのかもしれません。それがメーカーの事情なのか市場の要求なのかは分かりませんけど。でも、確かに角ばった車はどことなく時代遅れな印象があります。いや、遅れてるんじゃなくて、時代にマッチングしてないから、洗練された角ばりデザインが出てこないというべきでしょうか。流行ってないなら頑張って角ばったデザインの車を販売するメリットもあまりありませんから。それが市場原理ってもんなのでしょう。
政府がいくら景気良くなってますよなんて言っても、流線型デザインの車が売りだされてる間はあまり信用しないほうがいいのかも。
これが軍事兵器だったらもっとドライ。兵器としての性能が担保できればデザインなんか論外。戦車や戦闘機なんかどんなイビツなデザインでも何故かカッコよく見えてしまうのはそのデザインに意味があるからなのでしょう。兵器としての性能をとことんまで突き詰めた結果だからであって、そこにカッコつけたいという邪心がないからなのでしょう。いや、もしかするとちょっとはあるかもしれないけど。
オス◯レイなんかでも相当変なデザインで映像見てるだけでも危なっかしいけど、兵器としての有用性があるなら国、軍隊は平気の平佐で運用します。パイロットが危険だろうが何機落っこちようが、それ以上の戦果があれば問題ないわけですから。それが戦争ってもんなんでしょう。ほぼ緩衝地帯の住民がデモ行進やったところで軍隊が聞く耳など持つわけないのです。当然といえば当然なんですが。
自分も一度だけ飛んでるオス◯レイ目撃したことあります。なんか凄い、聞いたこともない爆音が聞こえたので空を見るとイビツな影。映像でしか見たことなかったけど瞬時に「オス◯レイだ!」と心の中で叫びましたとも。なので、それがオス◯レイだったかは定かではないのですが。ただ、その時の感情としてはカッコいいなあ〜という、甚だ不謹慎なものでした。基地周辺の方々には本当に申し訳ないけど、いいもの見れたというのがその時の正直な感想です。
もちろん、頭上からヘリが落っこちてくるのはカンベン願いたいですけどね。