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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

居茅ホラーシリーズ

お肉食べたい。

 私は焼き肉もステーキもローストビーフもチキンもポークもターキーもラムも馬刺も鯨も大好きです!

 でも、今回はホラーです。

 あたしお肉好きなのよね。


 小学生の頃はハンバーグみたいな柔らかい肉より軍鶏みたいな固い肉が好きだったの。美味しいお肉を噛み締めるのは喜びだったわ。


 でも、あたしは病弱で毎日のように病院通い。薄味のお粥ばかりの日々だったの。あたし断言するわ。肉食った方が健康にいいわよ。せめてお粥に肉味噌か鮭は入れてよ。梅干し……もわりと美味しいから好き。昆布の佃煮とか。


 もちろん、たんぱく質が厳禁な病気もあると思うけど、たんぱく質が厳禁な病気や胃障害が無い限り、肉は食べるべきなのよ。


 そう、肉は食べるべきだわ。お肉大好きなのに病気のせいで食べられない。あたしの歯は丈夫よ。古い牛肉のスジ肉でも噛みきれるわ。


 最近ゾンビゲームみたいにゾンビになる病気が流行ってるみたいね。この病院の外ではその病気の患者が徘徊してるらしいわ。どうもウィルス病みたいなのよね。


 知ってるかも知れないけど抗生物質って人類を救った薬だけど万能じゃないのよね。耐性菌とかいって、抗生物質が効かない菌もあるし、ウィルスにだって対抗できないのよ。この辺りは生物学に詳しくない友達に話してもポカーンとされたけど。分かるわよね? 病気のことを知り、抗生物質や手術なんかの治療法を知らなかったら、……あんた死ぬわよ? 占いとかではないわ。

 例えば院内感染が危険な理由は分かる?

 病気の人や医療関係者から死んでいくからヤバいのよ。単純にパンデミックにもなりやすいしね。


 そうなのよ。あたし体が弱くて入院を繰り返しているけど、そのために医学の勉強も素人ながらしているのだけど、知らないことや予期せぬことは起こるのね。


 ある日、あたしが入院している病院の看護士さんたちがあたしの周りのベッドの人たちを食べ始めたの。何を言ってるのか分からないと思うけどあたしも何が起こってるのか分からなかったわ。頭がどうにかなりそうだけど、目の前に起こっている現実。病院ってね、入るのも出るのもわりと大変なのよ!


 あたしは逃げ出したわ。病弱で重い体を引きずって。途中何回も看護士さんに噛まれたけど。出血が酷いことになってるわ。


 でもね、町も既にゾンビだらけ。あたしは、もう、動けないわ。


 そっか。あたし、死ぬのね。


 じゃあ、お肉食べ放題ね。


 そこにいた男の子や女の子の肉にかぶりつく。うーん。火を入れたいわ。でも美味しいから良いわ。わさび醤油があればなお良かったわね。


 あそこにいるダンディーな人のすき焼きとかそこにいるグラマラスなお姉さんの焼き肉とか……楽しみね。


 あれ? あたし、何を食べてるの?






 もう、お肉食べられなくなりましたか?

 需要が減ればお肉は安くなる!

 最高ですね!


 あ、この物語はホラーです。メシテロではないはず。ないよね?


 あと、このお話は現在更新中のスライム聖女とは関係ありません。宣伝ね!


 も一つ、病院の食事には自由が足りないと思う。心を病ませたいのかな、ってそこまでは言わないけどね。


 そう言えば昔、脳味噌頂戴とか言うゾンビのお話有りましたね。バタ○アンだっけ? アメリカ人ゾンビ大好きよね。

 バーバリアンは吉川○司だわ。




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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い視点のゾンビものでしたね。 内容良かったです!
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