表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

バッドエンド

最強の魔王

作者: 佐田くじら

よろしくお願い致します。

僕が生まれたことで全てが狂った。


シュバッ!


別に責任なんかは、感じてないけど。


ブシャッ!!


だって、好き好んでこんな場所に生まれてきた訳じゃあないもの。



「な、何故‼」



でも、僕だって死ぬのは嫌。



「何故、この聖剣でも死なないんだ!お、…私は"現代"からやって来た、勇者なんだぞ!?」



僕の身体から、たくさんの血が流れる。

へぇ、僕の身体の血も、一応まだ赤いんだ。



「ええい、いい加減に返事くらいしろ!魔王!」



僕は玉座に座ったまま、ボーッと傷口を見つめる。

普通の人は、切られたらたいてい死ぬんだろうから、そりゃあ僕は不気味なはずだ。



「聞こえないのか?!真面目に私と闘え!!」



ああ、この人も、良い人なんだな。

顔つきから苦労が伺える。



「おい、聞ーー」

「ごめんね。」



僕は人から冷たいと言われる無表情のまま、遠くを眺めて呟いた。



「僕のせいで、君の日常を壊しちゃって、ごめんね。」

「ーッ?!」

「あの仕様がない教会の人達には、うまくいっておくから。まだ、間に合う。帰りなさい。」



僕は、固まる彼に手を向けて、記憶を取り除く。彼の世界は、この辺かな。

今なら、まだ、"ユメオチ"というもので済む。

あ、能力も、向こうじゃあいらないだろう。よし、これでOK。



「バイバイ」



ワープ魔法で彼を元の世界へ戻す。多分、彼も今までの子達と一緒だろうから。

はあ、別の世界の人間に他力本願なんて、どうかしている。


こんな世界、さっさと放り出したいよ。




誰か本気で僕を倒しにこないかなぁ。



あ、君はどう?


ありがとうございました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ