レジスタンス
更新をいたしました。
レジスタンス拠点~side
サラside
レジスタンスの拠点に到着したわたし達は、アレス隊長の護衛に付いてきていた。
レジスタンスの武装は、どれも脆弱で、お世辞に言っても無いよりはマシな装備で、最悪なのは作業用のASに武装を取り付けた機体が目立っていた。
たぶん、これは……。
「結構、武装が闇で流通していますね」
「ええ、どれも、旧式だけど、まだ第二戦は張れるわね?」
たしかに、装備は正規軍より、劣っているけれど、腕はレジスタンスのほうが良いみたい。
あちこち、見て回っていたら、アレス隊長がレジスタンスの指揮官と話をしていた。
「アレス大佐、貴方の情報通り、帝国の奴ら、各集落や帝国に半業反抗している都市への無差別攻撃をしているようだ。幸い、幾つかの街に、事前に警告をして、民間人は気う劇前無差別攻撃前に避難する事が出来た。これも大佐のおかげだ」
「いえ、そんなことはありませんよ。貴方方の行動力が無ければ、私は……」
「ほ、報告します、帝国軍部隊が動きだしました。現在、都市目ルビアに向けて南進している模様っ、数は詳細不明です!」
なっ!? ルビアは中立都市で、戦火で居場所を無くした多くの難民を受け入れている最大規模の商業都市で、噂ではレジスタンスにも武器や活動資金の支援をしていると聞いた事があったけれど、あの都市はかってのゼウラニアス帝国でさえ軍事介入はしなかった。
その都市を制圧するとなると、今後、反帝国を掲げる都市国家やレジスタンスが活動できなくなるばかりか、帝国の暴走を食い止めることが出来なくなる。
「アレス隊長、どうしましょう? いざとなったら……」
「そろそろ、この軍服も捨てる時かな? 大丈夫だよ。サラ、これは想定の範囲内だよ」
「……?」
うーん、この人は本当に掴み処がないなぁ。わたしは、そう思いながら、出撃の準備に取り掛かった。
※※※※※※※※※
中立都市ルビア~side
マリアンヌside
アレスとの約束通り、私は父が残した宝玉を持って、信頼できる人物たちに接触を図り、本気で帝国と戦う人々に接触し、レジスタンス組織【反ダイリア神聖帝国解放戦線】を立ち上げ、本格的に他のレジスタンス組織と接触をして行動を始めた。
初戦はわたしたちが優勢だったが、物量で勝る帝国軍に最近は押されてきているが、それでも、アレスの情報通りに各拠点の制圧や都市の開放を進めていた。
そして、装備も父と旧交の深かった武器商人から、最新型のRSを譲渡してもらい、巻き返しを図っていた矢先、この中立都市ルビアに対しての無差別攻撃の情報を手にし、密かに救援として駆け付けた。
「マリアンヌ様、一般人の避難は順調に進んでいます。かって、ゼウラニアス帝国から逃げてきた難民を逃がす地下道が大いに役立てくれています」
「そうね。ゼウラニアス帝国には、お父様やお爺様も手を焼いたらしいけれど、アルゼリアスは今のダイリア神聖帝国よりは、良識ある人物だったそうね」
「はい、彼も時代が良ければ名君として名を残せたらしいのですが……」
「そうね、惜しい話ね。そろそろ敵が来る頃ね? 各自、予定通り活動を開始して」
「「「はっ」」」
各自、カモフラージュしていた機体を起動させると、次々と攻撃の配置へと付いて行った。
敵は、予定通り、防御が薄い東側を狙ってやって来る。
此方は、対艦狙撃用のライフル砲を装備した、新型AS【ガングニールmkⅡ】を10機を帝国軍の通過ポイントに位置している。
ガングニールは機動強襲用として開発されていたけれど、mkⅡはその機体に狙撃装備を施して、一撃離脱のゲリラ戦術に特化している。
この戦法で、わたし達は帝国が誇る大型輸送艦を3隻沈めてきた。
そして、それぞれの先発隊には事前に帝国軍が通過するポイントで待ち構えている。
後は、彼らを全力で迎え撃つだけだ。
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中立都市ルビア郊外~side
リサside
さて、アレスの命令で、中立都市ルビアの付近の峡谷にアタシ達は来ている。ま、アタシ達を丸々指揮下に加えた指揮官だから、ハズレを引く訳が無いとは思うけれど、流石に、こうも暇だと文句の一言も言いたくなってくる。
岩場の影に隠れて、辺りを警戒する事、約五時間、正直、そろそろ、仕事でなければ適当に切り上げているところだった。
「ま、沙羅が見込んだ奴だから、流石に【何もありませんでした】はない展開だね?」
<ああ、そうだな>
<二人とも、お客さんのご到着よ>
静香がアタシとロジャーの会話に割り込んできた。どうやら、ビンゴ(あたり)らしい。アタシ達はステルス偵察型のドローンからの映像を見て、思わず息をのんだ。
<ホエール級空中輸送艦が三隻もいるなんて……>
「反則ね」
ホエール級空中輸送艦……前大戦で、反ゼウラニアス帝国連合軍やゼウラニアス帝国両陣営で運用されていた全長一キロの巨大輸送艦で、物資の輸送や強襲作戦にも運用されていた、巨大輸送艦で、現在ではタイタン級にその地位を譲っているが、今でも現役で活躍していた。
帝国軍では、主にレジスタンスの拠点への無差別攻撃や都市部の制圧でその存在を轟かしている。
帝国側のホエール級空中輸送艦は近代改修で、小型空中要塞として運用されている為、非常に厄介な相手と言える。
でも、こちらには、切り札があった。
<そうね。【普通】ならね? クレイス、アレの用意は?>
<今、やってるよ>
アレスが事前に用意していた、【マイクログラビトロン弾】がある。これは、少規模の重力崩壊を引き起こして、目標を破壊する兵器で、レジスタンス側には出回っていない代物だ。
これを使用すると言ううことは、どうやら彼は、いよいよ本格的に行動を開始するらしい。
「よーし、レールガンに、マイクログラビトロン弾を全弾装填、目標、ダイリア神聖帝所属ホエール級空中強襲艦。攻撃準備良し……ファイアー!」
黒い雷球がレールガンから放たれ、三隻全てのホエール級空中輸送艦に着弾した。重力場の崩壊により、次々と被弾した、ホエール級空中輸送艦の装甲がひしゃげ見えない力によって押しつぶされる。
そして、動力炉が大爆発を起こして、三隻は瞬時に消滅した。
「あれじゃあ、生存者は……」
<ああ、たぶん>
<誰もいない……>
「……あたりを警戒しながら、ここを離脱するわよ。あと、とりあえず、アタシ達は予定通り、レジスタンスと合流するわ」
アタシはそう皆に告げると、全機、移動の命令を出した。
次回不定期ですが更新を頑張ります。