表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

オープニング

全年齢版が完成しましたので投稿致しました。


注:X作品からの全年齢版になりますのでストーリーの一部と描写変更致しました。


文章の修正を致しました。



サラSide


ぼんやりとした意識に喝を入れ辺りを見回すと、ただ一人見たことも無い場所に、多分牢屋だろうか? 一人分の粗末なベッドに白いカーテンで覆われた簡易トイレが有る、床は分厚いコンクリートの床で出来ていて、どうやっても道具も無しにどうにか出来る物でもないわね?

そして、此処は…… 何処なんだろう……? あと、私以外の他の皆は無事に撤退する事が出来たのだろうか? まずは、状況の確認をしよう……。


私の名前は【サラ・フェンリル】仲間と共に【帝国】への抵抗戦を始めた、通称:RS〔アームドスーツ〕と呼ばれる人形機動兵器を駆っている女傭兵で、私のご先祖は魔狼将軍とさえ言われた

【サラ・フェンリル】だったりするわ、名前は父さん達が【容姿がご先祖に良く似ている】からとの理由ただ、それだけで決めてしまったらしいわよ? そう、わりかしプロポーションは良く長くて赤い髪のロングヘアーに透き通るような水色の瞳で性格は活発その物だったりするわ。


ちなみに、彼氏はいないわね? どの位居ないかと言うと彼氏いない歴18年ね? ま、もうすぐ19年になるわね? まあ、帝国が連合国に打倒されたら、もう少し、穏やかに暮らしたいわね?


「でも、まさか、味方に内通者(裏切り者)がいたなんてね?」


そう、私と姉の【エルミナ・フェンリル】に妹の【ルナ・フェンリル】と三人で、レムス高原北部戦線の救援に向かう途中で帝国軍のRS部隊の待ち伏せにあって、姉さんとルナは無事に逃げられたけど仲間のRSの何機かが取り残されて、敵陣のど真ん中で孤立して、私は彼等を助けに入った。

これは、私の中で【後悔するなら打つ手は全て出し尽くせ、それでも駄目なら、徹底的に足掻き続けろ。】と言うのが私の【座右の銘】だったりする、まあ、そのせいで今は捕虜の身なんだけどね?

そして、私は運悪く帝国軍の中でも最強のRS乗りの【黒騎士アレス】と出会った。


彼の機体は全身が黒い騎士の甲冑の様なデザインで、わたしのはお世辞にも良い機体じゃない。

戦場とかでジャンク屋が拾ってきた、RSの残骸を繋ぎ会わせただけの粗悪品で彼の機体に太刀打ちが出来ず、コクピットにスタンクラッシュ(電子機器損傷捕獲)を喰らい、その時の電気ショックで気絶させられてしまったらしいわね?

だって、そうでなければこんな所に閉じ込められる訳がないしね? そして、此れから、どうなるのか? 考えていたら、2人の兵士を従えた一人の士官が現れ。


「出ろ、此れから、お前に山ほど聴きたいことがある」


と言って、無理矢理私は連行された……。


※※※※


イリーナSide


わたしはアレス隊長と一緒に捕らわれた、サラ・フェンリルと言う、一人の女RS乗りの機体を調べていて、驚いた、二世代前のボディに色々な機体の部品を繋ぎ会わせただけの粗悪品だった。


「良く、こんな機体で、今まで彼女は戦って、これましたね?」


「そうだな? しかし、長々手強かったよ? あんまり、相手にしたくないタイプだね、特に戦場ではね、とにかく今は彼女が……」


その時、わたしの携帯通信機に連絡が入る、連絡相手はアレインさんだ、元帝国に敵対していた。

小国のエースで、唯一、アレス隊長の機体に傷を付けた、RSパイロットとして有名な人で、たった一人で帝国軍の中規模陣地を無力化したり、とか数え切れない武勇伝がある、チートな人として有名人だったり、また子供に人気があったり、たった一人で反帝国勢力の投降を促せたりと

兎に角とんでもない人だったりする。


〈おぅ、イリーナちょっと、尋問官のゴードンの所に来てくれないか?〉


「ふぅ、また、アイツ、何かしでかしたんですか?」


そう、尋問官のゴードン軍曹はアレス隊長が、この基地に赴任するまで所謂、問題児で度々捕虜の扱いに悪評が付きまとっていた。


〈そうじゃねぇ、早く大将と一緒に来てくれないか? この、ままだとゴードンが殺されちまうっ!〉


「はあっ!? 相手は熊ですかっ」


〈ああ、可愛いが、中身はトンでもねぇ、嬢ちゃんだぜ〉


「やれやれ、早速、魔狼の尻尾を踏んだのかもね?」


呆れ顔のアレス隊長がそう呟いて、ハンガー格納庫から、ゴードン尋問官の所に向かうまでアレインさんが持ちこたえてくれるのを祈るしかなかった。


※※※※


サラSide


2人の兵士の隙をついて、なんとか両腕を繋いでいた手錠を外して、2人を気絶させて尋問官の首を片腕で締め上げて脱走をしようとしたら、アレス隊の副官アレインが騒ぎを聞き付けて此処に駆け付けて来た、まぁ、普通はいるわよね?


「ぎゃぁぁぁっ! わ、悪かった、いででっ! ゆ、許してくれっ」


「尋問中に女の子の太ももを触ったりしてはいけませんって、あんた、士官学校で教えられなかったの?」


そう、このスケベ親父は、私にセクハラしたのだから、とっさに2人の兵士を倒した時に、こいつを羽交い締めにして人質にしてから、敵のRSの一つを奪って脱出しようとしたら、案の定、大声を上げて仲間を呼ばれたのは私のミスね?


「はぁ、ゴードン、お前さんの頭は鳥か? まあ、半分は自業自得ってヤツだが…… 嬢ちゃん、諦めろって言いたくなかったがソイツを解放して降参しな? 嬢ちゃんを始め俺は女性に暴力を振るうのは好きじゃないんでね」


ガタイの良い大の男がやりにくそうに人差し指で、右ほほをかいて何とも苦虫を噛み潰した顔をしている。


「なら、そこを退いて、出ないと…… この男の首をへし折るわよ?」


「はぐおっ!」


思いっきり尋問官の首を締め上げている左腕に力を入れる。

そして、首を締め上げられた尋問官は気絶したどうやら少し力を入れすぎたみたいだ。

とりあえず、彼を解放して、何とか退路を確保したかったけど……。

色々と逸話のある、アレインを相手にするのは無謀かもね? でも、本気でやるしかないか?


「で、あっさりと、普通降伏馬鹿は、こんな騒ぎを起こさないわよね、はあっ!」


「やれやれ、出来れば、良い子で居てほしかったぜ……」


お互いに、かけ声とぼやきを良いながらも、相手の懐に飛び込むそして私は彼に、ボディブローを見舞ったが意図も簡単に、それを片腕で防いでから彼はニヤリと笑って。


「なかなか良い筋だが…… 残念だったな?」


私の後ろに回りこみ、それだけ言うと私の後頭部に手刀を見舞う、意識がブラックアウトする直前に。


『済まない大将、出来れば穏便に済ませたかったんだが……』


『いや、私の落ち度でもある、負傷した、兵士の治療と、彼女を……』


と、誰かの、若い男の声が聞こえた……。

不定期更新ですが更新をがんばります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ