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プロローグ・第一章*出会い

《プロローグ》



『しーちゃん!ひとみー!早く起きなさーい!!部活遅刻よ〜』



ンッ…もぅ朝かぁ…

目開かないよぉぉ


お母さんの焦らす声で夢の世界から8月の朝に連れ戻された…いや、まだだ



眠気が覚めない…

あと5分だけぇぇ…




ガチャッッ!


『ほら!早く起きて起きて!7時すぎてるよ!!』


お母さんが部屋までやってきた


『はぁ〜い( -_-)ノ』


仕方なく上半身を起こしながら返事をした


朝から蝉がうるさいなぁ…


暑い夏休み…

今日も平凡な一日が始まろうとしていた



━私の名前は石田志穂美(いしだしほみ)


年は16歳

高校2年生


彼氏なし!


バレーボール部に所属


夏休みなので授業はないがほぼ毎日部活があるため学校へいかなければいかない


バレーは小2からしているから苦ではない

むしろバレーが大好きで、一応キャプテンで…す


今日も朝8時30分から練習があるため、お母さんから起こされ渋々準備をはじめる



あ!

さっきお母さんが呼んでたシホともう一人の<ひとみ>は、シホの一つ下の妹


超生意気のね(`3´)!!


ヒトミも同じ高校のバレー部だから一緒に起きなきゃなのに…


どんなに起こしても起きないやつ…汗


最後は置いていくからと脅しで起こすんだけど、寝起きが悪いから恐い!笑


ということで、今日も一日平凡な夏休みを過ごすだろうと軽い気持ちでヒトミと家を出た


ある出会いがあるなんて思いもしなかったな…朝は




《第一章*出会い》


今日は一段と暑いなぁ


学校へはバスで行ったり、お母さんが送ってくれたりする


今日はバスで行くためシホとヒトミはバス停に向かった


会話は特になし…汗


まぁ、いつものこと


正直仲が悪い


朝は機嫌も悪い…ヒトミ


年頃だし年子だしそこまで気にしてはいなぃけどね


確か反抗期ってやつだょね


一応シホの妹だから喧嘩しても可愛いところがある



そんなこんなで、バス停に着いたがすぐにバスが来た


シホとヒトミ以外にも部活に行く他の生徒や、普通のお客さんもいた


バスのドアが開きゆっくりと乗り込む


席に座りボーっと窓の外を眺めていた


そして同時にあることを考えていた



彼氏…欲しいなぁ


でもシホは可愛くないし、好きな人もいない


過去に付き合った人は居たよ


しかも年上で2年くらい付き合った!


別れた原因はこう


いつも一緒で好きなのか気持ちが分からなくなった


だからシホから別れを切り出したら相手も理解してくれて納得したうえで別れた


まぁ、有りがちな別れ方だったと思う


後悔や未練はないし




そして今現在


なぜかふと彼氏が欲しいなって、行きのバスの中で思った


気になる人すらいないのにね…いきなりは無理だね



そういうことを考えていたの



あるバス停から同じバレー部の親友のアカネが乗ってきた


『しっほー♪おっはー!』


『アカネっち、おはょー!今日暑くない!?』


『ばり暑い!!(-,-)練習汗かくねー…』


『うん、最悪だぁぁ〜。まぁがんばろーやー』


『もち!!』



そんな会話をしながらバスは学校前のバス停に着いた



部室へ向かう途中、職員室から声がした


『しー!!』


我がバレー部監督&体育の土山先生だった


あだ名は〈ツッチー〉

めちゃ厳しいけど楽しい先生で嫌いではなかった



『はぃッ、お早ようございます』


『今日先生会議あるから自主練習な〜』


『はぁ…、』


『時間あったら顔だすからよろしくな』


『わっかりましたー!じゃぁ失礼しまーす』



やりとりを終えるとツッチーは職員室の奥へと行った



わぁーぃわぁーぃ♪

自主練だってさぁ〜


軽めにして帰ろう♪

たまには休養休養!


てなわけで1時間程度の軽い練習をしたシホとアカネっちは、そのまま帰ることにした



『ただいまぁ〜!あちぃなぁぁぁ〜(-,-)』


家に帰って冷たい麦茶をコップにつぎ一気飲み!



生き返る〜♪

クーラーにもスイッチをいれ最高な一時を満喫中☆


今家にはシホ以外誰もいないみたい


別に気にしないけどね




━ちょっとここでシホの家と家族を紹介します


シホの家は実は島にあって、シホは島育ちなのでーす


緑の山々と青い海に囲まれたこの島で生活してるの


家族は…お母さん、お父さん、お兄ちゃん、妹、お婆ちゃん、犬のジュンと愛ちゃんです


でもシホが小4の時に親離婚しちゃってさ…


もとは島生まれじゃないんだけどお母さんの実家のこの島に、お母さんと妹とシホの3人は引っ越してきたの


だからお父さんとお兄ちゃんとは別々に暮らしてる


もぅ約7年経つから平気♪


つまりココはお母さんの実家で、おばあちゃんもいるの


お爺ちゃんは前に亡くなったらしい


女4人で頑張ってまーす!


さーて何をしようかなぁ

暇だなぁ


山積みの宿題…パス!

部屋の片付けもやる気なし!


はぁ〜何しようかなぁ



!!!


メル友作ろうかなぁ♪

夏休み暇だし!


シホ的におもしろければいいから暇つぶしに相手なる人欲しいなぁ


ただの思い付きで携帯電話を手に持ち、メル友サイトを探しはじめた



そして発見!


ドキドキワクワクしながらサイトを見ていた



最新投稿掲示板



ここかな??


ボタンを押すと画面が変わり、下へ進と



気になった人へメールしてみよう☆アドレス非公開で安全だよ♪


と書かれていて、その下からはメル友を募集している書き込みが表示されていた



よぉ〜し探すぞ♪

誰にしようかな〜(=∀=)


なおき

17歳高2です(・∀・)可愛い子とメールしたいな♪写メとプロフ付きでメールください☆まってるよ



いやいやー

可愛くないし写メ…NGだなぁ




純平

暇な女の子いたらメールしない?下ネタOKの子がいいな♪(^O^)ノまってまーす



問題外だね…

NG!NG!NG!NG!NG!NG!




あきら

こんにちわ♪17歳です!暇なんでメル友欲しい(o^o^o)顔はわるくないと思うよ♪バレーやってます☆よろしく!




!!!

この人としたい!


直感だった


バレーて書いてあったのも理由かもしれない


でも読んだ瞬間にこの人とメールしたいなって思ったの



さっそくサイト内から自分のアドレスを書いてメールを送ってみた



【こんにちわ☆初めまして(=∀=)しほみと言います♪タメでしほもバレー部だよ!良かったら暇だしメル友になりませんか?(>_<)】



送っちゃった…!


どうしよぉぉぉ!


返事くるかな……



ベッドに座り本を読みながら待つことにした



約20分後−



チャラララー♪



ぁ!来たかな?


急いで受信メールのボックスを開いた




受信:未登録者


【こんにちわ!返事遅くなってゴメンね(^o^;)しほみちゃんて珍しい名前だね☆俺の本名は栄介(えいすけ)です!よろしく♪】




えいすけ…君かぁ♪

しほみ…ちゃん!?

ちゃんトカ恥ずかしいなぁ〜


ぁ、返事しなきゃ!



送信者:しほみ


【返事ありがとう☆えいすけ君こちらこそよろしく♪えいすけ君はドコに住んでるの?しほは長崎だよ】




チャラララー♪



受信者:えいすけ


【仲良くなろうね♪俺は広島だよ〜長崎なんだ?九州行ってみたいな(^∀^)しほみちゃんはバレーどれくらいやってるの?】




広島なんだ♪

戦争つながりだぁぁ〜



送信者:しほみ


【広島なら九州までそんな遠くないから行けると思うよ♪しほは小4からバレーしてる☆えいすけ君は?】



チャラララー♪


受信:えいすけ


【もし行く機会があれば行ってみたいな(*^_^*)小4なら俺と一緒だね☆バレー楽しいよね!!】




こんな感じで‘えいすけ’とメル友になった


そして、これはメル友という形でのえいすけとの出会いだった

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