万人に認められるモノ
誰もが絶賛する小説を書いてみたいと思いませんか?
面白い話を書こう。いや書きたいと思った。
万人が美味しくないという料理があっても、万人の舌を唸らせる料理はない。
万人がつまらないという演劇があっても、万人が拍手喝采の演劇はない。
万人が面白くないという漫画があっても、万人が面白いという漫画はない。
と、いう事は
万人が面白くないという小説はあっても、万人が面白いという小説はないのであろうか?
確かに人間には好き嫌いがあり、それは食べ物だけに留まらず、余暇活動にも反映される。万人に面白いと言わせるという事は、万人の嗜好に合わせた文章が必要となるという事になる。
ファンタジーが好きな者も居れば、ホラーが好きな者も居る。恋愛を好む者も居れば、コメディを好む者も居る。文学モノを好む者も居れば、歴史モノを好む者も居る。SFを好む者も居れば、推理小説を好む者も居る。冒険活劇を好む者も居れば、学園モノを好む者も居る。
これら以上に小説にはジャンルがあり、また嫌いなジャンルも存在する。
万人が面白いと拍手喝采する小説とは、あらゆるジャンルを混ぜ込んだ小説なのであろうか。それとも、あらゆるジャンルの域を逸脱した全く新しいジャンルで構成された小説なのであろうか。
あらゆるジャンルを混ぜ込んだ小説。それはどのような話になるのだろうか。ファンタジーであり、恋愛モノであり、歴史モノであり、ホラーでもあり、SFでもあり、コメディでもあり、冒険活劇でもあり、推理小説でもあり、それでいて学園モノでもあり、文学モノでもあり、尚且つ、それ以上のジャンルを混ぜ込んだ小説という事になる。
こんな小説あるのだろうか。私には分からない。
面白い話を書こう。いや書きたいと思った。でも私の力量では無理だ。絶対に無理だ。
そういう結論に至った。
私には無理です。
誰か書いてみませんか?