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第17話 代償はドブの色

「……」


 レヴィがカップの中身を空にして、そっと置く。

 陶器同士が当たった時のカチャという音が、静かな部屋に響いた。

 将斗は一連の話を聞いて、黙っていた。


「どう? わかった?」

「……その……えっと」


 将斗は言葉を選んだ。

 色々言いたいことはあるし、聞きたいこともあるが、肉親を失ったグレンと、恩人を失ったレヴィを前にそれをいうのは憚られる。

 あれこれ考えて、将斗は意を決して口を開いた。


「改心するわけなくない?」


 レヴィはその言葉に頭を抱え、ため息をついた。


「まぁ、そう思うわよね……」

「だって『勇者一行として振る舞え』とか、葬式した方がドラマがあるとか言ってたんだろ? 他人をどうとも思ってないんじゃないか?」

「それは……そうなんだけど……」


 将斗が過去の話を聞いて得た雄矢の印象は、『他人の命をなんとも思っていないクズ』だった。

 

 レヴィから聞いた『召喚直後の雄矢』は、確かに勇者に相応しい男だった。その頃のエピソードを聞いている間は、将斗も「良いやつそうだな」と感じていたのだ。

 だが後半で挽回不可能な振る舞いをしたので、改心させるという話にはあまり賛成できない。


「最悪、改心しなくてもいいの。せめてアリスが死んだこととか、私たちの記憶に残っていない期間の話が聞ければそれでいいわ」

「君は前からそう言っているが、そんなこと本当に知りたいのかい?」


 グレンが顔の向きは変えず、横目で問いかけた。

 レヴィはその問いに、一瞬の間をおき答えた。


「……知りたい」

「そうか。それならいい」


 目を閉じ、グレンはそれ以上聞かなかった。

 そのまま彼は目の前のカップに手をかけた。

 彼の反対側の手が硬く握られていた。

 

 その時、「ん?」レヴィがそう言って席を立ち上がった。

 そのまま扉の外まで歩いて行き、すぐに戻ってきた。


「どうかしたか?」

「ううん、何かいた気がしたけど……気のせいみたい」

「そうか、ならいいが」


 グレンはようやく手に持ったカップを口にした。

 その姿を見て、将斗は声をかけようとした。

 しかし、どう聞くか迷っていた。 


「……」

「どうした、将斗」

「あ、いえ……大したことでは」

「気になることがあれば言ってくれ」

「……えと」


 そこで将斗は怖気づいた。

 咄嗟に別の言葉を捻り出す。


「……王子様だったんですね」


「ああそれか」とグレンは笑った。


「そう畏まらないでくれ。元、だからね」

「グレン、将斗はそもそもタメ口が下手なの」

「おい」


 苦手をバラされ、照れ隠しに将斗はツッコむ。

 グレンがやりとりに少し笑ってから、カップの残りを一気に飲み干した。

 空になったカップを将斗は訝しげに見つめた。


「それに共に戦う仲間なんだ、もう少し砕けてもらって構わないよ」

「わかった……」


 将斗はそのまま続けて話したかったが、口が動かなかった。

 どうしても、あと一つ聞いておかなければならないことがあるのに。


 グレンの瞳が、『何でも聞いてくれ』と雄弁に語っていた。

 言わねばならないという気持ちはあるのだが、将斗はどうしても聞くことができない。

 こうも迷うのは、他人との関わりが深かったとか、そういうのではない。聞けば《《確定してしまうからだ》》。


「無理強いはしないさ。難しければ好きな時に聞いてくれればいい」


 グレンは優しくそう言うと、将斗の目の前におかれたカップを指差した。


「ちなみにそれはぜひ飲んでくれて構わないからね」

「俺が気になってんのはこれだよ!」


 カップの中身は禍々しい色の液体そのものだった。

 濃い緑と、深い青色がマーブル状になっていて混ざりきっていない。

 見るからに粘度が高く、とても飲み物に見えない。

 カップに入っていなかったら、側溝掃除の際に出てくるヘドロだと言われても納得できる。


 震える将斗にレヴィは笑顔で言った。


「おいしくないけど飲んでね」

「嫌すぎる」

「じゃあこれ、なんだと思う?」

「それは……いや、まさかなー……」


  将斗は視線を泳がせ、言葉を濁す。

 これを飲まないという選択肢はおそらくない。

 この二人も同じものを飲み干しているからだ。


「アンタ、実はなんとなくわかってるわよね」


 将斗は『これ』が何かわかっている。

 これが出てきたタイミングは、謁見の間で雄矢が豹変し出したところの話をしていた時だ。


「魔力の活性化がどうとかいうお薬……?」

「正解! さあ飲んで!」


 レヴィは身を乗り出すと、素早く将斗のカップを掴み、口元まで持ってきた。


「待て待て待て待って! 無理無理無理無理! つかくさっ?! 腐ってるだろこれ?!」

「乙女のお手製スープが飲めない?」

「乙女のスープはこんなゲロみたいな匂いはしない!」


 レヴィがカップをジリジリと近づけてくる。

 逃げようとするも、いつの間にか彼女に左手がガッシリ掴まれていて離れられない。


「飲まないと催眠魔法かかっちゃうでしょうが!」

「絶対に嫌だ! 人の体に入れるものじゃないだろそれ! 頼むから、もっと飲みやすい感じにしてくれ。見た目と、匂いと、あと何でほのかに湯気が立ってんだ!」


 文句を言いつつ、逃走を図る。

 椅子から立ち上がって全力で逃げればなんとかなるはず。

 しかしそこで、目の前に座っていたグレンがいないことに気づいた。


――え、どこへ


「悪いね将斗」

「は――っ?!」


 声は後ろから聞こえた。

 将斗はいつの間にか回り込んでいたグレンに羽交締めにされていた。


「グ、グレンさん? 後生だから離してほしいんだけど」

「すまないね。諦めてくれ」

「嫌嫌嫌嫌嫌嫌! くそっ、こうなったら力づくで……」


 振り解こうと力を入れる。しかし、びくともしない。


「……え、あのなんで動かないの? 俺『超強化』で強くなってんだけど」

「暴れないでくれ。こぼしたら、作り直しだからな」


 涼しい顔をしてグレンが答える。将斗の力が全く通用していない。

 『超強化』は大したことないスキルのような気がしてきた。

 それはそれとしてグレンはチートめいた身体能力をしている気がする。

 逃げられないことがわかり、将斗は血の気が引いていく感覚を味わった。


 レヴィが口を掴んできた。

 無理矢理開いた口に目掛けて、彼女は躊躇なくカップを傾けた。

 それは飲ませるというより、注ぐに近い。


「召し上がれ〜」

「ああああああああああがババばっばばばbばbばb*******!!!!!!」


 喉を焼くような異臭と、舌にまとわりつくヘドロの食感。味覚という概念が暴力となって将斗を襲った。


 将斗メモ:異世界ドリンクはドブの味。(☆0.1)



********************************



「なぁ、まだドブの味がするんだけど……」

「しょうがないでしょ。効果を追求したら、味と色だけが犠牲になったの。些細な問題よ」


 あの味と食感だけは忘れられない。ちっとも些細ではない。


 軽口を叩きながら、将斗はレヴィ、グレンと共にレジスタンスの本拠地を歩いていた。

 だが、その軽口も長くは続かない。

 北側の城壁沿いに広がるその場所は、異様な閉塞感に満ちていたからだ。

 壁に沿って一直線に並ぶ家々は、どれも今にも崩れそうだ。


 背後には圧倒的な高さの城壁、頭上には鬱蒼と茂る森の枝葉。

 上下左右を物理的に塞がれたその空間は、華やかな王都の「袋小路」そのものだった。

 西にそびえる王城からは、この壁の裏側にへばりつく人々の姿など、視界に入りようもないだろう。


「あっ?! すみません」

「いえ、こちらこそ申し訳ない。では――」


 途中で人にぶつかってしまった。しかし、よからぬイベントは起こることもなく、ぶつかった人は丁寧にお辞儀をしてすぐさま去っていった。


 建物から現れる人たちは、皆一様に全身を「黒」で包んでいた。

 だが物語で見る『組織』のように、統一された制服ではない。

 ある者は、使い古されて表面がひび割れた革の鎧を纏い。ある者は、何度も洗い晒された、毛羽立ったウールの外套を羽織っている。

 それぞれが手に入るもので身を隠しているだけの統一感のない黒だった。

 無理に塗り直しているようにも見える。ということは、この薄暗い空間の影に溶け込むのには、都合が良いのだろう。

 そういう急拵えの装備はロマンがあるので、将斗は一人深く頷いていた。素晴らしい。


「着いたわ」


 レヴィに連れてこられた場所は、木々に囲まれた少し開けた場所だった。太陽が真上にある今、この場所だけは明るく、視界が良い。


「将斗、アンタには今から『浮遊フロート』を使えるようになってもらう」

「それって……あの宙に浮けるっていう魔法?」

「そうよ」


 レヴィはそう言うとフワッと浮いてみせた。

 もちろんだが、彼女を引っ張り上げるようなワイヤーは見当たらない。あとは箒があれば、誰もが思い描く魔法使いそのものだ。

 しかしだ。

 『火球ファイア』を使うまでにだいぶ長い時間をかけた。

 となると、今回もそれ相応の時間がかかるのではないだろうか。


「覚えるのは良いけど、時間大丈夫なのか? 多分時間食うぞ?」

「時間? 今日の夜、雄矢のところに行くつもりだからそれまでに覚えて欲しい」

「今日の夜?!」


 思いもよらない答えだった。


「なんで?!」

「……雄矢が狙ってる『赤月の儀』。覚えてる?」 

「『全魔掌握マジックマスター』っていうのを五十年に一度の新月の日にもらえるやつ?」

「それが今日の夜だから」


 将斗は愕然とした。


「雄矢は多分、初級魔法しか使えない。というかそれだけでいいとすら思ってる。でも、あんなヤバいスキルがあいつの手に渡ったらそれこそ手がつけられなくなる」

「え、本当に今日? 勘違いとかでもなく?」

「今日よ。空に魔力が集まってるの見えない?」


 将斗は上空を見上げ目を凝らした。

 魔力を見ること自体はここに至るまでに経験していたが、空の魔力とやらは遠すぎるのか見えなかった。


「いい? とにかく今日『赤月の儀』がある。魔法障壁とか黒剣とか作ったけど、あのスキルが雄矢の手に渡ったら多分どうしようもない」

「そんなにヤバいの?」

「たとえば火属性の上級魔法を使えるようになったとするでしょ。あいつが加減なしに魔力を注ぎ込んだとしたら……」

「したら?」

「……私たちが出会ったあの草原が全部消し炭になると思っていいわ」

「超ヤバいじゃん……」


 どこまでも緑の地平線が続くあの大草原が全て消し炭となる光景を思い浮かべ、将斗は身震いした。


「それなら今でもできるんじゃないか? 無限にある魔力をバァァって注ぎ込めばさ」

「無理無理。魔法にはそれぞれ容量みたいなのがあって、それを超えると暴発するの。下級とか上級の違いはそこにあるわ」


 そういうのもあるんだなと将斗は飲み込んだ。

 そんな強大な魔法を使えるはずがないので、自分には関係ない話だと、将斗はそれ以上は聞かなかった。


「ささ、万が一って時に役に立つか、早くやるわよ」

「間に合うかなぁ……自信ねぇ」


 そう言いながら将斗はストレッチを始めた。伸ばす意味は特にない。気合い入れのようなものだ。

 すると、グレンが「できるだけ、その魔法は覚えておいた方が良いよ。その時している姿勢や、走っている方向、そういった物を無視して回避行動を取れるのはかなり大きい」と言う。


「そう言われると……覚えた方がいいか」


 レヴィと戦った時は、無理な方向転換や反射的に体を反らすことが多かった。

 魔法で代替できるのなら、体への負担が減る。

 それなら、覚えても損はないだろう。


「ちょっと頑張って覚えてみるよ」

「よし、じゃあ早速やってみて」


 レヴィが指差してきた。

 指さされた箇所には何もない。

 借りている麻製の服があるだけだ。


「……? どうやるん?」

「多分アンタは言えば使えるわよ」


 突然投げやりな指示をされ、将斗は首を傾げた。


「いやほんと、多分できるわよ」

「まさか。君じゃないんだ、面倒がらずちゃんと指導してくれ」


 横からグレンが、軽くレヴィを叱った。

 まだ会ったばかりなのに、自分のために怒ってくれるなんて、なんて優しい奴なんだと、将斗は感動した。

 いいぞ、もっと言ってくれ。


「将斗は多分良いのよ」

「……どういう意味だ?」


 グレンは訝しげな視線をレヴィへ向けた。


「古代言語わかるのはもう言ったでしょ? ……将斗、『火炎槍バーニング・ジャベリン』って魔法があるんだけど、なんだと思う?」

「その響き……もしかして上級魔法じゃないか? 

「火の……槍みたいなのが飛んでくやつ?」

「ね?」


 ね?じゃないが。


「この世界では、魔法の名前が何を意味するのか理解して、何度も試行錯誤して頭に覚えさせるのが常識。簡単に言えば、どういう魔法が出るかさえ覚えていれば使える……らしい」

「らしい、なのかよ」

「うん。私は違うけどね。だからどの魔法使いもただ名前を言うだけじゃ、魔法の本質を捉えられてないから使えないの」


 ということはこの世界は『魔法はイメージ』みたいな設定なのだろうか、と将斗は考えた。確かに魔法を使った時は、火の球をイメージしたから魔法が出たのだ。


「でも、将斗は名前から魔法の姿を想像できちゃうから使えるの」

「そうなんだ……ってことは俺でも『火炎槍バーニング・ジャ……』――」

「?!」「ちょおおおお待って!!」

 

 グレンが体勢を低くし、レヴィが目の前に半透明の壁を作った。

 将斗は雑談中に即座に戦闘態勢に入れるのは、ちょっとカッコいいと思ってしまった。原因は自分なのだが。

 

「ご、ごめん」

「ほんっっっとに気を付けて」


 あーもう、とレヴィが手を振って壁を消した。

 

「とにかく『浮遊フロート』が使えるかどうかやってみて」

「わ、わかった……」


 名前から魔法の姿を想像できるかという話なので、将斗は脳内で自分の体が浮かぶイメージを整え始める。

 体を浮かすというなら、ロケットのようにエネルギーを噴射するイメージでいいはずだ。


「えっと……『浮遊フロート』」


 体が持ち上がる感覚。

 下を見ると地面から足が離れている。

 

「おおぉおぉおおおぉおお、浮いてる! 浮いてる!」


 バランスを崩しそうになり、体が回転しそうになるが、脳内で上半身や下半身からエネルギーが出るイメージをすると上手い具合に体勢を保つことができた。

 こんな簡単にできるとは思わず、将斗は思わずニヤけた。


 足元で見上げているグレンが、とても目を丸くさせていた。

 そこまで大きく感情が動いている様を見たことがなかったので、これはかなり凄いことのようだ。


「将斗もうちょっと降りてきてもらっていい?」

「え、あぁ」


 出力は弱くもできるようで、地面から三十センチ程度のところを浮いていられた。

 近くまで降りてきた将斗を、レヴィは眉間に深い皺を寄せ、値踏みするように観察していた。


「将斗これ……どういうイメージで飛んでる?」

「体からエネルギーが出てるイメージだけど」

「ってことはさ、今も魔力減ってるってこと?」

 

 レヴィがそう言うので、将斗は指を振ってステータスウィンドウを開いた。

 すると彼女がバッと目を背けた。見せてはいけないものだったことを忘れていた。

 彼女の言うとおり青いゲージが、僅かだがジリジリと減っていた。


「あぁ……なんかちょっとずつ減ってるわ」

「やっぱり、悪いけどイメージを――って閉じて!」

「おあぁ?! ごめん」


 ステータスウィンドウを閉じ忘れていた。

 彼女は着替えを見たときみたいな反応をするので、相当良くないことなのかもしれない。顔も少し赤い。この世界じゃ、ステータスを見せるのは裸を見せるのと同じくらい恥ずかしいことらしい。

 レヴィはコホンと一つ咳払いをすると、努めて冷静な声色を作った。

 

「『浮遊フロート』って一回飛んだら移動するまでは魔力消費しないのよ」

「え……?! じゃあ俺のこれは何?」

「知らない、何それ……。魔力の無駄遣い……?」

「待て待て、じゃあレヴィはどういう原理で飛んでんの?」

「私はまず魔力を操作して重力を完全に無効化してから……でも将斗は魔力操れないから、私のやり方は気にしないで」

「気にしないで?!」


 レヴィが冷や汗を流しながら、明後日の方向を向いている。


「と、とにかく、今のままじゃ魔力が勿体無いから、私の魔法が再現できるまでやりましょ」

「どうやって?」

「……イメージを変えるとか……?」


 将斗から見えたレヴィの顔は、すごく自信がなさそうだった。

 

「グレン先生、交代で」

「魔法は専門外だから、レヴィで我慢してくれ」


 グレン先生が肩をすくめて苦笑する。

 瞬間、将斗の頭が鷲掴みにされた。


「やさしーいレヴィ先生が魔力の消費する機会が多いとどうなるか教えてあげよっか」

「お、押忍」


 全然笑っていない目でレヴィが凄んでくる。


「最悪、アレと長期戦になった時には、無限の魔力に対抗してこちらも魔力を回復する必要があるでしょ?」

「押忍」

「回復するにはね。ある()()()()()を飲まないといけないの」


 黄色の瞳がギラリと光った。

 彼女のその言葉が意味することを察するのに時間は要らなかった。


「今すぐやります。なんとかします。勘弁してください」


 あのドブの半分を飲むのは、もう嫌だったからだ。


 しかしその後、数時間格闘したが、将斗は『イメージを変える』ことができなかった。


 どうしても『体が浮く』には、体を浮かせるだけの何らかのエネルギーが出ていないと、()()()()()()()()()()()()()()からだ。

 レヴィの言う重力が無効化というのも考え、試してみたが、その場合は不発に終わった。


 時間もないため、魔力が減り続けるデメリットのある『将斗版の浮遊フロート』のままでなんとかしようということになった。

 空中移動の方法や、空中での姿勢の確保。また180°ひっくり返っても平衡感覚を失わないかなどを試した。

 『超強化』のおかげかこれがすんなり飲み込めた。

 最後にレヴィが出す指示に対して、的確に空中で動けるかテストを繰り返し――慣れてきた頃には日は傾き、夕方になっていた。

 

 一度宿に戻り、作戦を教えてくれるということだったので、将斗は汗を拭いながら彼女らの後を着いていった。

  

 帰る途中、彼女に言われた。


「あ、練習で魔力減ったから、どのみちあのお薬は飲んでもらうわよ」

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