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救出作戦

「よく考えたら、ついてきて本当に大丈夫か?」

「今更ですが……頑張ります」


目の前には三人、そして周囲には数十人。

ライルは小さく問いかける。

「皆殺しで良いか?」


「駄目です!」

リリスが慌てて制する。


――難しいな、という空気。


「手伝うので、臨機応変に頑張ってください」

別の声が入る。リリスは震えつつも、力を使う決意を固めた。


リリスが力を発動すると、三人のうち二人が呼ばれて中に入っていった。

残った一人は、ライルが隠密で気絶させる。


「何をしたんだ?」ライルが尋ねる。

「何か分からないけど、幸運が起こるとでも思ってください。あと三回程度使えます」

リリスは淡々と答える。


「そんじゃ、もう一回使ってくれ。捕まっている奴らがいる所まで速攻で行く」

「分かりました」リリスが頷くと、ふいに周囲が薄暗くなり、停電が起きた。

ライルとリリスはその隙を突いて、警備の間をすり抜ける。


監禁部屋に到着。ライルが警備を一人気絶させる。

「皆殺しルートよりは、こっちの方がサクサク進むな」

ライルは囚われの二人を解放した。依頼では一人のはずだったが、どちらか判別できなかったのだ。まぁ…分かるには分かるが。


「さて……足手まといが増えた中での脱出はきついぞ?」

「まぁいい……リリス、走れるか? あと三人とも目と耳を塞いどけ。二回あるからな」

「はい……?」リリスは驚きつつも従う。


ライルは扉を開け、手榴弾を投げて爆発を起こす。

多数の敵が集まったところで檻を蹴破り、スタングレネードを投げる。

音と閃光が消える頃には、侵入してきた敵の姿はなくなっていた。残っていたのは駆けつけた数十人と、砕けた檻の中にあった商品――魔物だけだった。


「――あの人達、死にませんか?」

「多分死なないだろう。足止め程度だ」ライルが冷静に答える。


「てか、さっきのは何ですか?」リリスが不安げに尋ねる。

「闇ギルドの恩恵その1だな。魔法ではなく科学だから、俺でも扱える」


リリスはぽつりと呟く。

「もう――」

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