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VRヘッドセットの機械化部隊
将校達の部下である実働部隊はVRヘッドセットの機械化部隊で編成されていた。スマホだけで、操作しているのではなく、VRも現実に稼働していた模様であった。
「これは?」
「勿論地球の文明である道具のパクリですよ。地球はスマホにやたら力を入れているので、VRによる可視化を取り入れました」
将校たちはデジタル化時代の戦術に長けていたようである。そんな悪の宇宙人から逃げてきた将校であるが、そんな人達が急に戦力に加わってくれるのか疑問であったキャルなのである。
「アイツラには気をつけることね」
女王は些かキャルに期待を持っていたようであるが、経験値が少ないので年配の将校達が仲間に加わることに反対ではなかったようである。