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週末のプロローグ『夢』

前回の投稿でまたまたブックマークだけでなく、評価まで頂きました。ありがとうございます。


なのにこのタイミングでしばらく野郎の過去話が続きます。すまねぇ。しかも長ぇ。すまねぇ。

「あん、あむあむ、はぐっ、んんんっ、あむあぐ……美味っしい!!」

「そ、そうか?なら良かった。」


ずずっと、紅茶を啜る。


本日の銘柄は飲みやすいダージリン。

まぁ『本日は』と格好つけてはみたものの、癖が強い紅茶が苦手な俺が飲むのはだいたいいつもこれなんだけど。


慣れた風味を味わう俺を他所に、目の前の少女は馴染みの無い味覚を口一杯に頬張っていた。


(一口目の躊躇いが嘘みたい)


ついさっきまでカラフルな一口サイズのケーキをゲテモノを見る目で睨んでいたはずの彼女は俺が今日購入した半炭鉱婦(ハーフドワーフ)の奴隷ナナイナだ。


褐色の肌にホイップクリームを付けながらそれはもう美味しそうに食べる様子が実に可愛いし、用意した手前、気に入って食べてもらえて嬉しい、と思いながらも流石に食い過ぎだなとも思う。


見ているだけでこっちまで腹が膨れそうだ。


「よく食べるな」


ついそのままの感想が口から漏れる。

減った傍から追加のケーキを出している俺が言えた台詞ではないなぁ、とは思うけど。



そんな無責任な俺の言葉が聞こえたのか、はたまた、ちょうど彼女の満腹のタイミングが合っただけなのかピタッとナナイナの手が止まる。


「ふぅ~~~……美味しかったぁ♪お腹いっぱ~い。こんなに美味しい物、こんなに沢山食べたの初めてぇ~。ふわふわで柔らかくて時々すっぱくて苦いのに甘くって甘くて、も~う甘くって。はぁ、幸せっ!こんなに素敵な食べ物をポンポンと出せるなんてコウメイ様は神様だ。」

「この部屋限定だけどね。ちなみにおかわりは?」

「食べ過ぎだって言った癖にそんなこと聞く?もういらないってば。んっ……紅茶も美味し。」 


ナナイナがほうっと熱い息を吐いた。


淹れてからしばらく経っているにも関わらず、ずっと湯気を立ち上がらせる紅茶に彼女はもはや違和感は感じないらしい。


(紅茶も嫌いじゃなさそうね。なら、ナナイナが好きな銘柄でも探してみるのも面白そうだ。まぁ、それはそのうちとして、そろそろいいかな?)


満足するまでケーキを食べ、紅茶を飲んでほっと一息。

緊張も解れた様子でぼちぼち頃合いと判断します。


「じゃあ、落ち着いた所で俺の話の続きいい?」

「話……あーっ!?私、コウメイ様のことを聞くって言ってたのに忘れてた!ごめんなさい!この『けぇき』が美味しくて夢中になっちゃって…」

「お褒めに預かり光栄です。リラックスはできた?」

「りらっくす?」

「落ち着けたかって意味だよ。」

「うん、それはばっちり。特にここがね。」


お腹をポンッと叩いたナナイナが笑う。


「なら良かった。」


ナナイナの反応に安堵した俺も釣られて笑う。


こんな得体の知れない部屋に突如連れて来られたら、困惑したり、緊張するのは当たり前。最悪、また出会った時まで信頼が逆戻り、なんて事になったらどうしようと考えたくらいだ。


そんな疑念から【秘技 餌付け】を発動。

多種多様なケーキをお見舞いしてやったぜ。効果はテキメン。甘い物は世界を救う。


俺としても女子が気持ちよくパクパクと食べる姿を見れてほっこりできた。これは嬉しい誤算だ。

ともあれ、色々と杞憂に終わって何よりである


「さて、と。じゃあ本題に入りましょうか。」

「はい」


俺の雰囲気の変化を感じたナナイナがぴしっと椅子に座ったまま姿勢を正す。


ただ、口にケーキ屑が付いている。

まぁ、いいけど。そんな所も可愛いから。


(『消えろ』)


跡形もなく消えた食べカスに気づくこともないナナイナは変わらず真剣な表情を俺に向けている。


そんなに熱視線で期待されても、楽しい話かは分からんよ?



ではでは。


つまらぬ(もの)ですが、ご清聴をば。


◆◇◆◇◆


「ふぁあ~、今週も終わったぁ~」


ソファにどかっと座れば、自然と欠伸が出た。

朝5時起きだったのに、ようやく帰ってきた自宅の時計は20時を回ったところだ。


そりゃあ欠伸くらい出る。眠いもの。

涙目の瞼を指で押し上げ、意識を保つ。


「仕事中に眠気のピークが来なくて良かった。こんな状態で仕事したら何をやらかすか分かったもんじゃない。せっかく大きなトラブルもなく木曜日まで乗りきったのに、金曜日に何かあったんじゃ週末が台無しだ。」


今年で社会人7年目。


それはいい意味でも悪い意味でも仕事に慣れて来た頃合いで、毎日の仕事はすっかりただこなすだけのルーチンワークと化していた。


年功序列が蔓延る時代遅れの職場は、別に仕事ができようとできまいと年々と給料は支払われ、日々のやりがいを削いでいった。


気づけば、仕事とは給料を貰う為にやっているのであり、向上心などはなくなり、上司やお客様の怒りに触れないように淡々と毎日の仕事をこなす。そんな日々だ。


別に年功序列は悪くない。


歳を重ねても続けられる程度の忙しさは割りに良いとも言えるし、いずれは老害と呼ばれるようになってものうのうと給料を貰えるのもいい。その恩恵に俺も20年後には預かれるのだ。微々たるものではあっても、ただ出勤を続けるだけで給料が上がっていく今の職場は最高だ。


だけど、やり甲斐やる気云々で言ったら、うーん。


「って、どうでもいいわ。今週末はどうしようか。」


そんな変化のない毎日は退屈だ、と思う。

そしてつまらない日常に満足する自分はつまらない人間だなと思う。

日常に刺激が欲しいと思う。変われるもんなら、と思う。


だけど習い事をしたり、旅行に行ったりするのは出不精な俺には面倒だし、彼女を作る気力もなければ、友人達を誘って飲みに行く元気もない。そもそもこんな生活の中に女子ウケする話があるわけないし、酒だってあんまり得意じゃない。


かといってようやく仕事が終わった待望の週末を惰眠で無駄にするのも勿体ない。


「それは分かってても、結局ゲームするか漫画読むか、これを楽しみにするしかないんだよな」


取り出したスマホ画面をなぞり、履歴に出てきた小説サイトの名前を触る。


大学生の頃から好きで、社会人になっても読み続けてしまってる趣味の1つ。年甲斐もなく、ファンタジー物なんかが好きでつい読んでしまうのだ。


別に身になるでもない、役に立つでもない。良いことを強いて挙げれば、後々有名になる作品に早く気づいていた優越感が味わえるくらい。


やっぱりくだらない男だな、と我ながら思うが好きなものは仕方ない。

読んでいる間はつまらない事に頭を使わなくていいのも良いことに追加しよう。


「ランキングはっと………あっ、これ面白そうだ。でも今から読んでたら日を跨ぐ、か。まぁ、明日は休みだし夜更かししても許されるだろ。はぁ~幸せ。」


一体、誰に許して欲しいのか。

そんな相手はいないのに。


ただ、自然と沸いてくるこの意味不明な罪悪感を無視できるのは週末特有の喜びかもしれない。そんな小さな幸せをきちんと噛み締められる俺は存外、充実しているのかもしれない。


スマホの画面をスクロールしつつ読み進める。




「ほぅ、そうなるのか…いやいやそれはないだろう。くくっ……ふぅわぁ、眠」


あ、やば…さすがに眠くなってきた。

スマホの充電器どこだ?


てか、風呂まだじゃん。先に入る、か。


でも沸かしてないし。


そもそも着替えてもいなかったわ………ん、もういいや。


とりあえず仮眠をとってからだ。


全てはそっから……やれば………



◆◇◆◇◆



「んぁ……ん~……あ、ら?」


どのくらい寝ていたのか。

ふっと目が覚めた。


ただそれも慣れた感覚なのですぐにはっきりと現状を把握する。


「あ~~~っ、しまった。またやっちゃったよ。たくっ、まったくいつもこんな感じじゃん。布団に入って着替えてから読めばいいのに。まぁ、いいや。何時だ?スマホはっと。とりあえず、風呂風呂……え?は?」



見たこともない景色だった。


――白い。


見渡す限りに白一色。


床も壁も天井も何もかも白い。

扉も窓も装飾も何もない。


立方体のただただ白い部屋の中央で俺は目が覚めた……らしい。


「あ?って、……そうか。夢か。なんてベタな落ち。」


自分が謎の部屋にいる。


と最初は疑問でいっぱいだったが、行き着いた答えに溜め息が出る。一瞬でも焦った自分が恥ずかしい。



スマホを弄ったままうたた寝して、その真っ最中にどうも夢を見ているようだ。この感覚も知っている。


「あ、これ夢だわ」と、夢を見ている最中に自分が夢を見ているのだと自覚できる感覚だ。


(だとしても何の夢だ、これ?)


空を飛ぶ夢。何かに追いかけられる夢。好きなものを食べる夢。


そんな夢々を体験したことある俺も真っ白な立方体の部屋に閉じ込められる夢は初めてだ。


(普通なら何らかのイベントがありそうなものだけど、今のところ誰もいないし何も起こる様子がないなぁ。う~ん、これじゃあまるで…)



「異世界転生って、あっ!なるほど。寝る前にラノベを読んでたからか。」


気がついたら謎の空間にいる。

それはラノベじゃ定番中の定番。


異世界に転生する前のお決まりの流れじゃないか。


「なるほどなるほど。じゃあこの白い部屋もそれと同じってこと?って、俺の想像力貧弱すぎる件。」


もはや使い古されたテンプレを夢に見る自分の想像力の乏しさに失笑するしかない。

今時、こんな異世界転生やってる作品のが珍しい。


「あ~あ、本当にくだらない。くだらない……くだらないけど、やるならちゃんとやれよ俺。」


異世界転生前の謎空間イベなんか確かにありきたりな定番だが、定番が定番になるのには理由ある。

様式美だ。そこにはこうあって欲しい、こうでなくっちゃと最も相応しい夢や期待が籠っているのだ。


だったら足りないものが何か分かるだろ俺?

だってこう来りゃ次はあれでしょ!!


『「あなたは勇者に選ばれました。どうかこの世界を救ってください!」』って……うぉおっ!?」


自分の言葉に女性の声が重なる。


慌てて声がした後ろを振り向くと薄いベールを羽織った金髪の女性が立っていた。美人で巨乳で神々しくてこりゃ堪らない。


「マジで女神様じゃん。」

『はい。私は女神です。あなたは勇者に選ばれました。どうかこの世界を救ってください。』


本当に出た。

転生女神イベント。


『私の作った世界を悪い者達の手から救えるのは貴方だけなのです。』


「………それは可哀相に。もちろん手助けできることがあるならお役に立ちたい所存なのですが、私はしがない社会人です。何の力もなくそんな大層な役目を負うなんてとてもとても。」

『そうですか。でしたら……』


でしたら?次の台詞は?


『あなたの望む力を授けましょう。』


で·す·よ·ね!


「そうですね。じゃあチート能力をください。」

『分かりました。チート能力を授けましょう。』


ありがとうございますっ!


「って、なるかい!チート能力って何だよ!具体性皆無かよっ!」

『………』


女神様は黙って俺を見つめている。

どうやらこの女神様から提案とかはしてくれないらしい。

なんと不親切なことだろう。



「まぁ、俺の夢だし俺次第ってことか。主人公が望みの能力をお願いするパターンと見た。」


これまたお決まりの流れに頭を捻る。

既に俺の中でこの夢を楽しむことに決まっていた。


(せっかくだから何か派手な魔法でも使ってみようかな。ん~~、どうしよう。意外とこういうのってすぐに思い付かないもんだな。ラノベだと「俺が考えたフニャララスキルで最強」なんて馬鹿らしいと思ってたけど、考えを改めよう。作者さんも色々考えたんだな。そもそも夢でチート能力を得て一体どうするんだ?世界を救うには夢の時間は短いしな。こんだけ意識がはっきりしてるってことはもう目覚める直前だろ?どうせ覚めるなら、女神様が言わなそうな台詞シリーズでも考えた方がよっぽど楽しそうだ。)



『聞いてください。私はしがないOLで生活に苦しく、このようなバイトを掛け持ちしております。』


それは哀しい。ちなみに日当は?


『ふはは、それを知りたくば我を倒してみろ!さもなくばお前を殺してその身体を頂こうではないかっ!!』


魔王それ。


『なななななな生麦生米生たまごごごごごっ』


急にどうした。バグったのか?

3回言えよ。


『あけましておめでとうございます』


おめでとうございます。ちょっと遅いけどね。


『あ、そういえば私ってば欲求不満なの。』


ん~~~?

おやおや。どうしたんだい?急に。


『抱いてくだひゃい~』


ほうほう。詳しく。


『くだひゃい~』


やれやれだぜ。


どうして女神様は1人暮らしの独身男に想像力を与えたらこうなると想像できなかったのかね?


哀しき男の性かな。仕方なし。

そう、仕方ない仕方ない。


だから、女神様のその薄いベールがない裸の姿を想像してみるのも仕方ない仕方ない。


『あぁ~ん』


薄いベールがスーっと溶けてなくなりたわわな果実が2つ露になる。そのまま女神様は床に寝そべると『勇者さまぁ~』っと恍惚な表情で誘ってきおる。



異世界転生があっという間に淫夢に早変わりってね。



「とはいえ、やっぱり俺の想像力も貧困だな。中学生かよ。結局、女を抱きたいだけなんて………まっ、せっかくだし楽しませてもらおう。残り時間も少ないし、何よりも俺の夢だし、なっと!」


俺はその場に服を置き去りに飛び上がり、ダイブするように裸の女神様に襲いかかった。


飛び込み、着地ともに10点満点ですっ!!

ふはは、夢楽しい!夢サイコーやっ!














全ての問題を解決できる賢者に俺はなる。

賢者モーーード!


「言うてる場合か」


本当にそんな冗談を言ってる場合じゃないんだ。

マジに困った。


散々、女神様"達"と楽しんだ奴が何を?と思わなくもないけどさ。


「はしゃぎすぎた。反省はしている。」



何をかと言えば、少し時間を遡る。



金髪女神様とひとまず一回戦楽しんだ。


「あれ?まだ夢覚めない?まだまだ行けちゃう?」


と考え至ったのは失敗だったと言わざるを得ない。

欲望の思いつくままに、試しに色々なタイプの女性を想像してみた。


するとあら、どうでしょう。


想像した傍から俺の思い描いた女性達が素振りや仕草、言葉使いで相手をしてくれたではあーりませんか。


ぶっちゃけ、最高でした


夢の中だからか残弾の心配もなく、制限なく楽しめたのも良かった。同時のお相手だって何のその♪ちょっと触れば楽器のようにいい音を奏でる女体の良きかな良きかな。



とはいえ、



「さすがに10人も楽しんだら飽きる」


だって皆が皆、俺の想像通りにしてくれるのだ。

最初は素晴らしい!と感激したが、逆に俺の想像力がネタ切れになったらそこまでだった。徐々に同じ仕草と台詞を繰り返すだけになった。


そうなると自分の好みの動画やら本やらでするのと変わらない。

もう、十分だ。十分なのに……


「夢ってどうやったら覚めるんだ?」




ここで話が戻る訳だが、現状は何も変わっていない。

一人目に満足してすぐに行動に移していれば眠りが深くなる(?)ことはないとか、何か違ったかもしれないが、気がついた時には遅いのが後の祭りというやつだ。



何に困っているかといえば、そう。

全く夢から覚めないのだ。



夢がリアルに思えるのは目が覚める直前だったりするのは経験上多いわけだが、一向に夢から覚める気配がない。もしかしたら本当に最初の瞬間に気づいていればと思わずにはいられない。


視線をズラせば、白い床の上で「はぁはぁ」と熱い息を切らしている様々なタイプの全裸美女達がいる。


「消えろ」


念じるだけでそれがふっと煙になって消えた。


「やっぱり夢だよな」


そんな芸当、夢でもなけりゃできるわけない。

だから未だに俺は夢の中なのだろう。それは分かる。


「覚めろ起きろ目を開けろ」


なのにどれだけ念じても、そっちは叶わない。

いつまで経ってもこの白い部屋から抜け出せないのだ。


夢なんて気づけば覚めてるもので、今までどうやって起きるかなんて考えたことなどない。どうしたら夢から覚めるのか分からない。困った。


困った困った困った。


困ったけど現状、どうしようもない。



「どうせ覚めない夢ならそれこそ異世界ってのに行けたら良かったのに。」


起きるまでの時間がないからと最初に切り捨てたくだらない話。

勇者になって悪い魔王から世界を救うベタな本当にくだらない異世界ファンタジー。


フィクションの定番。

もし自分が体験できるとしたら真っ先に選ぶのはその定番ファンタジーだろう。


「どうせ覚めないないなら、まだ間に合うか?」


未だに夢から覚めないというならいっそ想像してみよう


ラノベや漫画、アニメのような世界だ。

ふと、したときにたまに想像する自分が異世界に行けるなら、を考えてみる。



もちろん魔法や剣はありだ。

言語も伝わる方がいい。平和過ぎちゃいけない。

バトルシーンがないと盛り上がらないな。


もちろん亜人や獣人はテッパン。

そうすると敵は魔族とか?


ダンジョン攻略なんてのも捨てがたい。


そしてそんな異世界で俺はチート能力で無双する。

ゆくゆくはハーレム築いて、世界中から尊敬の眼差しを向けられながら優雅な老後を過ごすんだ。


そんな異世界に行ってみたい。



 『キンッ』



小さな音が鳴った。

見ると目の前に扉があった。



「マジ、か」



別に表札があるわけでも、行き先が書いてあるわけでも無いのに、その扉を開けた先に何があるのかなんて見た瞬間に分かった。


自分に都合の良い夢の世界で、異世界に行きたいという俺の思いの直後に現れた扉。


そんなの察するとかいう話じゃなくて、そう考え至るのも当然だ。


「異世界への扉、だ」


自然と扉に歩みを進める。


不安などあるわけない。

期待しかない。


だって、どうせここは夢の中。

俺の夢なんだから。



俺はドアノブに手をかけた。


フワッと身浮くような感覚が身体を包んだ。

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