超短編 はじめての日没
残り二駅の各駅停車を降りて、駅舎に向かって歩く。向かい、都会方面のホームは、人がちらほら。冷たい冬の最後っ屁が、吹き抜ける。
線路に挟まれた、細いホーム。端には屋根もない。途端に向かい側の構内踏切が、とぼけた声で閉まる。直通列車は、邪魔者をぜんぶ連れ去った。
小さな直方体の中、改札を出ると、そこに君が。
「悪いね、電車、遅れちゃって」
「私は、全然、待ってないよ大丈夫」
歯切れの悪い、二人のはじめての日没。
残り二駅の各駅停車を降りて、駅舎に向かって歩く。向かい、都会方面のホームは、人がちらほら。冷たい冬の最後っ屁が、吹き抜ける。
線路に挟まれた、細いホーム。端には屋根もない。途端に向かい側の構内踏切が、とぼけた声で閉まる。直通列車は、邪魔者をぜんぶ連れ去った。
小さな直方体の中、改札を出ると、そこに君が。
「悪いね、電車、遅れちゃって」
「私は、全然、待ってないよ大丈夫」
歯切れの悪い、二人のはじめての日没。
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