暴論暴君
美空の一人称はわたくしです表記じゃ私ですけれども
月側1-5
あんな事があった壮絶な入学式の日、僕は家に帰ってきた
「ただいま、祐吾、僕が居なくて寂しかった?寂しかったですよねぇ?何しろ僕もむっちゃんも結子さんも居ませんでしたしね?」
少し煽ってみたんだけれど
「は?な訳ねぇだろ有栖が居なくてリラックス出来たっての」
知ってましたけど
「おらぁ!お姉ちゃんが帰ってきたぞクソガキ共がよ!笑顔でお出迎えとか出来ないのかよ!?」
「お帰り結子さん」
「お帰りなさい結ちゃん♪」
顔が引き攣ってるんですけど何でですかね?僕は何も知りませんけど
「だから!結ちゃんは止めろってんだろうが!何度言ったら分かってくれるんだよ!?鳥頭?鳥頭かお前は」
おこなの?おこなんですね?
取り敢えず心の中だけで結ちゃんって呼ぶ事にしておきますね
「そうだそうだ聞けよ聞けよ有栖ー面白い事教えてやるからさぁ?」
「何ですか結子さん僕に直接関係ある事なんですか?」
そう聞くと結子さんはアホみたいに笑いながら喋り始める
「いやさ、男の娘見つけたからさちょっとシバいてやろうかなと思ってさ」
男の娘
「何でシバいてやろうと思ったのかとても疑問なんですけどもし失礼じゃないなら聞いても良いですか?」
「だってそりゃあさ自分が男だって分かってるのに敢えて女の格好してるとか私はどうかと思う訳よ女々しいなこいつってさぁ」
「それは結子さんの価値観ですし押し付けない方が…」
ちなみに僕が発症する前のまだ男の子だった頃にも結子さんにも毎日の様にシバかれかけていた女の子になってしまった後は流石に現実を見たのか好きな格好しなよとかほざいて来ましたけれどもあの時の結子さんは最高に気持ち悪かったです(誉め言葉)
「まぁ暫くあいつに絡みまくって更正させるわ」
ちなみに結子さんはとっくに成人してるのに未だに容姿が衰えない良い意味で言うと若く見える悪い意味で言うと合法なのだけれど合法と口に出した時点で拳が飛んでくる為タブーとなっている。
「可哀想じゃないですかその彼」
「痛い目見れば良いのよどうせあいつ女子生徒の服であんな事やこんな事してるんだから更正させるわ」
偏見と偏見じゃないですかそれ、失礼だと思うんだけど
「ただいま、もうご飯食べてるかしら?」
「んー睦実を待ってたんだぞー」
「えへへ、それなら良かった結子さん早く食べないかしら?」
むっちゃんが学園から帰って来ましたね
「おらっしゃあじゃあいただきますのお時間だ」
結子さんの号令に続いて皆いただきますで食べ始める
「あーちゃん学園はどうだった?結子さんちゃんと先生出来てたかしら?」
「うんまぁ、取り敢えず一年やっていけそうなクラスで良かったし結子さんも大丈夫だったよ多分ね」
「多分って何だよ多分ってさぁ」
「あのむっちゃんそれでその僕の姉の園原輝夜って住所とか判る?今度一度話しておこうかなって」
僕が質問するとむっちゃんは驚いたような顔を見せたも直ぐ様元のゆるふわ顔に戻り
「あの娘に会いに行くのね?私としてはあまりおすすめはしないのだけれど?」
「けど僕を探してたなら在ってあげないと僕の血縁でもあるんだし」
「分かったわ近い内に園原輝夜を呼び出して日程を伝えるわね」
輝夜、どんな風になってるんだろう……