似た境遇と
有栖と睦実がもう家から出て学園へと向かった朝、あたしは普段通りダラけていた
朝は弱いのよ朝はさ
面倒臭がりながらも制服に着替え美空が迎えに来るのを待つ退屈な時間、いつも通りの時間に美空が迎えに来て家を出た瞬間に見えたやけに身長の高い影、美空も高い方ではあるけどここまでモデル体型じゃないし誰かと思えば
「おはようございます、輝夜さん、水野綾輝ですお迎えに上がりました」
ストーカーか何かかよ怖いっての
水野綾輝、容姿端麗、成績優秀、身長は女性にしては高いであろう165cm前後、見た目だけはパーフェクトだけどその実態はぼっち
「お笑い物よねこんなんさぁ」
「何がですの?」
綾輝の影に隠れてたけど当然ながら美空も居る訳で私的に勝手にエスパーって認定はしてるけど数年間ずっと一緒に暮らしてた姉妹の様な仲であり恐らく美空はあたしの考えを目で読める
「誰一人お友だちが居ないと言う事ですか、確かにキツい性格ですし当然の応酬でしょう?自分から友達になろうともしてないみたいですしね」
綾輝に聞こえない小声で美空が呟く当の本人に聞かれたら一貫の終わりだっての
「やっぱりこんなのが友達になりたい、だなんてもしかしなくても変ですよね?私自身でも気にしては居るんですがこのルールを厳守する性格はどうも改善出来なくてで」
自覚はしてるのか有栖にとことん似てる様な奴、あたしがどうも親近感を得たのもこう言う理由なんじゃないかな
「癖なんて直ぐに治ったらそれを癖とは呼ばないと思いましてよ?」
「そうですね、美空さんの言う事は的確で的を射てます」
駄弁りながら歩き学園へと着いた、着いたは良いけどあたしにある疑問点が生じた
「ねぇ綾輝あんたってばいっつもみたいに愚痴愚痴難癖付けなくて良いわけ?違和感あると思ったらそれか」
待ってましたとばかりの自慢げな顔で話し出す綾輝、その顔ムカつくわね
「だってそれはそれじゃないですか?難癖付けて注意してても友達なんて当然出来る訳無いですしね、だからと言いますか私は風紀委員の仕事を放棄します、と言うより実際は私が風紀委員の仕事と言うものを間違えてこれが正解だと思い込んでただけと言いますか?」
最初から出来ないって分かってたなら放棄すれば良かったのにね
「ここでこんな事を告白してしまうのもどうかと思うのですが打ち明けても良いでしょうか?」
「美空、後時間って何分?」
「駄弁りすぎですわもう少しでHRが始まる時刻ですがお二人はどうなさいますの?」
時間も無い事だし結局は午前中の授業を受けて昼休みに話す事になった
「それではお時間取らせますが始めたいと思いますね、まず根本的な部分から言ってしまいますと私は自分自身が男か女かよく分からない現状でして、何と言いますか?昔は女の子と遊ぶ事が少なかったりそれこそ口調がそれなりに粗暴だったり、そんな事があったんですがそれでも成長期は免れないものです自分自身の少しずつとは言え女性らしく成長していく体に嫌悪感を抱いていましてね先程は男か女か分からないなどとは言いましたが私、いえ僕自身は自分を男だと思っています、一致しないんですね体と心が
中学生辺りになると女性特有の生理現象が激しさを増して嫌でも自分は女の子なんだって思い知りまして、そこからは短い髪だったのを今の長髪まで我慢して伸ばし始めましてどうせ女の子なら女の子らしくした方が良いと理想の女の子像を描いて来たのが現状です、ほらエロゲの風紀委員って大体猫被りの僕みたいな性格ですよね?」
ちょっと戦慄してて言葉が出せないあたし自身ちょっと重い事があると反応が鈍るなぁって
「つまりですが綾輝さんは自らの性自認は男性詰まるところの性同一性障害に当たると?そう言う解釈で間違い、失礼ありませんか?」
「正解です、まぁ私の場合はそこまで深刻ではありませんしね素で敬語使ってますし自分を女の子だと思い込めばどうにかなりますしね?どうせならお洒落とか女の子の事したいですし」
あたしの言葉を代わりに告げた美空、やっぱり持つべきものは親友だなってね
「大体分かった有栖と似て非なる様ものか、それなら妹が綾輝と同じ様な感じだから大丈夫!あたしとあんたは本当に友達になれる筈!」
実際は綾輝は生ながらの女の子、有栖は病気で性転換って言う明らかな違いはあるけど大体猫被り同じでしょ?
「有栖さんは元々男の子では…」
気にしたら負けってね?
かくしてあたしは綾輝の素性を知る事となり親密になった、気がした
だから性転換は一人で良いって言ってんだろ!との考え抜いた結果です反省も後悔もしてません
瑠璃宮結子
有栖達の義姉であり有栖達を引き取った人物
(想定声優はすみぺ、強気な感じのあれで)




