後悔は誰が為に?
「色々一悶着ありましてですね詩音は一応学園の生徒として編入されるそうです」
僕らはむっちゃんから伝えられた日程、6月第一週の月曜日を詩音ちゃんに伝えるために購買にやって来た、が
「知らない間に何がどうなった訳よ?詳しく教えてくれるかしら?」
どうやら金銭的な問題は僕らの見てないところで解決したみたいですしそれはそれで良かったんじゃないですかね?
けれども最大の問題とも言える会長であるお姉さんと話し合わないとですね
「そうですね、敢えて言うならば輝夜さんのご友人の方が関わってますけれども詩音は口が堅いので何があったなんて言いませんからね、そもそもこれは実際輝夜さんと有栖さんが関わる問題ではありませんしね」
そう言って軽く一蹴されてしまった
「まぁ良かったわね。それで本題だけどね6月の第一週の月曜日に生徒会に向かいなさいよ」
「あのね詩音ちゃんむっちゃん…僕らの姉がね詩音ちゃんのお姉さんである会長さんと話を取り決めておいてくれたからその日の放課後に予定を入れないでおいて欲しいんだよね?」
詩音ちゃんはカレンダーを見て今日の日付を確認した
「今が5月30日、水曜日ですから来週月曜日の放課後と言う事で会っていますよね?」
「うん宜しくね」
詩音ちゃんに話を伝えた後僕らは校舎の方へと戻りたかった。出口へ歩いて行くと
「有栖…?」
海斗、僕の小学生時代の友達である海斗、同じ学校に入学してたとは
「何こいつ有栖の何よ?」
「あのね、えーと…僕の小学生の時の友達でね中学は違ったんだけどね」
「有栖、話したい事がある今ここで話しても良いか?」
何だろう話す事なんて何も無い筈だけど
「なぁ有栖小学校の卒業式の日に俺がお前にした事を覚えてるか?いやお前が覚えてなくても俺は俺自身がした事をお前と別の中学に行ってからずっと考えていた」
「もしかして?告白だったりするんですか!?分かります!分かっちゃいますよ!有栖さん可愛いですもんね、告白したくなる気持ちも詩音分かっちゃいますよー」
詩音ちゃんには悪いけど緊迫感が無くなるから静かにしてほしい
そう思うと片割れである輝夜がその事を察知したのか行動を始めた
「詩音、邪魔になるから一度購買を出るわよ、じゃあね有栖先に家に帰ってるわ」
「ちょっと!?輝夜さん!詩音をどうする気ですか!?誘拐は洒落にならないと思うんですよ!」
「適当にゲーセンでもほっつき歩くだけよ」
輝夜がそう言って詩音ちゃんを連れて去って行ってしまったのだった
「それで海斗久し振りだね海斗が僕を押し倒した事でしょ?覚えてるよ」
海斗は不味いような顔をして
「あぁ…そうか覚えてたか…そりゃあんなの覚えてるよな…誠に聞いてる限りお前は気持ち悪いとでも思うだろうが、いや思ってくれて良いんだが俺はお前を泣かした事に興奮を感じていた、最初はお前をただの友達だと俺自身も分かってはいた、だけれどもその気持ちとは裏腹にお前を好きになっていた、それで俺は無意識にお前を押し倒した、泣かした事を謝りたい。すまなかった有栖」
「大丈夫だよ…あの時は僕も僕で女の子になってまだ日が立ってないから精神が不安定だったんだし…また友達になろう?ね?海斗?」
「無意識的上目遣いか…流石有栖だなやるな…お前がそう言ってくれるならば俺は友達としてまた有栖と関わりたい」
「そう、またよろしくね海斗!」
「あぁよろしくな有栖」
「海斗は僕を押し倒した事を後悔してるみたいだけど大丈夫、僕は大丈夫だから」
あの日から約3年してから僕はまた海斗と関わるようになった。
自分でもこんな呆気ない終わり方で良いのかと思いましたが取り敢えず海斗編は終わりです
海斗編→詩音編→葉月、桃花編という感じになりますね




