輝夜が探すもの
本日二話目となります
太陽側1-1
家に三回連続のチャイムが鳴り響く三回連続なんて彼女しかいないだろうしどうせお嬢様の彼女よね
そんな事浮かべながら玄関を開けると
「おはようございます、輝夜、今日も綺麗な髪ですわね惚れ惚れしちゃいますの」
あんたみたいなのに惚れ惚れされても嬉しくないってのあたしは妹を探して妹に惚れ惚れされなくちゃなんないんだからさ
「おはよ美空」
あたしは美空に簡潔に言ってやった
「今日から高校生ですわね
妹さん有栖さんでしたかしら?見つかると良いですわね輝夜と双子ですし同じような容姿の女の子ですわよね?聞いた話ですと私達と同じ学園に通うみたいですが」
大体あってるけど多少違んだよねぇまぁ説明してやろうか
「良い、美空何度も言った気もするのだけど良く聞いてよあたしの髪色は真っ黒だけど有栖の髪色は神秘的で美しい銀色なんだよ?あたしとは違って綺麗なね」
自虐的に教えてみるのだがまぁ彼女にはあたしの苦労など分かるまいってな
彼女は長考した後
「了解ですの、けれど輝夜と有栖さんは一卵性なのにどうして髪色が異なっていますの?気になりますわよ?」
「面倒っちぃなぁどうしよっかまぁ説明するけどねまずあたしと有栖の親は父親は日本人、母親はロシア人であたし達双子はハーフだけどあたしは親父の血を有栖はお母さんの血を多目に受け継いでるって訳ね両親は小さい頃死んじゃったけど親父の知人によるとあたしはこのうざったい性格まで遺伝したらしいし有栖はお母さんの生き写しみたいなんだと」
「生き別れになってから会っていませんの?」
は?会ってたらこんなとこまでシスコン拗らせてねぇしそもそも同居して仲良し姉妹だってのそれに多分あたしは有栖から姉様とか言われてるからマジでさ、あーあー有栖可愛すぎ有栖と会わせてよ!
て言うかこいつぁヤバイなあたしここまで妄想癖あったのかよ
「会ってないしもしも会ってたらここまで必死に探してなんかないじゃん?」
「何はともあれ同じ学年に居ますし暫くしたら見つかるのでは?
何なら私がお父様に探してもらうよう頼んで手回ししますわ?」
ちなみにこいつのお父様とやらはあたし達が通う雲仙学園の校長と理事長を兼任している二次元かよ
「他人の手なんか借りて達成感があるとでも?あたしは無理難題だろうとそっちに進んでくからね」
そう言ってやると彼女はお上品に笑い
「うふふふふふ、やはり輝夜は面白いですわね普通ならば近道を選びますのに態々遠回りするなんてそこが私が輝夜に惹かれた点でもあるのですけれどね」
一応とはいえさ親友だもんねそりゃあそうなるかな?
「どうも、嬉しいよ」
嬉しくねぇよボケあたしを誉めるな妹を誉めろ
「さて学年に行きましょうか?輝夜、遅刻してしまいますのよ」
「んなもん言われなくても分かってるわよさてと頑張って有栖探しと行きましょうかね!!ほらキビキビ行くわよ美空」
美空の手を引っ張り家を出て歩き出す
多分こいつ嬉しがってるな顔に出てるもん
有栖はあたしの唯一の血縁だし見つけてやんないとねあの子も寂しがってるだろうしね
割と短時間で投稿出来ました二話です短いと思ったら頑張って脳をフル回転させて意地でも捻り出しますのでお楽しみいただければ幸いです