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9.これまでを読まなくてもすぐわかる総集編(1~8話)



 ある日目が覚めると、俺──あかつき 進人すすむ(役名)は見知らぬ場所にいた。

 突然襲いかかってきたゴブリンを習得していた天統てんとう流武術でなんとか倒すと、ここが異世界だということに気がつく。

 俺のステータスには、幼い頃から鍛えられて覚えたサバイバル技術と天統流武術、そして疑問に感じたことの情報を読み取る真慧眼しんえがんというものだけしかない。

 心許ないものを感じたが、その場にいるよりもまず人が居そうなところを探すことにした。



 しばらくすると街にたどり着けたのだが、どうやら俺は不審者らしい。そりゃそうだろう、異世界の人間なのだから。

 門番による厳しいチェックの末にギルドへ行くことになったのだが、そこで俺は人間以外の種族を目にする。

 ギルド職員であるハイエルフのアーシアさんからギルドの説明をしてもらい、初めての依頼を受けることにした。

 とりあえず先立つものはなんとやら。日雇いバイトということだ。



 依頼の現場で待っていたのはポニーテールが可愛らしい少女、レイアさんである。

 依頼をこなしていると俺のサバイバル技術の階級ランクが上達したことに気がつく。やっていることは壁磨きだというのに。

 仕事を終えた俺の行くあてがないことを知ったレイアさんは仕事を頑張ったお礼にと、寝床と飯をくれたのだ。

 そこでレイアさんの料理人としての悩みを聞くことになり、原因であった包丁を手放させることで問題を解決したのであった。



 翌日ギルドに行くとアーシアさんによる尋問を受けることになり、俺が異世界人だということを告白する。

 アーシアさんが問題の包丁をレイアさんに持たせたのは男避けのためであったとのことも知ることができた。

 あっさり信じてもらえたことに疑問を持ったが、ハイエルフには種族の特性として相手の虚偽や間違いを見抜く力があるのだという。

 どうやら俺の真慧眼とやらの能力は、なんでも見えるというわけではないようだった。



 異世界人として生きる注意点をアーシアさんに教えられ、それと同時にこの世界から帰る方法のことを訊ねておいた。

 ギルドで解毒草収集の依頼を受けた俺は街を後にして地図にある場所へと向かう。

 解毒草を探している間に安全区域から離れすぎたのか、気がついたときには三匹の山豹が俺に狙いをつけていたのだ。

 辛うじて山豹を撃退することに成功した俺は、毛皮が売れるかもしれないとステータスにあったので山豹の一匹を持って帰ることにする。



 その帰り道、荷車を見つけたので同伴を願おうとすると、そこにいたのは盗賊の集団であった。

 盗賊たちを返り討ちにすると残されたのは修道服を着た少女、アイネだ。

 今しがたトラブルに遭っていたにも関わらず、アイネは俺に荷車を街まで運んでくれと頼んでくる。

 断る理由もなく引き受けてみたのだが、ステータスを見てみると彼女は今回の依頼主であるゴーウッド商会のご令嬢であったのだ。



 ギルドにやってきた俺は報酬金をもらって、アーシアさんもいないので外に出るとアイネに呼び止められる。

 アイネと山豹を買い取ってもらう約束を交わしていたのでゴーウッド商会の使用人が来るの待つことに。

 しばらくしてやってきたのは赤い髪をしたダンピールの美少年であった。

 そしてゴーウッド商会系列店である酒場「アルコリコ」に連れて行かれ、美味なる夕飯を奢ってもらえたのだ。



 昨夜言われた「ウチで働かない?」というアイネの誘いについて思い返すことで一日が始まった。

 帰還方法についてアーシアさんを訊ねにギルドへ行くが、隣街まで行ってしまったので会えないことを知る。

 仕方がなくギルドから帰ろうとすると荒くれ者二人組にからまれてしまったが、山豹より弱く呆気なく倒してしまえた。

 その現場に居合わせたダンピールの美少年は何を勘違いしているのか、働くかどうかの返事をまだしていない俺をゴーウッド商会に連れていこうとしてくる。


 そして、このダンピールの美少年を危ない奴だと感じた俺はそこから逃げ出すことにしたのだった。


 ◇


『  ◆お詫びと訂正


 今回更新される予定でした「9.道具屋」ですが、舞台とされていた素材取扱い店「オロバス」及び酒場「ガラガム」にて不祥事が発覚したため、王国より公開停止の通達がありました。

 通達を受けてから作品の作り直しを行いましたが、時間と予算の都合により一定のクオリティを持つ作品を仕上げることは間に合いませんでした。つきましては、これまでの総集編をお送りさせていただきます。

 また、当事件を鑑みまして道具屋へ行くという場面を差し替えることが決まりました。こちらの差し替えですが前回との繋がりは滞りなく進みますのでご安心ください。

 当作品をお楽しみにしていてくださった方々には深く申し訳ありません。


 なお、この度の事件と異世界冒険譚表現委員会は一切関与しておりません。ご心配をおかけします。 』



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