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白の新風  作者: Tyina-Y
第1章
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第1話 旅行資金の調達

5,000字いきました~。

今回から旅に向けて本格的な準備です。


※「」と...が多いとの御指摘を受けました。文章が読みづらい可能性がありますが、次回から気を付けるので暖かい目で見て頂くようお願い致します。

本当に申し訳ございません。

 班を組んでから1年...私達は学校で出来る事柄以外の事柄で悩んでいた。


「大変だわ。旅をする為のお金はどうしよう...親も援助はしないって対応してくれないよ」

「あぁ...俺の親も旅には反対で、資金援助はしてくれないようだ」

「わ、私もです」

「僕もですね。」

「私もよ。」

「僕もだよ...このままだと旅をする事は出来ないか。うーん」

「ねぇ、ディセイフ担当に聞くのはどうかな...?」

「「「それだ(よ)!!」」」


  そして次の日の朝、ディセイフ担当へ質問をしにいった。


「あの...ディセイフ担当、質問よろしいですか?」

「ティサか、どうした?」

「学生でも大量にお金を稼ぐ方法は、ありますか?」

「それは、今から働くということか?」

「はい。」

「大量のお金を何に使うかは知らんが、販売店の手伝いでは、きついだろう。

 傭兵というのはその点、多くのお金を得る事が出来る。しかし...おすすめは出来ない。

 すまん...俺では役に立たなかったな。」

「いえ、ありがとうございました!」


「ティサ、ディセイフ担当でも分からなかったのか?」

「うん...そうみたいだわ」

「もう、いっそのこと、店を作ってみたりして。」

「ネサリット...この状態でもふざけるか。」

「いえ、いい案かもしれませんよ?」

「そうですね。私もいい案だと思います」

「ほら、脳筋以外は賛成よ!」

「脳筋だと!?」

「ネサリット...ドルト君に自分の座学の成績が負けてるの知ってて発言しているの?」

「あ、ティサ...裏切ったわね...」

「事実よ。」

「みんな、話がズレているよ。そして、僕も起業には賛成なんだ。」

「アルートが言うなら決定だな」

「そうね。でも、起業するにしても、何をすればいいのかしら...」

「あ、私はメカニックで、ついでに学んでる雑貨とか日用品なら作れるよ〜」

「材料は...僕の家の裏から取れるか聞いてみるよ。」

「流石アルートね。とりあえず、それで大丈夫よね! ん?シィルーネどうかしたの?」

「あ、あの、起業と販売について確認してはどうですか?」

「そうですね、一つ一つ確認していきましょうか」


 ヴィストリヌ公国では、金銭の単位はゼル

 1ゼル、10ゼル、100ゼルが銅貨で、

 500ゼル、1,000ゼル、5,000ゼルが銀貨

 10,000ゼル、50,000ゼルが金貨となっている。


 また、商業用として、100,000(10万)ゼルと1,000,000(100万)ゼル、10,000,000ゼル(1,000万)の商用金券がある。


 次に起業については、国の役所に届出が必要で、商品の種類を提示しなければならない。また、新たな商品の取り扱いを開始する場合も同様である。


 最後に、販売についての規定であるが、誤った説明を故意に行う事は禁止されている。また、金銭の支払いが終了した際に、相手側に商品の所有権が移っていなければならない。ただし、サービスについてはサービスを開始、又は終了をしていなければいけない。


 特に、学生以下は食品、日用品、サービスを除き、返品が認められている。ただし、詐術が用いられた場合はこの法律の対象外となっている。


「よく分かったわ!これで完璧ね〜(どうしよう...全く分からないわ...。)」

「そうだな!完璧だぜ(俺、全く分かんねぇけど)」

「「「...」」」

「な、何よ...?」

「いえ、何でもないですよぉ...」

「これは、予想できていたので...」

「はぁ...2人共、それでは分かっていないのが丸分かりよ?」

「「な!?」」

「4人で詳細については、詰めていこうか...」

「そうね...」

「俺ら脳筋は要らないとさ...」

「えっ?違うわ!! わ、私...メカニックよ、脳筋にしないでよ!」

「そうだったな!今、思い出したぞ。」

「ちょっとドルト...外でお話しない? 女の子と2人っきりで会話出来るのよ?」

「悪い、この状況のお誘いは全然、嬉しくないぞ」

「そうなのぉ〜?つまり、私が可愛くないってことね?」

「違うぞ、どう捉えればそうなるんだ」

「2人共...夫婦漫才は外でやってきてくれないかしら...」

「違うに決まってるだろ(でしょ?)」

「その割に...綺麗に揃っているわよ。そうよね?」

「とても綺麗に揃っていましたね」

「ドルト、責任取りなさいよ...?」

「俺は何もわr...悪かったな、ネサリット、この通りだ!」

「「「うわぁ...」」」


 この後、2点については、4人でしっかりと行ったらしい...。


「次は...会社名、経営理念、経営方針と搬入、生産、運搬、販売までの流れを考えてみましょうか。」

「ハルギィス〜、もっと分かりやすく頼むよ〜!」

「え〜と...経営理念とは、ある会社が何を重要視して、どのような方針をたてていくかの指針となるものです。経営方針とは、ある会社が何を目指して運営をしていくかという目標のことですよ。」

「「「...分からない(わ)」」」

「そうですか...。」

「シィルーネ、俺らでも分かるように頼む。」

「経営理念は、学校に、思いやる心を持つ生徒を育成するとか書いてありますよね?あれの事ですよ。

 経営方針は、毎年春の進級した後、教授がこのテキストを進めていきます。と、言うでしょう?それの企業版です。

 2つとも、少しずれていますが、基本的にこのように考えれば良いと思いますよ。」

「...なるほどね〜分かったわ!シィルーネありがとう!」

「それで...まずは、会社名を考えれば良いのかしら?」

「そうだね」

「うーん...名前を考えるのは難しいな...」

「そうだよね...」

「よし、みんなで明日までに考えてきて、その中から決めようよ!」


 こうして、次の日...皆がそれぞれ考えてきた会社名候補の中から、「ルーテ」という名前を選んだ。


「よし、名前も決まったぞ。次は、経営理念を決めようか」

「私達、世界を旅するんだよね?それに適したものがいいと思うわ。」

「そうですね...『世界に便利さを』みたいなのはどうでしょうか?」

「どうせなら、笑顔も入れてみたらどうですか?」

「ねぇ、2人共...昨日の間に考えていたの?」

「ええ、一応考えておきました。」

「私も...やる事が決まっていたので...」

「シィルーネ、流石ね!助かったわ!」

「...」

「ハルギィス、ネサリットは元々あんな感じよ、諦めた方がいいわ」

「そのようですね...」


 こうして、昨日の名前決めが嘘のように早く経営理念が「世界に笑顔と便利さを」になりました。

 ティサは、今日はいい流れだなと考えながら次の話題に頭を切り替えていた。


「次に経営方針だね。」

「これは...理念に即せばいいんだよね?」

「そうですね...それで大丈夫だと思いますよ」

「なら、簡単ね〜、世界中に店を開けばいいじゃない」

「理念にそった方針ね...お客様目線がいいじないかしら?」

「そうですね...私は、世界中を便利にがいいと思います」

「2つを合わせばいいんじゃないか?」

「ね、ねぇ...私...無視?」

「お客様目線で、世界中の利便性を高める...だね」

「それでいいんではないでしょうか」

「あの...?」

「なぁ...もっとかっこよくしようぜ!」

「お客様目線で、グローバル社会の利便性向上を目指すは、どうかしら?」

「それだ!」

「...。」


 こうして1人を除いて検討した結果、私たちの経営方針は「お客様目線で、グローバル社会の利便性向上を目指す。」に決定しました。

 そして次は、もっと具体的な話...つまり、搬入、生産、運搬、販売の流れについてです。

 昨日の時点で決定した事柄は2点

 1つ目は搬入。つまり、アルート君の家の裏から採ってくること。これは、大丈夫だった。

 2つ目は生産。つまり、ネサリットによる加工である。玩具と箸をとりあえずやってみるらしい。


 残りの2点なのだが、まだ規模が小さいため直ぐに決めることができた。

 運搬については、全員で広場まで持っていくことに。

 そして販売については、相場より少し安い程度で売ることにした。


 ここまで決まったものの、玩具は具体的にどんなものなのか。また、生産が上手くいかなければ意味が無いということで、とりあえず箸をネサリットに作ってもらうことに...

「まず、木の棒を丁度いい大きさにカットするの。この時、2本とも同じ大きさになるようにするのよ」

 そういってネサリットは木の棒を15cm程に切って...


「次に、切った枝を彫刻刀で片側が太く、もう一方が細くなるように削るのよ。この時も、2本が同じになるようにしてね。まわしながら削るとうまくできるわ。」

 今度は、木目に沿って彫刻刀を動かし、細いほうからだんだんと大きくなるように削っていった。

 ティサは難しそうなのに凄いな...これだけ座学も出来ればいいのにな...と考えていた。しかし、そんなことは一瞬で、作業を見ることに夢中になるのが自分でも分かった。


「最後は、彫刻刀では出来ない形の調節と、表面を滑らかにする為に鑢で削っていくのよ。この時、粗い鑢から徐々に細かい鑢にしていくと綺麗に仕上がるわよ。この時も2本のバランスは勿論、1面1面、同じ様に削っていくことが重要よ」

 そういってネサリットは今回も木目に沿って粗い鑢から徐々に細かい鑢にしながら仕上げていき...

 遂に完成した。


「どう、凄いでしょう!?」

「これは本当に凄いよ。ニスを塗っていないのにまるで塗っているみたいだわ」

「ネサリット、俺にもやらしてくれ」

「いいわ、そのつもりでみんなに説明しながら作ったのよ。流石に私1人で全て作るのは大変だからね~。はい、みんなの分よ」

「わ、私もやるのかぁ...」

「当たり前よ、ティサ!」


 こうしてみんなで箸を作ることになったのだが...結局、誰もネサリットの様には作れず...


 結局、私たちは、ネサリットだけが玩具も作り、箸はみんなで作ることにした。

 玩具についてだが、ネサリットの提案で独楽を作ることにした。他にも候補はあったが、ネサリット1人では作りきれないということで、出だしはこれで決定。


 そうして、役所に申請をしにいったのだが...ここで問題があった...

「学生以下が起業申請を行う場合、学業を修了した者による同意が必要である。」

 この1文を見落としていたのだ。


 親に相談するかと思ったのだが、いざ相談してみると、反対をする親もいて、起業計画は、早くも躓く事に...

「どうしよう...このままだと起業出来ないよ!」

「ネサリット、考えるんだ...何かいい策はないかな...」

「わ、私...ディセイフ担当に1度話を聞いてみるのがいいと思うの」


 こうして、ディセイフ担当に聞きに行くと、

「君達、起業する事にしたのか!?凄いな...。それで、反対する親もいるけど、起業をしたいと言うわけか...。

 俺は賛成だ。君達は優秀だからな。

 それで...起業出来ないかというと、実は出来るんだ。今から説明してやるから、しっかりと聞けよ?」


 問題となっている、あの1文を見返してみる...そこで、ある言葉に着目すると説明を受けた...「学業を修了した者」、ここである。


 ここには、両親と書いていない。増して、両親2人による合意とは書いてなどいる筈がない。

 つまり、合意をしてくれている学業を修了した者...1人以上の親から承諾を得た私たちは、起業する事が出来る。


 最早、これは屁理屈だわとティサは思ったのだが、本当にこれでいいらしい。

 そう、起業に成功したのだ。

「これから、ルーテ雑貨店を頑張るぞ〜!!」

「おお〜!!」


 それから少しの間は、ネサリットは独楽を作り、私たちは箸を作り続けた...最初は上手くできなかったものの、途中からは商品と成り得る品を作れた。

 また、親やディセイフ担当からお客様相手の振る舞いを教えて貰うことになった。

「お客様に対しては、常に敬語だ。そして、どんなに怒られても決して怒り返してはいけない!

 まず、お客様が商品を見始めたら『いらっしゃいませ』終わったら『有難う御座いました』いいか?」

「「「はい!」」」


 こうして特訓をしていたのだが...

 問題は、ネサリットとドルトはわざと理不尽な怒りを向けられた時に怒り返してしまう点があり...

「この商品、ここが少し歪んでるいるんですよ、お金寄こせ!」

「なんでよ!返品なら分かるけど、お金渡す理由なんて無いわ!」

「ネ、ネサリットさん...また怒り返してしまいましたね...」

「だって、シィルーネ、あれは仕方ないわ」

「あそこは、怒り返さずに冷静に出来ません。って言うんですよ。」

「私にはもう無理よ...シィルーネ、私を癒して...お願い。」

「だ、抱きつかないで下さいよ...」

「シィルーネ、大変だと思うけど、泣かないで頑張れ〜、私には止められないわ」

「ティサさん...」


 そして念願の開店日...

 相場を調べた結果、箸は1膳400ゼル、独楽は1つ800ゼルとした。これは、箸は100ゼル程、独楽は200ゼル程安めの設定である。


「いらっしゃいませ〜!ルーテ雑貨店を見ていきませんか〜?」

「あ、ティサさん達ですよね?待っていたよ〜、1膳頼むよ。」

「はい、1膳ですね?400ゼルになります」


 こうして順調に売っていく中...

「ねぇ、君可愛いね〜、この後に食事でも行かないかい?」

「私は、この後に用事があるので、行けませんわ」

「まぁまぁ、そう言わずに...奢るからさ。」

「いえ、ですから用事があるんです(どうしようかしら...なかなか諦めてくれないわ)」

「お客様、どういったご要件でしょうか?」

「あ?俺はこの子と会話してるんだ、関係無いだろう?」

「いえ、私たちは販売業務中です。ナンパは受け付けておりませんので、お引き取りお願い致します。」

「ちっ...わーったよ。」

「大丈夫ですか?」

「う、うん...ありがとう。」


 こんな嫌な人も居るんだな...とティサは思い...ふと、助けてもらって頭が真っ白になっている事に気が付いて...

 とても怖かったのね、今度から気を付けようと心に誓いました。

またネタを挟めませんでした...orz

ご意見、ご感想、アドバイスがございましたらお願いします!!


広報として、Twitterで@Tyina_Yにて、活動しています。ここでは、投稿時や長期にわたる配信停止、などを呟いています。是非登録お願いします!

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