035-パル・ピル・プルと奴隷商
彼女達の部屋の前まで行くとドルシャの部下が立っていた
「シュンさん おはようございます」
「おはよう」
「彼女達の見張りですか?」
「はい ドルシャ様の指示で交代で監視してます」
さすが 元将軍だけのことはあるな
「中に入らせてもらいますね」
「イエッサー!」
『コンコンコンコン・・・・』
返事が無いが入るか・・・・・
『カチャ・・スー・・・・・』
「おはよう」
「・・・・・・・・・・」
「少し話しをさせてもらうが いいかな?」
「おまえは 昨日ニーナと一緒だっは・・・・・」
「お前達も捕まったのか? ここはヒドラのアジトか?」
「私達はこれからどおなるんだ?」
「そちらの質問の前にこちらの質問に答えてくらないかな?」
「わかった・・・・」
「ヒドラの倉庫から白パンを盗んだ 主犯はニーナ・ルー・ミルて言ったみたいだが お前達が言ったのかな?」
「あれは・・・・・・なんだ・・・・・私達が・・・・・その・・・・・」
「奴らに責められて 出任せを言ったのかな?」
「ニーナ達も捕まったのか?」
「俺の質問に答えるのが先だと さっきも言ったはずだが」
「・・・・・・・・・・・・・」
「だんまりか そおか それなら」
「あ~まってくれ 話すからも~やめてくれ昨夜みたいなのは・・・・」
『ガタガタガタ・・・・ブルブルブル・・・・・・』
『ガタガタガタ・・・・ブルブルブル・・・・・・』
『ガタガタガタ・・・・ブルブルブル・・・・・・』
「あれだけのことをされたら・・・・・ 」
「確かに あれはひどかったな」
「僕が君達を発見した時 手足もつぶされ いたるところに焼印が有り」
「顔も原型がわからないぐらいつぶされてたしな・・・・・・」
「生きてることが 信じられない状態だったよ」
「うわぁ~~ん 言わないで 思い出したくないよ」
「うわぁ~~ん」「びえぇ~~ん」
「泣いて少し気が晴れたら答えてくれないか」
「ニーナ達が主犯と言うのは本当か?」
「・・・・・ちがう」
「ちがう? じゃ~誰が主犯なんだ?」
「お前達は実行犯で主犯でも有るということか?」
「本当のことを素直に話してくれないか」
「私達3人ですべてやったことです・・・・グッスン・・・」
「盗んだ パンをどおするつもりだったの? 自分達で食べるつもりでかな」
「はい 食べるつもりで・・・・ですが逃げる途中で彼らに・・・・」
「捕まって 白パンは彼らに没収されたのか」
「はい・・・・その後・・・・うわぁ~~ん・・・」
「まぬけな話だな・・・・・・」
「お前達の処分をどおするかな?」
『ガタガタガタ・・・・ブルブルブル・・・・・・』
「何でもしますので 助けて下さい お願いします」
『ガタガタガタ・・・・ブルブルブル・・・・・・』
完全に恐怖に支配されてるな かわいそおに
彼女達も反省してるみたいだし どおしますかね?
「君達の処分は あとで考えて決めるとして」
「とりあえず君たち 風呂で体を洗って来てくれ」
このあと ジルさんに連絡して彼女達を風呂で隅々まで丁寧に洗って
から食堂に来る様伝えたが・・・・・・
「彼女達を どおしようかな?」
「わたしの雑用係として こきつかお~かな」
「アウラ・・・・・お前・・・」
「シュンさん」
「パルさん達のことですが 出来たら穏便にお願いしたいのですが・・・・」
「うん? ニーナ?彼女達にうらみは無いのか?」
「うらみとかは・・・・・悔しいと思う事はありましたが彼女達もおなじ貧民街で生き残ることで精一杯で・・・・その・・・」
「ニーナは パルさん達に罰を与える事は望まないって事かな?」
「はい 出来ればそうしていただきたいです」
「ニーナ 君はやさしい心の持ち主みたいだね」(^^)ニコ
「だが 彼女達が盗んだ 白パンの代金と詫び金として大銀貨2枚俺が支払ったのだが その件はどおするんだ?」
「私達が いずれ必ずお返ししますので・・・・・・」
「そおか それなら ニーナの言う通りにするか」(^^)ニコ
「ありがとうございます」
3人を洗い終わったみたいでジルさんと3人が食堂にやってきた
「シュン君 3人を洗ってきましたよ!」
「ジルさん わるかったね ありがとう」
「アウラさんに頼んだらよさそおなのに 私に頼んだて事は私が一番ってことかしら?」
「シュ~~~ン!」(`-´メ)ガルルルル~~ッ!
「あはははっは・・・・ ま~二人ともあとでな」
「パルさん ピルさん プルさん こちらに座ってください」
「アウラ 3人の食事を持って来てやってくれ」
「え~ わたしが・・・」
「アウラさん 私たちが持ってきますので」
「ニーナ・・・・それじゃお願いね」
「はい」
ニーナ・ルー・ミルもまだ2日だがここの雰囲気にも馴染んだみたいだな
遠慮しながら食事を選んでいる様子もないし あの量なら
パル・ピル・プルも腹いっぱい食べる事ができるだろうな
「パルさん ピルさん プルさん 食事をおもちしましたので沢山食べてください」
「ニーナ・・・ルー・・・ミル これを食べていいのか? 私達が・・・」
「はい」(^^)ニコ
「シュンさんが皆さんに食事をと言われましたので 好きなだけ食べても大丈夫ですから いっぱい食べてください その量で足りないときは また持ってきますので」
パル・ピル・プル 3人共かなり腹をすかせてた様だな もくもくと食べてるな
「パル・ピル・プル お前達の今後の処分が決定したぞ」
「グググッグ!・・・・・・ゲホゲホ」
「ゲホゲホ・・・・・ゴックン!・・・」
「う~~~グググッ・・・・・・ハァハァ・・・」
「シュン 今言わなくてもいいでしょ」
「パル達が 食事を詰まらせて目を白黒させてるよ」
「やっぱ シュンは いけず だよ!」
「3人共心配しなくても大丈夫だから 食事つづけて」
「ニーナ達が 君達の盗んだ白パンの代金と侘び金も支払う事で話はついたから」
「君たちの今後の処置についても ニーナ達に一任する事に決めたから」
「え? 私達が犯した 代金までニーナ達が払うと言ったの?」
「ニーナ それでいいんだよね?」
「はい 何時返す事が出来るか今は言えませんが」
「シュンさんが 立て替えたお金は私達が一生をかけても返済しますので」
「パルさん達は 無条件で解放してあげて下さい」
「ニーナが そおいうなら 問題ないだろうから」
「ニーナの好きにしてくれ」
「俺の話は終わったから また俺は町をぶらついてくるから みんなも思い思いに過ごしてくれ」
まだ昼前だし商業街にでも足を運んでみるか
商業組合の近くまで行き路地を見渡すと
道端に 鎖につながれた人が並ぶ路地が目に入ってきた奴隷商とかかな?
その路地を見に行く事に・・・・・・
こんな風景も見慣れてきたのか平常心で通れる自分が・・・・・
「旦那・・・今日はどのような用途の奴隷を探しにきたので?」
「私どもの店を ご覧になっていきませんか?」
買う予定は無いが興味もあるから店に入ってみるか
「そおだな ちょっと見せてもらうか」
「へいへい こちらでございます さ~~ど~ぞ」
なるほど 各店の前でこうやって声を掛けてるようだな
お互いの商売の邪魔をしない様暗黙の約束事なのかもな
中に入ると待合室らしき場所で待つよういわれた
「お客様 お待たせしました 本日はどの様な奴隷をお探しですかね?」
「そおだな とりあえずこの店にいる奴隷を一通り見せてはくれないかな」
「・・・・・・・・・・ 不問で全部見たいと・・・・」
「お客さん よその商会から頼まれてここに来たのでは・・・」
「いや そおいう事は無いのだが なんせこの様な店に入るのがこの店が初めてなので 一通り見ることが出来るなら見ておきたいと思っただけだ」
「無理を言ったみたいだな」
「そおでしたか それは失礼しました」
「もし良ければ身分証をみせてもらい 私が問題無いと判断した場合は案内できますが いかがなされますか?」
「これが俺の身分証だが どおだ?」
「ガトウ商会代表ですか・・・・・」
「聞いたことのない商会名ですね」
「まだ創設したばかりで 店舗もないからな知らなくて当然だと思います」
「そおでしたか ガトウ商会では今後奴隷の取り扱いもなさる予定ですかね?」
「どおかな? まだどおするかは決めてないな・・・・」
「それで 見るのは可能なのか?それとも・・・」
「そおですね・・・・・・」
「ちょっと悩むところですが あなたを見ていてあやしい気がしないので見せる事にしますが ここでの事は他言無用と言うことで了承していただけますかね?」
「それなら 問題ないと思うが それに違法なことや俺に見せたくない物は見せなくてもかまいませんしね」
「ではこちらに」
待合室から出ると左右にイカツイ警備らしき者が4人居た
「彼らは警備の方たちですか?」
「はいそおです この様な場所だけに奴隷を紹介してもらう振りをして襲ってくる者も現れる可能性がありますからね」
「まずこちらを ここに居る者たちは護衛としても使えるもの達です」
獣人の男が2人に女が6人か男のCpは8,000~6,000か
女の方が10,000~6,000なるほど基本能力はそこそこて感じだな
年齢は30~12才か・・・・
「よろしいですか?」
「あ~次をお願いする」
「こちらが肉体労働向きの奴隷となります」
次は肉体労働向きとのことで 10人ほどいたがすべてが獣人の女か
見た目は普通だな メイドとしても問題なさそおだな
戦闘力Cp5,000~2,000ぐらいか
年齢は35~10才か・・・・・
「よろしいですか?」
「あ~次をお願いする」
「こちらは 役に立たない者たちですので先にすすみますね」
「役にたたないとは?」
「見て分かると思いますが力も弱いし たいした労力にもなりませんので買い手が付く事は今までありませんし処分場送りとなる者達です」
処分とはたぶん殺すという事か・・・・・
竜人の子が居るな・・・あとでいいか
「こちらが最後となります 原人の♂と♀です どおですか?一体購入しませんか?」
男が1人に女が2人か・・・・・Cpは1,000以下か年も若いな
「この者たちは 没落貴族の者で先週入荷したばかりです」
「今週中には全員売れてしまうと思いますので購入するなら今がチャンスかと」
「とりあえず 商談室に行きましょう」
商談室に入ると高価な家具類が目につく
「さ~ そちらに座ってください」
「いかがでしたか 最後の原人などは掘り出し物だとは思いますが」
「まだ少し若いので多少は安くしときますが」
「♀の方が1人1千万シールで♂はオークションで売る事にしてますが いかがですか?」
「ちなみに 最初の護衛向や労働向きと言う者は いくらなんだ」
「そおですね 護衛向きのあの者たちは300~500万ぐらいで」
「労働向きのが 100~300万ぐらいですが そちらを希望しますか?」
「役に立たない者て言ってた者達は いくらなんだ?」
「あ~ あの役立たずですか あなた様が買うと言うならタダでもよいのですが手続き等で1人1万シールいただければお譲りしますが」
「ただ 返品は受付ませんし 彼らを売ろうとしても売れないですし彼らが稼ぐ金より彼らの食費の方が高くつくと思いますのでお勧めはしませんが」
「それなら なぜ彼らをこの店で?」
「それはですね 彼らは取引された者の身内とかなので私達の様な商会が購入する場合は 不要な者も一緒に引き取らないとならないので しかたなく引き取ってるだけですよ」
「引き取ってから 1年経っても売れない者は町の処分所に書類と一緒に持ち込めば処分をしてもらえる事になってますので その間はこおして食事も与えて生かしては居ますがね」
「そおですか あの子達をもう一度見てきてもらえませんか?」
「あなたは 変わってますねあの様な者達に興味があるとは・・・」
「かまいませんよ 行きましょうか」
役立たずと言われてた者達が入っている牢の前につき全員の状況確認をした
男が獣人3人と女が竜人3人に獣人5人か年齢は23歳~10歳だな
彼らも鍛えたら商隊の一員としてやって行けるきがするな
「ちょっと 君達聞いていいかな?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
今まで話かけられた事が無いのかびっくりした様な顔をして俺の方を見ている
「言葉はわかる?」
「はい わかります」
「君達は ここから出たいか?」
「出ても私達は生きて行けないと思います・・・・」
「なぜ そお思うんだ?」
「私達では獲物を狩るとかも出来ませんし力も弱いので労働者としても受け入れてもらえないと思うので・・・・・」
「なるほど 君達はそれなりに理解してるみたいだね」
「・・・・・・・・・・・・・」
「もし俺が君達を買い取り 仕事を与えるとしたら どおする?」
「え? 私達に出来る仕事があるのですか?」
「そおだな 今は何の役にもたたないと思うが」
「君達が自力で生きるために努力を惜しまずガンバル気があるなら僕の商会で働いてもらおうと思う だた生半可な気持ちで働くつもりなら辞めたほうがいいと言っておく 僕の商会の仲間達は人外な者が多いからな」
「このままじっと死を待つのではなく 生き残る為に死ぬ思いで自らを鍛える気がある者だけ買い取り 俺は育てようと思っているが」
「君達は 俺に買い取られる事を望むか?それともここに残りたいかな?」
この話のあと 僕に買われる事を希望した者は
男の獣人1人と女の竜人3人に獣人2人であった 残りの者はここに残る事を選んだようだ・・・・
このあと手続き等を行う間にジルさんと連絡を取り買い取った奴隷達の住居の確保を頼んだのだが その話を聞いたアウラ達がこちらに来るとのことだった
ほかの4件も覗き役立たずと言われる処分予定の者達と話をして俺に買われる事を望んだ者が全部で 男の竜人1獣人2 女の竜人3獣人6人となった
「シュン あんた何考えてるの?」
「こんなに奴隷を買って」
「話は後だ まず彼らを連れて帰るぞ」
奴隷商から彼らの購入代に多少上乗せして買った羽織衣装というかボロ布を彼らに着させ宿舎へと戻ることにした
「ここが ご主人様の家ですか」(゜ー゜;Aアセアセ
「あ~ここだ 君達の部屋は準備できたかな?」
「シュン君 おかえり」
「その者達ですね 今日から鍛える新人達って言うのは」
「あはははっ~ そおだよ それで部屋は準備できましたか?」
「はい 準備しました その前に風呂で全員洗ってもらいましょう」
「パル・ピル・プル 全員を風呂に案内して洗ってあげてください」
「ジル様 了解しました」
「ニーナ」
「はい・・・・」
「あの3人もここで働くのか?」
「ジルさんが しばらくここで働かせると言うもので・・・・・」
「そおか お前達が納得してるなら俺が でしゃばることはないな・・・・」
「シュン君 いいとこに目を付けたわね」
「あの者達のことですか」
「そおよ いくらで買い取ってきたの?」
「12万シールとあの服に1万2千シールです」
「そおですか 1年も鍛えたらすぐに元はとれますね」
「それに彼らもここで鍛えたら将来に希望がもてると思いますしね」
ジルさんも話が終わると彼らを洗いに風呂に行ったみたいだ
彼らの面倒を誰に見てもらおうかな?
しばらくは俺もこの地に居る予定だが旅に出たあと誰にみてもらうか?
これも おいおい決めることにするか・・・・・・




