031-ラルック商会へ
ジルさんに悪いことしちゃたな
今朝はラルック商会の代表方と会うことが決まってたのに朝帰りとは(ノ_-。)
「ジルさん 申し訳ありません 朝帰りで・・・・・」
「いいのよ それより・・・・・」
「ドルシャさん! さっさと服を着てください あなたが一番遅いですよ!」
「ふぁ~~・・・・昼から わらわわ行くゆえ お主らは先に行っておれ・・・・」
「ドルシャさん?一緒に行きましょう」
「ドルシャさんも ガトウ商会の看板娘なのですから」(^^)ニコ
「お~そおじゃった わらわわシュンの嫁じゃった 急がねば!」
「シュ~~~ン あんた何時の間にドルシャさんとそおいう関係になったの!」(`-´メ)
「アウラ・・・・・言わなくても わかるだろ」(ノ_-。)
ドルシャもなんとか服を着て 9人でラルック商会の代表方が待つ屋敷へと出かけた・・・・・・・
「ジルさん ラルック商会の代表はかなりの権力者みたいですね」
「この屋敷自体も立派なうえ 兵士があちこちで見張ってますね」
「そおですね 代表は王族の一員でもありますから上級貴族以上ですよ」
「なるほど・・・・」
「コンコンコンコン!」
『カチャ・・スー・・・・・・・・』
「中へどおぞ」
カタッ・・カタッ・・カタッ・・
「お~来たかジル」
「代表 本日は忙しい中私達のために時間を頂き光栄に存じます」
「うむ かたぐるしい挨拶はこれまでだ」
「そやつが シュンかな?」
「はい 私の横に居るこの者が シュンでございます」
「そおか みな適当に空いてる席に腰をかけてくれ」
「ありがとうございます みなさん席に座ってください」
いや~かなり緊張するな代表は気さくな感じではあるが気品と言うか これが貴族って感じかな?
「みなさんはじめまして 私がラルック商会の代表で」
「ブロア・ラルック・ニーヒ と言う」
「ブロアでもラルックでも呼びやすい方で呼んでくれ」
「はじめまして 自分は、ガトウ商会代表で シュン・ガトウと申します」(*_ _)
「ほ~ シュン殿は貴族の出か どおりでジルがお主に引かれるはずじゃ」
「いえ 自分は一般の家で生まれ育ちました 貴族では無いと思うのですが?」
「だが シュン・ガトウと名乗ったのでは?」
「はい そおです 名がシュンで家名がガトウです」
「家名があるのは貴族だけだが 平民でなぜ家名を・・・」
「なぜと言われても・・・・何でですかね?」
「ま~よい シュンよ今回商会を創設したとのことで 頑張ったみたいだな」
「ジルからは シュンと言う少年がいずれ商会を創設した時には」
「君の参謀として働くことは聞いていたのだが こんなに早くに創設するとはな・・」
「今後 私もジルとは良い付き合いを維持したいので彼女の好きにさせるつもりだ」
「君も 我らがジルに何らかの依頼をした時は彼女の意志を尊重して貰いたいんだが」
「はい 僕もジルさんの事は信用してますので彼女自身が決めた事に規制をするつもりはありませんが」
「彼女だけじゃなく 自分達にその決断で損益が発生しそうな場合は その限りではありません!」
「うむ その通りだ それで良い」
「ジルも何か言いたい事は無いか」
「私からは、特にありません ラルック様とシュン君の性格は大雑把ではありますが把握してますので 特に言う事はありません」
「そおか ならばこれよりジルはラルック商会の商人ではなくガトウ商会のジルと言う事で合意だな」
「ラルックさん ジルさんの事は感謝します 今後もお互い良い関係を築いて行きましょう」
「そおだな シュン君 お互い良心を持って付き合って行こう」
このあとは ラルック商会の主要メンバーとこちらの主要メンバーを交え
懇親会が開かれ互いに情報交換など交えながら親睦を深めていった
「ジルさん 無事に終わりましたね」
「そおですね 表面上は無事に終わりましたね」
「表面上は ですか・・・・」
「代表は信用出来ると私も思っていますが 幹部にちょっと怪しいのが・・・」
「どこでも ある事ですね 野望があって皆あそこまで登って来たでしょうし」
「シュン君?」
「はい?」
「だれが 怪しいとか気にならないのですか?」
「うん~? 気になってないのでしょうね? 誰がですか?とか聞こうと思わなかったので・・・・・」
「そおですか・・・・・」
シュン君も代表になったんだから
そおいう事に もう少し目を向けてほしいな・・
「ジルさん 話は変わるのですが ヒドラて組織か商会かわりませんが」
「どういう人の集団ですか? 知ってたら教えてもらえませんか?」
「ヒドラの事か正式名称は ヒドラ商会で 商会と言っても扱う品が多彩でね」
「一般的な物資から怪しい薬物などさまざまで 奴隷の商売が4割ぐらい占めてるって話もありますよ」
「裏じゃ 暗殺や戦争の傭兵も派遣するとか」
「確実な証拠が出ないからこの国の警備団も手出しは出来ない様ですが」
「とにかく金に成る事は何でもやる連中という印象は一般人でも持ってるでしょう」
「シュン君も昨夜 酒場で彼らを見てわかっているのでは?」
「そおですね この町で好き勝手やってる感じわしましたが」
「昨夜出会った方達は、そこまでひどい人達だとは思わなかったので」
「ガウが彼らと揉め事を起こそおとしなければ」
「僕は そのまま何もせずただ見守っていたと思いますよ」
「シュン! てめー あの酒場で奴隷の従業員達がされた事を見てただろ!」
「そおだな 見てたよ」
「ヒドラの連中は奴隷従業員に奴隷が服を着るのはおかしいから脱げと言ったんだぞ!」
「奴隷だって人だ あそこまで馬鹿にされ屈辱的な事をするのは おかしいだろ!」
「そおだな 奴隷だから裸で過ごせとかは 俺には言えないな」
「だったら なんでシュンはヒドラの連中に文句も言わずただ見てたんだ!」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あの従業員達は、誰かに助けを求めていたか?」
「それに店のオーナーは お前に手を出すなって言ってた気がしたが?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「おれが 奴らに文句を言った後でオーナーが彼らに逆らうなと小声で忠告はされたが・・・・・・」
「それが なんだってんだよ~ シュン!」
「俺たちなら 奴らを叩きのめす事ができるじゃね~か!」
「それがどおした? 俺ならここにある全をも叩き潰せると思うが?」
「くっく・・・くそ~ シュン!なにが言いたいんだ」
「・・・・・・・・・・・・」
「なにが言いたいか? 特に俺は何も言うことはないが」
「ガウ お前が俺に言いたい事があるんじゃないのか?」
「シュン そんなにガウを攻めないで!」
「私達は仲間でしょ!」
「どおして シュンはそおいう言い方しか出来ないのよ」
「俺が 悪いみたいだな・・・・・」
「そおか なら悪かった おれは先に帰るが」
「ガウ 俺に言いたい事や聞きたい事があるならストレートに言ってくれ」
「お前の求める答えとは違うかもしれないが俺なりの返事はするから」
なんかかなり気まずい空気になったな・・・・・・・
仕方が無いと言うかこれは俺の生き方でもあるからな
自分の考えを押し付ける気も無いが 俺の意に反した事をやる気は無いしな
一人宿の中庭のベンチに座りぼ~としていると・・・・
「シュン君・・・」
「ジルさん さっきはすみません みんなの気分を害したみたいで」
「そおね かなり空気が重くなちゃいましたね」
「・・・・・・・・・・・・・」
「聞いていいですか?」
「はい なんでしょう?」
「シュン君は何時頃からそんな性格になったの?」
「かなり難しい質問ですね そおいう性格とは?」
「え~ なんと言うか 人を見下したような? 仰々しい態度というか・・・」
「何時頃からですかね?自分でも定かじゃないので」
「生まれた時からのものか 今までの経験でか・・・」
「たぶん 大人に成ってからの影響が強いかもしれませんね」
「この世界では差別がかなり激しい気がしますが」
「僕がこの世界に来るまで住んでた世界でも ここまで酷い事は無かったのですが それでも差別はありました」
「僕が受けた差別は 学歴です」
「同じ内容の仕事をするのに学歴の違いで報酬に差があり」
「一部の高学歴の方達から お前は学歴がないからと言われ下げすまれ」
「その高学歴だと威張ってた者達を尻目に見ることが出来たあたりからかもしれませんね」
「良くはわかりませんが シュン君も見下され蔑まれてた時代があったのですね」
「そおですね 自分にとっては貴重な体験でしたよ あの数年は」
「あの悔しい思いが無かったら 今の僕は存在してないかもしれませんし」
「当時の方達には 不適な存在で煙たかったでしょうね」
「さんざん 馬鹿にし蔑んでた者に使われる立場となった時は・・・・」
「そおですか・・・・・ 理解出来る方は少ないと思いますよ」
「私も理解は出来ませんが シュン君の事はその性格も含め付き合って行こうとは思ってます」(^^)ニコ
「ジルさん ありがとう」
「あと ガウさんが言ってた昨夜の奴隷を助けなかった理由は?」
「ガウより先に何もしなかったのは」
「彼ら奴隷職員が ガトウの連中から不道理な事を命令されてるとは思ったが」
「助けを求めるでもなく 屈辱とは思っていてもそれに従おうとしていたので」
「俺は まだ何もするべきでは無いと思ったからです」
「もし 彼らがなんらかの助けを求めたらシュン君は動いたと?」
「たぶん 自分は何らかの行動に出ると思います」
「ただ どんな形で行動するとかは言えませんが 状況に応じて動いたと思いますよ」
「確かに そおかもしれませんね」
「現にガウさんが彼らと揉め事を起こしかけた時に シュン君は動いたのですから」
「しかも お互いが揉める事無く穏便に済ませたみたいですし」
「あそこで 揉めたら自分達がこの町を去ったあと あの店が襲われる可能性もありますし」
「自分が狙われる分には問題は無いのですが 助けるつもりが逆に彼らを窮地に追い込む結果になるのは避けたいですからね」
確かに この子はこの子なりに考えて判断したという事みたいですね
「あ~ 居た・・・・」
「アウラ どおした?」
「う~~ さっきシュンに ちょっと言い過ぎたかと思って・・・」
「そんな事か 俺はお前が思ってるほど傷ついて無いから心配するな」
「また そおやって強がるんだから・・・・・シュンは素直じゃないよ・・」
「そおか 俺は 素直じゃないか・・・・」(^^)ニコ
「みんなも心配してるから 一緒に行こ~・・」
なんだかんだ言ってもみんな優しいよな こいつらと出会えて
俺は、ほんとうに良かったと思う
「シュン・・・・聞いていいか」
「ガウ も~その話はやめようよ・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ガウ 何が聞きたいんだ?」
「なぜ俺が奴らに文句を言った時に邪魔をした」
「俺が 奴らに文句を言うまでお前は黙って見てただけだったのに・・・」
「そおだな お前があそこで彼らと係わらなかったら俺はあの時点では何もしなかったと思う」
「あの時は 深い理由があって俺も動いた訳じゃなく本能的に動いただけかもしれない・・」
「さっき ジルさんからも似た質問を受けたが あの時彼らと揉める事は 良くないと感じたから仲裁に入る形になったのかもしれない」
「なんだ そのあいまいな言い方は!」
「ただ 今でもあの時俺が仲裁に入った事は正しかったと俺は思ってる」
「仮に 奴らをガウが倒したとして蔑まれてた彼らを一時的には救えたとして その後はどおなるんだ?」
「彼ら自体が偉大な力を持つ者達で あ~やっていばりちらしてる様には見えなかったが」
「彼らは 集団になる事で権力や威圧する感じに見えたのだが」
「そんな連中が あの店で恥を晒したとなれば ほかの仲間が黙ってると思うか?」
「たぶん 仕返しに来ると俺は思うが そのたびにお前が彼らを救うならいい」
「だが ガウ! お前は俺たちと一緒に旅に出るつもりだったんじゃないのか?」
「お前は そこまで考えてるのか・・・・・・」
「いやどおだろうな? じっくり自分の行った事を思い出し自分なりに思ったことを言ったまでさ」
「俺が今言ったことに 疑問や間違いがあると思ったら言ってくれ」
「言われないと気がつかない事が有ると思うし俺の考えが間違ってたと思えたら また俺も成長できるかもしれないからな・・・・」
この後は 無言のまま夕食を済ませ各自部屋に入っていった
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ラルック商会代表の情報
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ブロア・ラルック・ニーヒ 原人 ♂ 《52才 》
【称号】 王族
【状況】 ***
【戦闘力】 Cp18,240《E+3》
【スキル】6 水術・土術・強化術・格闘術・剣術・盾術
《従者種》《貴族種》
〔見た目〕
身長:170 体系:中肉中背
髪:短髪ブロンド系 顔:気品のある紳士顔
服装:黒系スーツ
ブーツ:黒
グローブ:無し
ローブ:無し
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