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「……!き、今日から再開なん!?」
まふゆは思わず声を上げた。覚悟はしていたが、あまりに急な話に心臓が跳ねる。
「正確には今日の放課後から、だな。まあ、俺たちのパーティなら問題ないだろ」
レオンハルトはフォークに刺した肉を口に運びながら、こともなげに言う。
その堂々とした態度に、まふゆは少しだけ落ち着きを取り戻した。そうだ、一人じゃない。この心強い仲間たちがいる。
「そうだよ、まふゆ。焦ることはない。僕たちのチームワークなら、きっと大丈夫」
セリウスが優しい声でフォローする。彼の言葉には、いつも不安な心を解きほぐしてくれる力があった。
「でも、パーティ戦ってどんなことするんかな……?個人戦とは違うんやろ?」
「ああ。確か、指定されたフィールドで巨大な魔物を相手にする……って感じだったか」
「そうなんや……シャノンさんは、個人戦なんやっけ?」
まふゆが尋ねると、シャノンは口の周りについたソースをぺろりと舐めてから、ふんと鼻を鳴らした。
「ええ。あたしは単独で動く方が性に合ってるから。それに、誰かと足並み揃えるなんて面倒くさいし」
「……へえ。僕と組んだ時は、息ぴったりだったと思ったけどな」
セリウスがわざとらしく呟くと、シャノンの顔がカッと赤くなる。
「なっ……!あれは、あんたが勝手についてきただけでしょ、ノセ!勘違いしないでよね!」
「あはは……。あーしはB組の友達と受けるんだー。でも、まふゆんたちなら絶対一発合格だよ!」
リリアが自分のことのように嬉しそうに笑う。その笑顔に、まふゆもつられて笑みを返した。
そうだ、不安がっている場合じゃない。みんながいる。自分にできることを、精一杯やるだけだ。
「うん。うち、頑張る……!」
ぎゅっと拳を握りしめるまふゆを、ミカゲが静かな瞳で見つめていた。彼は食事の手を止め、ただ一言、ぽつりと呟く。
「……あんたがいれば、負けない」
それは、絶対的な信頼を込めた言葉だった。
その短い一言が、どんな激励よりも強く、まふゆの胸に響いた。
昼食の喧騒の中、四人の間には確かな結束が生まれていた。
あの悪夢のような事件は、恐怖と共に、彼らの絆をより強固なものへと変えていたのだ。
明日の放課後。新たな挑戦が、彼らを待っている。




