表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白の少女はこの世界に愛される  作者: 有氏ゆず
第七話 少女は初めての昇級試験を受ける
92/173

7-4




「……!き、今日から再開なん!?」


まふゆは思わず声を上げた。覚悟はしていたが、あまりに急な話に心臓が跳ねる。


「正確には今日の放課後から、だな。まあ、俺たちのパーティなら問題ないだろ」


レオンハルトはフォークに刺した肉を口に運びながら、こともなげに言う。

その堂々とした態度に、まふゆは少しだけ落ち着きを取り戻した。そうだ、一人じゃない。この心強い仲間たちがいる。


「そうだよ、まふゆ。焦ることはない。僕たちのチームワークなら、きっと大丈夫」


セリウスが優しい声でフォローする。彼の言葉には、いつも不安な心を解きほぐしてくれる力があった。




「でも、パーティ戦ってどんなことするんかな……?個人戦とは違うんやろ?」

「ああ。確か、指定されたフィールドで巨大な魔物を相手にする……って感じだったか」

「そうなんや……シャノンさんは、個人戦なんやっけ?」


まふゆが尋ねると、シャノンは口の周りについたソースをぺろりと舐めてから、ふんと鼻を鳴らした。


「ええ。あたしは単独で動く方が性に合ってるから。それに、誰かと足並み揃えるなんて面倒くさいし」

「……へえ。僕と組んだ時は、息ぴったりだったと思ったけどな」


セリウスがわざとらしく呟くと、シャノンの顔がカッと赤くなる。


「なっ……!あれは、あんたが勝手についてきただけでしょ、ノセ!勘違いしないでよね!」

「あはは……。あーしはB組の友達と受けるんだー。でも、まふゆんたちなら絶対一発合格だよ!」


リリアが自分のことのように嬉しそうに笑う。その笑顔に、まふゆもつられて笑みを返した。

そうだ、不安がっている場合じゃない。みんながいる。自分にできることを、精一杯やるだけだ。




「うん。うち、頑張る……!」


ぎゅっと拳を握りしめるまふゆを、ミカゲが静かな瞳で見つめていた。彼は食事の手を止め、ただ一言、ぽつりと呟く。


「……あんたがいれば、負けない」


それは、絶対的な信頼を込めた言葉だった。

その短い一言が、どんな激励よりも強く、まふゆの胸に響いた。


昼食の喧騒の中、四人の間には確かな結束が生まれていた。


あの悪夢のような事件は、恐怖と共に、彼らの絆をより強固なものへと変えていたのだ。

明日の放課後。新たな挑戦が、彼らを待っている。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ