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白の少女はこの世界に愛される  作者: 有氏ゆず
第十六話 はじめての臨海学校-前編-
199/237

16-4




全員が保養施設で水着に着替え、再び砂浜に集合すると、ギラギラと照りつけていた太陽は少しだけ傾き、午後の穏やかな光が海面を黄金色に染め始めていた。


生徒たちの喧騒と熱気は依然として砂浜に満ちている。

色とりどりの水着に身を包んだ彼らは、これから始まる授業への期待に胸を膨らませていた。




「はーい、みんな!お待たせしましたー!」


砂浜に設置された簡易的な壇上に、担当教師であるローゼリアがマイクを持って立つ。


彼女自身も、蠱惑的なデザインの黒いビキニ姿で、その抜群のスタイルが生徒たちの視線を釘付けにしていた。


「これより、臨海学校特別合同授業を開始しまぁす!初日の本日は、チーム対抗の『海上宝探しゲーム』よ!」


ローゼリアがそう宣言すると、生徒たちから「おおー!」という歓声が上がる。


「ルールは簡単!この砂浜のどこかに隠された『鍵』を見つけ出し、沖に浮かんでいる宝箱を開けるだけ!宝箱の中身は、今夜のバーベキューで使える豪華食材セット!一番早く宝箱を開けたチームが優勝よ!」


その説明に、特に食いしん坊の生徒たちの目が俄然輝きだす。




まふゆは隣に立つアリスと顔を見合わせた。


「宝探しやって、アリスさん!面白そうやね!」

「……うん」


アリスはこくりと頷き、小さな拳をぎゅっと握っている。


「チーム分けは、事前に提出してもらったグループが基本になるわ。A組のレオンハルト君たちのグループは……あら、7人なのね。じゃあ、あなたたちが第一チームよ!」


ローゼリアの言葉に、レオンハルトが「よし!」と気合を入れる。セリウスはやれやれと肩をすくめ、リリアは「豪華食材ゲットしよーね!」と拳を突き上げている。


シャノンは相変わらず水際に近づきたくなさそうに腕を組んでいたが、その金の瞳にはかすかな闘志が宿っていた。


そして、皆から少し離れた日傘の下。黒いラッシュガード姿のミカゲが、静かに壁のように立っている。




「それじゃあ、スタートするわよ!準備はいいかしら?」


ローゼリアが楽しげに問いかける。


「位置について……よーい、スタート!」


開始の合図と共に、生徒達が雄叫びを上げて砂浜を駆け出した。


「行くぞお前ら!」


夏の太陽の下、特別な三日間の最初のイベントが、今、幕を開けた。




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