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白の少女はこの世界に愛される  作者: 有氏ゆず
第十四話 はじめてのプール
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14-4




まふゆたちがそれぞれの水着を広げ、戸惑ったり感心したりしていると、更衣室の扉が再びがらりと開いた。


賑やかな話し声と共に、B組の女子生徒たちがなだれ込んでくる。一気に人口密度が上がり、熱気と華やかな空気が室内に満ちた。


「うわー!マジこの水着ちょーイイ感じじゃん!」

「見て見て、私の!背中に羽根のデザインついてる!」


あちこちで歓声が上がり、生徒たちは真新しい水着を手に、友人たちと見せ合いながらはしゃいでいる。




その喧騒の中を、ひときわ明るい声が真っ直ぐにまふゆたちの元へと飛んできた。


「おっまたせー!まふゆん、シャノちゃん、アリリン!」


銀髪のポニーテールを弾ませ、リリアが満面の笑みで駆け寄ってくる。彼女もまた、自分の水着が入った箱を小脇に抱えていた。


「リリア……!」


まふゆが笑顔で応えると、リリアは三人が広げている水着を興味深そうに覗き込んだ。


「うわー!まふゆんの水着、めっちゃ綺麗ー!雪の女王様みたーい!」

「そ、そんなことないて」

「シャノちゃんのはカッコイイ系だね!似合いそー!」

「……まあね」


シャノンはそっぽを向きながらも、どこか嬉しそうだ。


「で、アリリンのは……なにこれ、ちょーお姫様じゃん!かわいすぎー!」


リリアはアリスのフリルだらけの水着を見て、目をきらきらと輝かせた。その純粋な称賛に、まふゆとシャノンは少しだけ毒気を抜かれる。




「あーしも早く開けよーっと!」


リリアはそう言うと、自分の箱を勢いよく開封した。


「じゃっじゃーん!あーしのはこれ!」


箱から現れたのは、ダークエルフのイメージに合わせた、黒を基調としたクールなデザインのビキニだった。


しかし、ただの黒ではない。ホルターネックの紐や腰のサイドリボンには、彼女の髪色と同じネオングリーンがアクセントとして使われており、ギャルっぽい彼女の雰囲気にぴったりの一着だった。


胸元は少し大胆に開いているが、それが彼女の健康的な魅力を引き立てている。


「へへ、どーお?あーし、こういうのワンチャンいけると思ってたんだよねー」


リリアは自分の水着を体に当て、くるりと一回転してみせる。


「うん、リリアによく似合うわあ」


まふゆが微笑むと、リリアは嬉しそうに「でしょー?」と胸を張った。


少女たちの華やかな品評会。

その傍らで、アリスはただ黙って、自分の手の中にあるフリルだらけの水着と、楽しそうに笑うまふゆたちを、不思議そうに、けれどどこか羨ましそうに見比べていた。




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