天使さま、応援する
今日も今日とてロゼリア号。
地球の衛星軌道上を漂う船の中で、俺はのんびりと茶を啜る。
『――イスズ製薬が開発した飲み薬は既に臨床段階に入っており、新時代の薬品第一号として期待を集めています。一方でダンジョンから直接産出される、ポーションと呼ばれる薬品や、錬金術師が作成する回復薬について薬機法上どう取り扱うかという問題も浮上しており、迷宮事変発生から二月が経った今も混乱が続いています』
今見ているのは日本のニュース番組だ。
世界のニュースも見るには見るが、ようやくダンジョンを開放する国がぽつぽつ出てきたくらいで、あまり進展がないため時々しか映さない。
ここひと月半で日本のダンジョン事情はだいぶ落ち着きを見せた。
とりあえず発進してしまった体制を少しずつ見直して、探索者制度もまともになってきた。試験制となり、簡略化されていた講座も受講必須に。極めつけはダンジョン内での犯罪に対しても明確に罰則が設けられるようになった。
『――本日、浦梅首相が探索者協会の視察に訪れました。首相は部署を一つ一つ回って仕事ぶりをチェックした後、「これなら私がいつ辞めても安心だ」などと冗談を言って周囲を激励していました。続いて……』
お、日本をダンジョン大国に押し上げた立役者だ。
なんかあの首相、見るたびに痩せこけていってるんだけど、大丈夫かな……。
探索者協会というのはダンジョン省の組織だ。
俺が冒険者ギルドのようなものを構想して東京摩天楼の中に設置した、安全圏を拠点に活動している。
ダンジョンを消すという見せしめを一部の国で行った後、俺はお試しとして日本のダンジョンにだけこの安全圏を設置した。本来第一層だったところに準備スペースを差し込んで、そこから改めて第一層へ挑めるようにしたのだ。
探索者が街中で刃物や重い装備を持ち歩かないで済むよう、見た目よりちょっと収納量が多いロッカーを設置したり。生産職が生産スキルを心置きなく試せる場所を用意したり。ある程度適性があれば他の職業に変更できる転職の間を配置したり。休憩スペースやカウンターなども備え付けた。
はじめはおっかなびっくり利用していた探索者たちもすぐ普段使いするようになり、それを見たダンジョン省の職員たちがやってきて、そこでドロップ品の買取や探索者のサポートをするようになっていった。
ダンジョンに出入りするためには必ずこの場所を通らなければならない、というのも大きかったらしい。そして探索者協会が勃興した。
先日からダンジョン素材の流通も始まり、協会が販路を一手に引き受けて、毎日掲示板に依頼を張り付けている。探索者たちはそれを見て今日も冒険に出かけるのだ。
図らずも俺が目指したギルドそのものが出来上がりつつあった。
……なお、酒は出ないらしい。
海外から視察団が来ているのもよく目にする。
今のところ俺が東京摩天楼にしか安全圏を設けていないのは、他のダンジョンに設置しても意味がないからだ。一般人が入らないのだから作ったところでしょうがない。
ただ探索者協会という先例が出来たし、ダンジョンを開放する国が増えてきたので、そろそろ他のダンジョンにも実装してみようかなとは考えている。
あと、接収したダンジョンの再設置もしないと……。
課題が山積みだ。けれどとても充実している。
食堂の机に肘をついて、つい足をぱたぱたさせてしまった。
『レグ様、随分楽しそうデスね』
そんな様を見て、フクレが声をかけてくる。
俺は自分の横に座るよう手招きすると、投影内容を切り替えた。
「もうすぐ五層のボス攻略が始まりますよ」
『確か前回は……』
「自衛隊の精鋭パーティーが挑むも壊滅。ですが今回は助っ人がいますからね。私の推しですよ、推し!」
『はぁ、オシ……ですか』
推し、という言葉を最近覚えた。
フクレには悪いが、覚えたての言葉はついつい使いたくなるものなのだ。
さて、ダンジョンにおける一から五階層はいわゆる『チュートリアルエリア』だ。
それぞれの階層でスキルの重要性や、罠の存在、状態異常の恐ろしさなどが伝わるよう設計している。一階層ずつダンジョンのイロハを覚えていって、最後の第五階層でそのおさらいをしてもらうという形だ。
画面の中では、道中の戦闘とギミックを乗り越えた混成パーティーが、最奥のボス部屋前で休息と作戦会議をしているところだった。
「まず、エースアタッカーの〈拳闘士〉を中心とした自衛隊チーム。〈戦士〉が盾役を引き受け〈弓士〉と〈土術師〉を守りつつ、〈斥候〉がかく乱する前衛3、後衛2のオーソドックスなパーティーです。前回は彼らだけで挑み、敗走しています」
日本がダンジョン色に染まってきたといっても、彼らの装備はまだ近代的だ。〈拳闘士〉が填めている鋼鉄のナックルダスターはともかく、〈戦士〉が持つライオットシールド、〈弓士〉が状態を確認している複合弓、〈斥候〉のナイフ一つを見ても質が良いのは、それだけこのチームが期待されている証拠だろう。
唯一〈土術師〉は武器を持たず、ベルトポーチをつけ幾つも瓶をぶら下げていた。
「そこで助っ人として呼ばれたのが、あの二人です」
『二人だけデスか?』
「ええ。少数精鋭なんです。あの〈見習い勇者〉と〈祈祷師〉のパーティーは。もちろん五層を攻略している探索者は他にもいますが、どこも大所帯か、手を組んでいるところばかり……というのもあるでしょう」
近代装備の自衛隊と違って、探索者組はファンタジーチックだ。
前衛の〈見習い勇者〉は皮鎧――第三階層から出現するダイアウルフのドロップ品を加工した装備――を身に着け、ゴブリンウォーリアーが落とす両刃の剣を背負っている。一方、後衛の〈祈祷師〉は膝丈までローブで隠し、両手に杖のようなものを持っていた。
見ているとワクワクすると同時に、ロッカーを実装して良かったと思う。
現代日本でこんな格好をしていたら補導じゃ済まない。
やがて打ち合わせが終わったのか、混成パーティーがボス部屋に入っていく。
独りでに閉じる扉、連鎖して灯る松明――番人出現の合図だ。
細い光が渦を巻き第五階層最後の関門が姿を現す。
一見すると、それは豪奢な王冠と毛皮のマントに身を包んだだけの、ただのゴブリンのように見えた。けれど見た目に騙されてはいけない。
彼の者の名は――
「さぁ、ゴブリンキングのお出ましです」
ここまで散々探索者たちの前に立ちはだかった、ゴブリン種の王。
知能もさることながら身体能力にも秀でた怪物だ。
咆哮が空間を揺らし、画面越しにもその振動が伝わってくる。
『……レグ様。小鬼種族の現首長はとても温和な方だと聞いておりますが』
「いいんですよ、ファンタジーなんだから」
ボスとして出てきたモンスターが和やかに挨拶してきたら困るだろう。
そういう騙し討ちをしてくるくらい、悪辣なモンスターではあるが。
そんなどうでもいい話をしている間に画面の中では変化があった。
複数のポリゴンが発生し、続々とゴブリンキングの配下が出現する。
ゴブリンウォーリアー、ゴブリンマジシャン、ゴブリンアーチャー、ゴブリンライダー、ホブゴブリン――いずれも第五階層までに現れるモンスターたちだ。それが一斉に王を守るため陣形を組む。
この物量に対して挑戦者たちがどういう戦術を取るか、今から楽しみだ。
“作戦通り行くぞ。親玉は俺と勇者のあんちゃんで抑える!”
“【疾風の祈り】――小浪さん、頑張って”
“明日原さん、ありがとう。行ってくるね……【心火点燈】”
“隊長、こっちは俺らに任せてください!”
“足止めはお任せを! 【地縛腕】!”
メンバー全員の移動速度を底上げする【疾風の祈り】は単純だが強いスキルだ。
その恩恵を受け、〈拳闘士〉と〈見習い勇者〉がゴブリンキングへ真っすぐ向かっていく。当然配下のモンスターたちがその進行を阻むが、〈戦士〉の盾が割って入り、〈土術師〉が呼び出した土の手に掴まれる。
なるほど……。パーティーを大きく二つに――ゴブリンキングを相手取る決死隊と、配下を相手取る時間稼ぎの部隊に分けたのか。
『前から順番に倒していくのでは駄目なのデスか?』
戦力の分散など普通に考えれば悪手だが、俺はフクレの問いかけに首を振った。
「ゴブリンキングは強力なバフ能力を持っています。後ろから配下を強化して、自分は決して前に出ない戦い方をするんです。かといって本人が弱い、なんてこともありませんが」
仲間の協力のおかげでボスの元までたどり着いた〈拳闘士〉と〈見習い勇者〉。二人の攻撃をゴブリンキングはその身に青いオーラを纏って凌いでいる。
配下を強化しない分、そのリソースを自己強化に回しているのだ。
普通のゴブリンと変わらない体躯が俊敏性に繋がり、剣を避け、拳と拳を打ち合わせて衝撃波を巻き起こす。
その後ろでは混戦が始まっていた。
様々なゴブリン種がうごめく中を〈斥候〉の男が駆け、背後から頸椎に必殺の一撃を入れていく。敵味方入り乱れる戦場で〈弓士〉の矢も的確にモンスターだけ射貫いている。それをサポートするのは〈土術師〉のスキルだ。生み出された泥濘にモンスターたちが足を取られていた。
しかし敵もやられる一方ではない。
ダイアウルフにまたがったゴブリンライダーたちが泥濘を飛び越え、後衛陣に突撃してくる。その間に〈戦士〉が立ちふさがった。
“合わせて! 渾身のぉ……【盾打撃】!”
二体のゴブリンライダーをぎりぎりまで引き付け、まとめて盾で吹き飛ばす。
そこへ〈祈祷師〉が持つ杖から火炎弾が打ち出された。
騎乗者ごと炎に巻く強力な一撃だ。
“いい火力!”
“一発、ゴブリン魔石、50個”
“え、それそんなにかかるの!?”
〈祈祷師〉の少女が持っている杖は霊子核を燃料に動く操霊具だ。探索者たちの間ではもっぱら魔道具と呼ばれているらしい。霊子核が魔石と名付けられていることを考えると、まぁそうなるだろうなというネーミングだ。
〈祈祷師〉自身は攻撃能力を持たないため、燃費が悪くとも、こうした道具に頼らざるを得ない。もっとも彼女の本分はサポートだ。
“【再生の祈り】”
味方全員の傷をゆっくりと治すスキルが発動される。
“回復、まわします。大怪我、は、治せません”
“十分十分”
“そういう時のためのポーションですから”
コツコツと〈土術師〉が腰に吊るした瓶を叩く。
その中にはカラフルな液体がなみなみと注がれていた。
戦況は混成パーティー有利のように見える。
だが、倒れたゴブリンたちの補充をするように新しいモンスターたちが湧いてきた。
「安定していますが、じり貧ですね。やはり勝敗を決するのは……」
ゴブリンキングが地を這うように走る。
ぐねぐねと規則性のない動きは捉えがたく、〈見習い勇者〉の剣が空を切る。
途端、ゴブリンキングは地を蹴った。バネ仕掛けのおもちゃみたいに激しく飛び上がり、〈見習い勇者〉の後頭部に回し蹴りを放つ。
“させるかよォ!”
宙を泳ぐゴブリンキング。
そこへ、すかさず〈拳闘士〉のスキル【閃光拳】が撃ち込まれた。
発動が早い代わりに、あまり威力の無い牽制技だ。致命傷を与えることはできないが、妨害にはなった。
“……ありがとうございます”
“おう、油断すんなよォ”
“今の、使えませんか?”
“あん……?”
ゴブリンキングが四つん這いで着陸する。
敵対者を見る目に油断はない。
“もう一回、俺から攻撃します。外すように”
“……そういうことかよ”
〈見習い勇者〉が飛び出す。
腰だめに剣を構えて、今度は地をなめるように振り払った。
愚直すぎる攻撃は再びあっさりと避けられる。
ゴブリンキングが跳躍し、剣を足場にしてさらに上へ飛び上がる。
五指の鋭爪を前方に向かって突き出した、その時。
絶体絶命の〈見習い勇者〉が体を傾ける。
その陰から拳を振りかぶった〈拳闘士〉が現れた。
“うるぁあああああッ【必殺拳】!!”
青く輝く拳。ナックルダスターを握りこんだそれが、ゴブリンキングの顔面に突き刺さる。
狩る側から狩られる側へ。
気づかない内に誘導されていた小鬼の王に激痛が走った。
豪奢なマントを土で汚し、ゴム毬のように飛んでいくゴブリンキング。
それを見てフクレがぽつりと言う。
『決まりデスね』
「……あ、それフラグ」
『?』
ポリゴンが出ていないということは、まだ倒していないということだ。
すかさず追い打ちをかけるべく〈見習い勇者〉と〈拳闘士〉が地を蹴った。
機動力の差で僅かに後者が前に出る。
壁に叩きつけられたゴブリンキングへ、とどめの拳が打ち出されようとした瞬間。
周りで戦っていた配下のモンスターたちが全て消失した。
彼らは皆、どす黒い光となって主の元へひた疾る。
“んな!?”
命を賭した忠誠は王に力を与え、〈拳闘士〉の拳を容易く受け止めさせていた。
ゴブリンキングの専用スキル【強制献上】だ。
配下のモンスターを犠牲にして自己を強化する。強化倍率は高くない。体力も回復しないし、はっきりいって悪あがきの最終手段だが……。
初見殺しなのは間違いない。
前回、自衛隊チームはこのスキルを引き出す前に全滅してしまった。だから予想だにしなかったろう。
“危ない……!”
ゴブリンキングが壁を蹴り、〈拳闘士〉の首を刈ろうと爪を振るう。
その死線に〈見習い勇者〉が躍り出る。彼は〈拳闘士〉を突き飛ばすと、代わりにゴブリンキングの爪撃を正面から受け止めた。
胸から腹をざっくりと切り裂かれ、鮮血が噴き出す。
パーティーから悲鳴が上がった。
配下の消滅とゴブリンキングの強化は全て一瞬の出来事だった。
その処理が追い付かない内に起きた悲劇に思考の空白が生まれる。
けれどその中で一人、咄嗟に行動に移った者がいた。
“――【先駆けの祈り】……!”
祈りは届く。彼女にとっての勇者に。
“【焦火転燈】”
二本の足で踏ん張って、倒れることを拒否した〈見習い勇者〉がスキルを発動する。
その効果は痛みを力に変えること。
傷を負えば負うほど威力が上がる起死回生の逆転技だ。
元々【心火点燈】で赤いオーラを纏っていた剣。
それが【焦火転燈】によってゆらゆらと燃え上がる。
まるで炎のように輝きがゆらめく。
「行け……!」
気がつけば俺の口から自然と言葉が漏れていた。
勝て、勝ってくれ、勝ってほしい!
ゴブリンキングが今度こそ挑戦者にとどめを刺すべく跳ね上がる。
愚直な飛び掛かりは自信の現われか。
強化されたことにより、先ほどまでとは比べ物にならない速度だ。
“うぁぁぁああああああッ!!!”
対する〈見習い勇者〉は裂帛の気合とともに剣を薙ぎ払い――
焔のような光が走る。
その後を追って、ゴブリンキングの首が宙を舞っていた。
「…………勝った?」
『ええ、勝ちましたね』
「っ……!」
いってしまえば、スポーツ観戦で贔屓のチームが勝ったようなもの。
込み上げてくる喜びを抑えるために、俺は手近にあったもの――フクレを抱え込んで口元をにやつかせた。
『レグ様、苦しいのデスが』
「ごめんなさい、もうちょっと……フクレってひんやりしてて気持ちいいですね」
クラゲ型のシルキーは、もちもちしていながらも冷たい。
そのマシュマロボディに顔を埋めながら、俺は感動していた。
ダンジョンは俺が用意した遊び場だが、そこに挑む人たちはみんな生きた人間だ。
ボードゲームの駒じゃない。失敗もすれば成長もする。
彼らにとっては目の前のファンタジーは作りものじゃなく本物なんだ。
困難に挑む探索者たちの姿に勇気をもらう。
返す返すも、自分じゃ楽しめないのが残念だ。
「……落ち着きました」
画面の中では回復薬を振りかけられた〈見習い勇者〉の頭に〈拳闘士〉が拳骨を落としている。それを〈祈祷師〉の少女が涙ぐみながら見守っていた。
残りのメンバーは討伐報酬として現れた宝箱に群がっている。
その中にあったのは拳大の霊子核がいくつかと、小さな巾着袋だった。
「これでようやく転移陣が起動します。まさか六層を覗かないで帰る、なんてことはないでしょう」
『ショートカット開通デスね。絵面が変わりそうで安心しました』
ダンジョンでは五階層ごとに『転移陣』を設けている。
ダンジョンの入り口から各転移陣へワープすることが出来るのだ。フクレの言う通りショートカットというやつだな。エレベーターと言ってもいい。
いちいちダンジョンに入るたびに第一階層から登っていては、いつまで経っても頂上へ辿り着けないから、救済措置だ。
ただし転移陣を使えるのは、その陣に触ったことがある人間だけ。
初心者が階層をスキップしたりズルしたりはできない。
それにしても、フクレは第五階層までの景色に飽きていたのか。
俺が東京ダンジョンばっかり映してたからなぁ……。
第六層から雰囲気ががらっと変わるが、それはそれとして、今度他のダンジョンももっと見せてあげることにしよう。
――――ぐぅ。
なんて考えていたら、俺の腹が鳴き声を上げた。
「あはは、集中してたから気がつきませんでした」
『何かご用意しましょうか?』
「うーん……」
生憎と俺の料理の腕はからきしだ。そもそもハーヴェン族の食文化は壊滅している。主食と言えばゼリー飲料。副菜もゼリー飲料。おかずもゼリー飲料だ。終わってるという他ない。進化の果てがこんなに寂しくていいものか。
当然食べ飽きているので、この船にはゼル爺との旅で知ったいろんな保存食が積み込んである。用意するといっても今日はどの山を崩すか、という意味でしかない。
「そうだフクレ、打ち上げをしませんか」
悩んだ末、俺はまったく別の選択肢を取ることにした。
『打ち上げ、デスか?』
「ええ。なんだかんだ、ダンジョン運営もこれでひと段落ついた感がありますし、今後の英気を養ううえで今日は外食にしましょう」
『……出前は最低三日はかかるかと』
「まさか。こんな辺境で頼もうなんて思ってませんよ。そうじゃなくて……」
東京ダンジョンの視察に初めて訪れてから、俺の脳裏にこびりついて離れなかったもの。これまで自重してきたが、ちょっとくらいハメを外したっていいだろう。
「――ラーメンを食べに行きましょう」
俺にとって地球のソウルフードといえば、これだ。
一方、俺の提案を聞いたフクレはこてん、と首を傾げるのだった。