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小学校2年生…ドッヂボールで逃げるのは恥

 クソ球技のドッヂボール。

 ドッジ弾平は全く読んだ事もないしアニメも見た事ないのだけど、その続編の「ドッジ弾子」というのは何か主人公らしき女の子が可愛いから単行本買ったんだ。

 いきなり「ちんこちゃん」とか言ってて「この作者それ書きたかっただけだろ」と思った。シャーマンキングだって「まんの子」で妥協したというのに。止めろよ、編集。いや、編集がやらせたのか?読むの大人だよ、多分?もうそういうの卒業してるんだよ。

何がきっかけだったのか、宮沢にも自覚がない。しかしその時、気づけば友人と呼べるような存在が男子に1人、女子に1人できていた。それが状況を大きく変えるわけではなかったが、友人の有無は精神的に大きな違いをもたらした。


 ある時、その友人の女子が体育後の着替えでブルマと一緒にパンツも脱いでしまうという失態を犯した。しかし、宮沢は彼女を助けるどころか、他人のフリをした。元々の性格がどうであったかはともかく、その時点における宮沢は他人に好かれない性格をしていた。他人を嫌っている人間が他人から好かれるわけもなく、同じような境遇の人間と、ただ結びついていただけだった。それが本当に友情だったのかは、今となっては分からない。

 この事件の後もその女子と遊んだ記憶はあったが、ある時、ふと気づいてみれば二人の関係は疎遠になっていた。


 当時の小学生の学校生活での楽しみの一つはドッヂボールだった。ボール一つあれば多人数で楽しめる。しかし、同時に「全然楽しくない」と感じていた子も少なくなかった。

 体格の差が如実に出るゲームで、性格や友人関係が露骨に出る。まさに強い者が弱い者をいたぶる、それがドッヂボールだった。


 宮沢は特にこのゲームを嫌っていたわけではない。クラスで一番背が低いというその体格ではまともに参加出来たものではないが、それはその分ボールに当たりづらいという事でもある。

 「ドッヂ」の意味通り、宮沢はただただ回避し続ける。1人になっても回避し続ける。運よくボールを取れる時が来るまで。


 そしてその日もただ1人残り逃げ続ける。そして時間切れ。相手を全滅させない限りは引き分けというルールで毎度行われていたため、たとえ宮沢が相手を倒せなくとも生き残っている限りは負けではない。別に賞賛など求めていなかった。だが、野口はそんな宮沢に「ただ逃げ回っていただけじゃないか」の冷たい一言。

 ドッヂボールが嫌いになるには十分の一言。バカらしい、回避したってしょうがない。可能なら最初から外野がいい。そもそも好きな奴らだけでやっててほしい。「ドッヂボールにおいて逃げるのは恥」だという概念を植え付けられればそうもなる。適当に女子を守るフリをしてとっととアウトとなる。これがそれ以後に宮沢が身に着けたドッヂボールスタイル。


 ドッヂボールは21世紀になり「イジメを助長する」「他人を攻撃しても良いという認識を植え込み非人道的になる」など、多くの批判が見られるようになったが未だ生き残っているのが実情である。

 小学校低学年に男子も女子もあるかよだけど、現実に「男子は逃げるのは恥ずかしい」的な空気は大体の学校であったんじゃないかと思う。こんなクソな事を言う教師がいなかったとしても。

 最大で1年近くの生まれの差があって体格にもかなり個人差があるなか、無理なもんは無理だろと思うんだがね。どうしようもなくバカなやつに「50点もとれないとか」と教師が馬鹿にして許されるかね?そういう話なんですよね。出来ないものは出来ない。

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