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第六話

「ごめん。たぶんだけど、もう直ぐ死ぬと思う。この爺さん。」

「え、それってどういう。」

「そっくりそのまま、治療をしないと確実に死ぬ。」


キッパリと、フレイヤは俺にそう言った。


「破傷風。」

「え?」


「破傷風よ。鞭で打たれた傷から病原菌が入り、悪化したのね。もうちょっと早く気づけばよかったものを、」

「それじゃあ。ヨゼフ爺死ぬのか、、」

「適切な治療が有れば治るわ。でも、、、」


一瞬、フレイヤは黙り込んだ。


「ここに医療が整ってると思う?

医師とか魔法士、魔導師とかが治療してくれると思うけど、ここの農園主が奴隷にそんなことすると思う?」

「あ、、、」


その場の空気が凍りついた。

確かに、奴隷に治療なんてするだろうか。

少なくとも他のグループの状態を見るに、ほぼほぼ助けてはくれないだろう。


「そうだ!フレイヤ。君なら回復魔法とか無いのか?お前って天使なんだろ!?」

「この状態では無理。監視役にされると、身体が圧縮されてこの惨めな姿に。そんでもって魔法すらまともに使えなくさせられるのよ!

こっちの事情も知らないで、何呑気なこと言ってるの!」


と、逆ギレされた。まあ、無理らしい。

どうしようか。

助けるにしても、俺だけではどうすることもできない。


「魔法士、魔導師、、、そうだフレイヤ!俺に魔法を教えてくれ! 魔法、使えるんだろ!」


”魔法“

それで治療できるなら手っ取り早い。

魔法士や魔導師という単語があるならできるはず。魔法を扱うことができるはずだ。


だが、


「それは無理ね。私は魔法を使えるけど、これは神々や私たち天使使うように発明されたものだから、人間が使うのは、おそらく無理ね。

人間が使っている魔法は、人間自身が作り出したものだから、それならできるだろうけど、私はその方法がわからないわ。

だから、、、たぶん無理ね。 残念だけど、諦めなさい。」


静かな時間が過ぎていった。

その後のことは、あまり覚えていない。

その後、フレイヤのことを散々罵りフレイヤは俺の頭の中に帰っていった。

結局案が浮かばずに、最終的には俺自身も疲れて寝てしまった、、、



「、、、って、ここは?」


気づくとそこには、農園が破壊されていた。

農地は荒れ果て、奴隷達と監視兵達が倒れていた。


ふと、奥に沢山の人影が見えた。


恐る恐る近寄ってみる。


おそらく奴隷たちだろう。だが、全員農具や剣や槍で武装していた。

そして皆が皆、面構えが違っていた。

その中には見たことがある顔が何人もいたが、特に気になった顔がいた。


「もしかして、、俺か?」


そこには、魔法を使う、血濡れた姿の俺の姿があった、、、





ガバッ


そこで目が覚めた。


「なんだ、夢か。 驚いて損した〜。」


どうやら夢だったらしい。

それならこのまま俺が奴隷に転生していたことも夢であってくれたらなぁ。

そう思いながら、もう一度寝ようとした。


「あれは本当に夢だったのか?」


ふと疑問に思った。

確かに三人称視点だったから夢だろう。

だけど、なんだか生々しかったのだ。

本当に夢か?もしかすると正夢(まさゆめ)

そこで頭によぎったことがあった。


“脱獄“

奴隷で無くなったのなら、ヨゼフ爺を助けられるかもしれない。

でもハードルが高い。

ならどうする。


そこに、一つのワードが出た。


”革命“

ここの農園の奴隷達と一緒なら。

出来るかもしれない。

ここの農園ごと壊してしまえばいいのでは。

覚悟した。


やってやろうじゃないか。

農園ごとぶっ壊してやる。


奴隷なんて身分、捨ててやる!、、、






〜フライの脳内より〜


ピコンッ。


「ん? なんだなんだ? まさか!? 天界の神様達からか!?」


頭の中にいたフレイヤの元に、一通の連絡が来た。

恐る恐る連絡を確認する。


ー実績が解除されました。解除された実績「、、、、、、」ー


「あー、そうなるか。楽しそうなことになってきたなぁw」



解除された実績


「革命の卵」←NEW

第六話 ー転換点(ターニングポイント)


第零章完



第一章

ー勇者、もとい革命家フライハルトー、、、


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