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第四話

転生された日から世が明けて2日目。

ここの農場は、奴隷を(モノ)としか見ていないようだ。


老若男女関係なく作業に従事させられている。

朝食が出された後に仕事を開始したのだが、朝食は「朝食?」と疑問がつくような物だった。

薄っすら塩味がする、「具材?」のような物がたまに浮かんでいる。”だけ“

それだけである。だけど、それだけではない。

ただでさえ少ない食事が奪い合いになるらしい。

らしいと言うのは他人事のように聞こえるかもしれないが、実際他人事である。


ここの農場は、何グループかに生活や仕事が分けられているらしく、ヨゼフ爺や俺を含めたグループ(昨夜倉庫で一緒に寝ていた人たち)は、ヨゼフ爺を中心に規律が取れており、満遍(まんべん)なく食事が行き渡っている。

特に俺を中心に子供達は大人より多くもらっているらしい。

ちなみに俺は奴隷市場で買われてからここに来て3年目。年齢はわかっていないが大体12歳前後ぐらいらしい。前世は23だったのによぉ!

というような感じだった。


他のグループはまさに「(チカラ)・イズ・パワー」らしく、力のある者だけが多く食事を取れるらしい。

なので力の無い者は残った少ない食事を更に奪い合うか、もしくは農場の商品作物をこっそり盗むからしい。

ちなみに作業には槍や剣などを持った監視兵が付いているので、盗みがバレるとその者は何処かへ連れて行かれるらしい。

けど帰ってこない場合が(ほとん)どなので、、、まあ、言わなくともね。


まあよくバレているらしいが原因としては、密告が横行しているかららしい。

何かいけないことをしている者を密告すると、食事や嗜好品が貰えるらしく、嘘でもいいので飢えているものはよく密告をして腹を満たしているらしい。

まあ、こっちのグループは比較的無いらしいけどね、、、知らないけど。


そうして餓死者が出たら、新しい奴隷を買ってきて補充する。それの繰り返しらしい。

また、亡骸にはすぐに人が集まるらしい。服やら髪やら、使える物はなんでも。

どうやらこの世界には倫理観が存在していないらしい。本当に。



話は変わって仕事へ。

仕事については、ひたすらに農業。それも昼休憩までずっと。

商品作物を育てているらしいのだが、みた感じ小麦っぽかった。この世界でも小麦はあるのだなと実感した。

ちなみに全部が全部同じ作物を育てている訳ではなく、グループによっては綿花っぽい植物や緑の円球状のスイカ?っぽいもの、更に一部では奴隷用の根菜類まで育てられているらしい。


そして太陽がのぼり昼になると、どこからか鐘の音が鳴り、仕事が中断されて昼休憩、昼食が提供される。

昼食は、なんと言えばいいか分からないが、蒸した、、、酷い味の訳のわからない物。

朝食と比べると腹は膨らむものの、それでもお腹は減るし、何より不味かった。

後でヨゼフ爺に聞いたが、ルタバガという根菜らしい。ちなみに飼料用のものであ生産性が良いらしいが、人間用の食べ物で無いらしい。そんなもの食べさせるなよ、、、


そして昼食を胃袋に詰め込むと、仕事に戻る。そしてまた農業に従事する。もちろん腹は減った状態でだ。






、、、、、、


そして火が沈みかけている頃になると、監視兵に押し込まれるように昨夜寝た倉庫前へへ戻される。

よく見ると外から見ても倉庫にしか見えないな。

そう思いつつ夕食が配られる。

夕食は黒パン(ライ麦パン)とベーコンのようなもの一切れ。

まだ朝食や昼食よりはマシだが、それでも腹はすく。

あぁ、ちゃんとしたまともな料理が食べたい。できれば響さんのが。

そう思いつつ、夕食を食べ終わる頃には監視兵に押し込まれる形で倉庫に入れられ、ぎゅうぎゅう詰めのため、皆と同じように、俺も座って寝た、、、

〜食事についての設定〜

基本的に毎日同じ料理。水分補給が仕事中に取れないため、食事の際に配られる濁った衛生上絶対に問題しかないであろう水を飲まなければならない。

ちなみにルタバガという根菜類は実際にあり、第一次世界大戦時のドイツなどでは食糧不足のためよく食べられていたそう。味はよくありません。

それを毎日食べさせられる奴隷達ってマジ!?


第四話 ー農場と料理ー


執筆中の作者の独り言、、、

ところで異世界に太陽ってあるのだろうか?


ちなみに作者の本業は歴史系です。近日再開予定。

次回の投稿予定日は未定です。次回が気になる方はブックマークをして、通知をお願いします。

誤字脱字等の報告や感想、評価をしていただけると幸いです。作者のモチベに繋がります!

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