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第三話

「おーい。まだ寝ないでよ。お話しまだだよ〜。」

「え!?」


突然、目の前から声がした。

頭が軽くパニックになったが、ゆっくりと、目を開けた。


「ヤッホー」


だめだ、幻覚を見ているらしい。

目の前に、宙を飛んでいる少女?幼女か?いや、妖精っぽいな?

分からないがそういうのが飛んでいた。

俺は仰向けで寝ていたはずだから、人が飛んでいるわけないよな。

そうそう、そんなわけない。きっと夢だ。


そう思い、また寝ようとした。


「あの、また寝ないでもらえるかな?」


あー、これ悪夢っぽいな。

そう思い、まぶたをギュッと閉じた。

ま、ま、まさか、、、幽霊!?


怖くなって俺は息を殺し、悪夢だと自分に言い聞かせた。


「もー、無視(シカト)するなんて!なんて酷い勇者かしら。」


え?

わけのわからない言葉が聞こえて俺は起き上がった。


あれ?


さっきまで前にいた、妖精っぽいのが消えていた。


「後ろだよーん!」


一瞬ビクッとして、後ろに視線を移した。


「おは。無視は良くないよ。」


そう言ったのは、俺の顔ぐらいの大きさの、天使?


「お前、もしかして天使とかそういう系のやつか?」

「そうだよ?(なに)?まさか幽霊とか悪魔とか、そっち系に見えた?」


天使っぽいが、中身は全く天使に見えないやつが、そこにいた。


「で、え? 俺勇者なの?」


早速だが、一番気になることを聞いた。


「んー、一応そうだよ。

あ、でも能りょ」


マジ!?


じゃあまずしてみたかったことをしてみた。

異世界系の勇者がまず絶対にするテンプレ。

男なら一度は夢見ることであろう。


「ステータス、オン!」


自分のスキルやらが見れるやつを!


、、、、、、


あれ?


「うーん、誰っ、、スーー」

「危なっ、起きかけるところじゃん。」


一瞬、周りに人が起きかけたが、天使がなんかしたのであろう、眠らしたようだった。


「どういうことだ?ステータスとか使えないんだけど!」


小声で天使に言う。


「ステータス? ああ、能力のこと?

それならあなたには使えないわよバーカ!話は最後まで聞けや!」


「あ゛!?」


流石にキレた。

なんで?なんで?なんでだよ〜!


「だって能力は身体に付属するもんだからよ。」


はい?


「要するに、あなたは精神は勇者かもしれないけど、身体は勇者じゃ無いのよ。つまり能力は付かない。わかった?あなたは勇者じゃないのよ。あ、生きてる?」


ガーーーン、


もうダメ、死にそう。

ヘニャヘニャになった。

やる気が一切無くなった。

もう嫌全く無くなった。


「あぁ、言わなかったら良かった。あ、でも実績だけは付くから大丈夫!」

「実績?」

「そう、実績。まあ簡単に言うと功績みたいなものね。

勇者が何をした、達成したかが記録されていくの。例えば、魔王討伐とか?」

「え?そんだけ?」


「そんだけ。」


だめだ、萎えました。

そんな何も貰えてない勇者っているんだ。


「まあ、とりあえず頑張ってね。ちなみに私はあなたの監視役を任されてるから。それじゃまた。」

「はい?ちょっと待って!

まだ聞きたいことがまだまだあるから!」


そう言い切る前に、その天使は消えた。


おいおいおいおい!


「俺なんも得してないじゃん!」


そう思った。

まあ、うんざりしているが、取り敢えず寝ることにする。


「言い忘れていたけど、私の名前はフレイヤね。アンタの頭の中にいるから。ずっと監視してるわよ〜w

そんじゃ、よろしくね〜。それともう朝よ。」



はあ、クソ喰らえ、、、

第三話 ー天使フレイヤー

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