闇と癒
はあはあ、心臓がドキドキしている。
どういうこと…?
ロゼは母に近づき、母の精霊に話を聞くことにする。
なんか怖かった。マジで怖かった
ジュリエッタは精霊を50体ほど従えている。ロゼよりは少ない。しかし、ジュリエッタの精霊はちょっと変だった。
ロゼがジュリエッタの精霊たちに話掛けると精霊たちはロゼを見た。
『あなたは私たちの声が聞こえるのね』
と喜んだ
あなたは?声が?
ジュリエッタの白の精霊によると
『ジュリエッタは闇の精霊に魅了されているの』
『すごくキレイだって』
「どういうこと?」
精霊たちは相変わらず話の脈略がない。とりあえず話を聞く。
「白の精霊の魅了とはちがうの?」
『それじゃない。闇のを全部自分の物にしたいんだって』
「それがなんなの?集めたらなんかいいことがあるの?」
『…ジュリエッタは闇のを使って王様と結婚したいの』
は?王様?あのイケメン王のこと?確か王暦18年だからまだ40歳くらい。
「大きな白ちゃんもいるし魅了したらいけるんじゃないの?」
『王様も大きな癒のがいる。わたし無理なの』
光の大きなジュリエッタの白ちゃんが首を振る
『だからジュリエッタは闇と癒の魔法を自分で研究して魅了ポーションを完成させた』
み、魅了ポーション…惚れ薬のこと?
『ん~わからないけど、そんな感じ』
『闇が多いほど効き目があるって。でも闇のはそんなにいないし』
『研究の頃から闇のは3体消えた』
え?消えた?消滅したってこと?使っていたら増えるんじゃないの?
『使っていたら増えるけど使い過ぎると消える』
あんまり酷使してはダメなのか…私の黒ちゃん大丈夫かな?
『ジュリエッタは闇を使っては消すから、闇は少ない』
「え?この世の闇はこの人によって少なくなってきているの?この人、私のお母さんでよね?どういうこと?」
なにも知らなければ「闇が消える」すごい救世主のような言い回しだが、精霊を消滅させているのはダメなのでは?いつから研究しているのだろう。
『王妃が死んでから』
そういえば独身王としても有名だったな。
確か、王妃は10年前に病死されている。ジュリエッタはそれからイケメン王を狙っているのか…
美人なんだし、普通に迫ったらいけるんじゃないかな。なんでジョセフにいったの?
『元々、王様にちょっかい出してたけどダメだった。王妃が死んだから、ジョセフ置いて戻った』
ああ、王妃が亡くなる前も、王様を落とそうとしていたけど相手にされず、ジョセフを選んだ。
『そう』
『可愛い夫がいやで、ジョセフの男の色気がいいって』
可愛い夫?男の色気?
『そう』
可愛い夫ならいいじゃないか…まぁいいけど。じゃあ間違いなく私を産んだのはジュリエッタよね?
『…産んだ?産んだのは違う人』
え?違う人?じゃあ誰?ジュリエッタは私のお母さんじゃないの?
『ジュリエッタはお母さん』
…
精霊は良し悪しは人としてのそれが一緒ではない。精霊の悪い事とは人に攻撃をすること。それ以外は主人が嫌がっているとか、怒っているとかでなんとなくで決めているのかもしれない。
「じ、じゃあ私を産んだのは誰?」
質問は丁寧に
『ジュリエッタの妹』
「妹?妹がいるの?今どこにいるの?」
『隣の国』
隣の国?色々と予想外…
「えっと、どうして私はジュリエッタの子供になっているの?」
『ジュリエッタが幸せにするって』
おう…
「じゃあ、そのジュリエッタの妹は承諾をしたのかな?」
『承諾って?』
「えっとね、子供を幸せにしてあげてねって言って、ジュリエッタの妹がジュリエッタに言ってた?」
『言ってない。寝ているあなたを連れて家に帰った』
さ、攫ったのね。はい、証言いただきました。
「でも、妊娠とか、色々と、あのなんて言うか…」
ロゼは手ぶり素振りして妊娠などの説明をする。
『時のを使えば記憶を改ざんできる』
あは~ん、なるほどぉすごいわ。ついていけない…
「だからあなたたちはジョリエッタから離れなかったのね?」
別に悪い事だと思っていないのだ
『?』
「寝ている子供を連れて行くなんて悪い事よ。だから精霊が離れるのかなって」
『?わからない』
『人間の魔力がおいしくなくなったら離れる』
あっ学会で発表しようとしてた奴
まだジョリエッタの魔力は美味しいの?
『最近は美味しくない』
最初は美味しくてまずくなったりするの?
『する』
じゃあどうして離れないの?
『わからない』
わからない?美味しくないのに?契約はしていない精霊ばかりだし…
『他の美味しい魔力に行こうとすると癒のと闇のに引っ張られる』
どうしてそんなことするの?
ロゼはジュリエッタの癒の精霊に聞く
『ジュリエッタの魔力は強力だからピタってなる』癒
『ジュリエッタの魔力は拘束する力がある』闇
ジュリエッタの闇の精霊はけっこう話す
ちょっとわからない事が多い、後でレイジュ様に聞こう
ここにずっといるわけにはいかない。もって5分だ。
実はロゼは今、時を止めている。ジュリエッタは手を広げてにっこりと笑っている。なんかゾっとする光景だ。以前、時ちゃんが時間を止めたとサラリと言っていたのでちょっと遊んでいたのだ。時間を止めてもそんなに楽しくなかった。女湯を覗きたいとかないし、人の物を盗みたいとかの物欲もなかったので危なくなったら使うことにしょうと決めて練習していたのだ。
ジュリエッタに会う数分前に、時ちゃんには1体の集合体になって貰っている。そして誰よりも強い時の精霊になっている。なので力の強いジュリエッタにも利いた。しかし、ジュリエッタには持って5分だろう。
もしジュリエッタにロゼより力が強い時ちゃんがいれば、ジュリエッタの前では、時は止められなかった。時間を止められなければ、ジュリエッタには光の大きな白ちゃんがいる。魅了を使って何かされていたかもしれない。何かは分からないけれど。
いや、あぶなかった
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