表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
個性派JK☆勢揃いっ!  作者: M・A・J・O
第一章 高校一年生(一学期)
17/238

第17話 いえのいろ(朔良)

 自分の家の特徴を言えと言われても、ほとんどの人が戸惑ってしまうだろう。

 一軒家なのか、アパートなのか、マンションなのかぐらいしか答えられないと思う。

 だが、朔良の家は違った。

 どう違うのかと言うと――……


(……いつも思うけど、目立つ……)


 他の家はだいたい黒やら茶色やら、落ち着いた色をしている。

 なのになぜか、朔良の住んでいる家は……壁が蛍光な黄色に塗られていた。


(なんでだよ。そんなに主張しなくてもいいだろ)


 と、心の中でツッコみ、その黄色のアパートの中へ入っていく。

 もう見慣れたが、まだ慣れない。

 この気持ちをどう表現すべきかもわからない。


(……昔はこんなんじゃなかったんだけどな……)


 ため息をつきながら、階段を上っていく。

 昔は何色だったか思い出せないが、塗装工事の後から黄色になったのだ。

 ……本当に、なぜ黄色にしようと思ったのか。

 つくづく謎である。


「ただいまー」

「おかえり、朔良。もうご飯出来てるから手洗ってきなさいね」

「はーい」


 朔良は適当に返事をし、自分の部屋へ吸い込まれるように入っていく。

 カバンを置かなければならないし、それに――


(ん〜〜〜! これはいい……)


 朔良は自分の見慣れた部屋を堪能した。

 そこは痛部屋と化していて、『まほなれ』グッズで埋め尽くされている。

 その中で一番近くにあった主人公のアクリルスタンドをクルクルと指で弄ぶ。


「はぁ〜……いいな……帰ってきたって感じがする……」


 美久里や萌花も、こんな感じの部屋なのだろうか……


(……多分違うよな)


 ここまでハマっているのは朔良しかいないだろう。

 初めての二次創作に手を出した作品でもあり、『まほなれ』への愛が凄まじい。


「……よし、手ぇ洗うか!」


 そう言い、朔良は天国のような痛部屋を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ