冒険者について ②
「説明していくけど、気になった点があれば質問してね!」
木の板に最初に書かれたのは[レイリー・ランダル]というパーティだった。
「[レイリー・ランダル]は三人の魔法使いのパーティ。
使える魔法の属性は冒険者の中で、ダントツで一番ね」
そうだとしても、魔法使いが三人のパーティなら、魔法を詠唱している間にやられるんじゃないか?
「魔法使いが三人だから詠唱中に攻撃できるって思ったでしょ?」
なぜ、心の中を読まれた!
確かに思ってはいたが。
「[レイリー・ランダル]の一番の特徴は鉄壁の魔法障壁で、どんな魔法や斬撃に打撃でも防げる程、鉄壁なのよ。」
なるほど、だから魔法使いが三人だけのパーティでも詠唱を邪魔されることはないのか。
ということは、魔法を打ち放題ってわけか。
次に書かれたのは[グレイタスク]というパーティだ。
「[グレイタスク]はパーティって言うよりもギルドかな」
「ギルド? ギルドってのは一体、何なんだ?」
「ギルドっていうのは簡単に言えばグループの集団のことよ。
[グレイタスク]には、四人のプラチナクラスの冒険者がいるのよ」
四人もいるのか!
ってことは、その四人がパーティを組んでいるんだな。
「プラチナクラスの四人がギルドを引っ張っている感じかな。
四人でパーティを組んで、高難易度のクエストをしているみたいね」
プラチナクラスが四人もいるってことは相当、強いギルドなんだな。
最後に書かれたのは[ドゥー・デエス]というパーティだ。
「[ドゥー・デエス]は三パーティの中で一番、勢いのあるパーティ。
冒険者は男性が多いのに対して、女性が二人だけのパーティなのよ」
「冒険者のパーティに女性しかいないって珍しいのか?」
「そうね、殆のパーティが男性だけとか女性がいても一人とか二人なのよ」
そういや、[ブレイカーズ]は男性が二人で女性が二人だったな。
といっても、魔法使いが女性の二人なんだけどな。
「驚くことに、[ドゥー・デイズ]の二人は私やテリーと同じ歳なのよ!」
ウェンディはかなり嬉しそうに言ってくる。
恐らく、同年代の子が活躍しているのが嬉しいんだろう。
「大体は説明したかな? プラチナクラスになるには相当、クエストを達成しないと無理なのよ」
なるほどな、少しプラチナクラスを甘く見ていた。
「他はプラチナクラスの次のゴールドクラスにも強いパーティは沢山あるわよ」
そういや、コロシアム闘技場に出ていた[コスタリアル]も強かったしな。
「そ……それより、早く料理を食べないと冷めちまうぞ?」
ウェンディは立ち上がって、大声を出した。
「あぁぁぁぁぁ!! 冒険者について夢中で料理のことを忘れていた!」
先に爺さんと俺は食べ終わっていたので、苦笑いしかできなかった。
冒険者の話を聞いて思ったが、冒険者になるのもありなのかもしれないな。
そしたら、先に冒険者になったエリンに会えるかもしれないし……。
今後、修行だけっていうのもなんだし、冒険者になってみようかな。




