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組み手

 爺さんは目を開いた。


「わしらが封印した魔王は、後十年も経たないうちに封印が解かれる……」


 俺とウェンディは言葉が出なかった。


 話が終わってから少し経ち、気になった事を聞いた。


「爺さん、魔王ってのはどれぐらい強かったんだ?」


「全盛期の爺さん達が勝てなかったってことはかなり強いのか?」


 爺さんは深く頷いた。


「うむ……人間のわしらと違って、魔力の量や魔法の威力が桁違いじゃった」


「魔法を簡単に跳ね返し、わしの武術でさえノーダメージじゃった」

「さらには、魔王に[四天魔臣]といった最強の部下達がいる」


 名前を聞いただけでも強そうな名前だな。


 だけど、少し興味が湧いた。

 いつかそいつらと戦ってみたい。


 すると爺さんは立ち上がり、無言で俺をじっくりと見る。


「な…なんだよ、俺に何か付いてるのか?」


「いや……お主、わしと修行していた時よりもかなりの修行を積んだのぉ」


「まぁな! 今の俺なら爺さん相手に組み手をしても一本を取れる!」


 ウェンディは笑いながら言った。


「それはないわよ! ビリー様が同じ武闘家に負けるとは思えないわ!」


 爺さんは首を傾げる。


「どうじゃろうな、本当に一本を取られるかもしれん」


 ウェンディは立ち上がって俺の方を見る。


「テリー、私と組み手をしよう! 貴方の実力を見てみたいわ!」


 俺は立ち上がり、考える事なく即答した。


「わかった、組み手をしようじゃないか! 爺さんの弟子同士、戦おう!」


 俺とウェンディは小屋を出る。

 少し遅れて、爺さんも小屋を出てきた。


「お主らは、わしの大切な弟子じゃ! じゃが、お主らが戦っているところを見てみたい!」


 俺がどれだけ強くなったのか、爺さんに見せるいい機会だ。


「ウェンディ! 手加減はしねぇぞ?」


 ウェンディは爺さんと同じ構えをして言った。


「手加減なんていらないわ! 全力でかかって来なさい!」


 俺も爺さんやウェンディと同じ構えをする。


 爺さんが、組み手開始の合図をした。


「お互いに全力で戦うのじゃ! 組み手を開始させる……始めぃ!!」


 ウェンディは組み手開始いきなり、一気に詰めてきた。


「マーシャル流・[回転かかと落とし]!」


 地上の相手にジャンプして、縦に回転して叩きつけるように蹴り下ろす技だ。


 腕をクロスし、かかと落としを受け止める。


 ウェンディはさらに横に回転し、逆足で蹴りを繰り出した。


 両腕はかかと落としで使えないから膝でガードする。


「いい蹴りだ! 流石は爺さんの弟子だな!」


 ウェンディは笑顔で応える。


「テリーもビリー様の弟子でしょ! テリーも攻撃してきなさい!」


 確かに受け止めてるだけじゃ、話にならない。


「わかった、今度は俺から行くぞ!」

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