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ミランダとビリー

 目を覚ますと既に昼で、窓から見るウルホルス街は賑わっていた。


 いつもは野宿で警戒しながら寝ていたので、ゆっくりと眠れた。


 宿で食事を済まし、荷物をまとめて宿を出る。


 昨日の決勝戦が終わった後、ミランダと会う約束をしている。


 渡された紙に書いてある場所へ向かった。紙にはグロータルに向かう城門が書かれていた。


 しかし、誰にも聞かれたくない話ってなんなんだ?


 そう考えながら向かっていると約束の場所に着いた。


 ミランダは手を振り、俺を呼ぶ。


「おーい、テリーくん! 本当に来てくれたんだね!」


「ミランダ! あまり大声で名前を呼ばないでくれ!」


ミランダは笑いながら言った。


「すまないねぇ、早く話したくてウズウズしていたんだよ!」


「早速だけど、話をしようか!」


 俺とミランダは城門の近くにあるカフェに入る。


 カフェに入り、席に座ってお互いに飲み物を頼み、話が始まった。


「二度目だけどテリー君、優勝おめでとう!」


「え……あ、ありがとう」


「あまり嬉しそうじゃないね。昨日の大会は君が思っているよりも大きな大会なんだよ?」


 嬉しくないわけではないが、そう見えてしまったのか。


「そうだったんですね……」


「はははっ! 昨日の話はこれぐらいにして、早速本題に入ろうか!」


 ミランダは先程までとは違い、真剣な顔になった。


「単刀直入に聞くけども、君はマーシャル・ビリーの弟子だよね?」


 驚きのあまり、俺は椅子から立ち上がった。


「ミランダ! なぜ、爺さんのことを知っているのか!?」


 ミランダは少し表情が緩んだ。


「ははっ! やはり、弟子だったのか」


「どおりで技が似ていると思っていたんだよ!」


 爺さんの技を知っているということはミランダは爺さんの知り合いなのか?


「ミランダは爺さんの知り合いかなにかか?」


「君の言う通り、俺とビリーは知り合いだ。遠い昔に一緒に冒険をした仲間なんだよ」


 俺は混乱していた。


 爺さんの見た目は老人なのにミランダは見た目はかなり若い。


「ミランダは一体、何歳なんだ? 爺さんは俺が最後に会ったときは既に老人だったぞ」


「俺はビリーと同じ歳だよ! 見た目は若く見えるとよく言われるんだ」


 いや、その見た目で爺さんと同じ歳とか凄すぎるだろ! 俺の父親の世代ぐらいだと思っていた。


「驚き過ぎて言葉が出ない……」


「はははっ! それで、君は一体どこでビリーと出逢ったんだ?」


 俺と爺さんとの出会いをミランダに説明をする。


「……というわけだ」


「なるほど、そして修行をつけてもらったんだね」


 どうやら、ミランダは爺さんとの冒険を辞めてから一度も会わなかったみたいで心配をしていたみたいだ。


 その後も爺さんの話で二時間程、盛り上がった。


 グレイスがミランダを迎えに来て、話は終わった。


「テリー君、色々と話してくれてありがとう! グロータルでビリーと会えたらよろしく言っておいてくれ!」


「あぁ、昔の爺さんの話を聞けてよかったよ」


 ミランダはグレイスに引っ張られるかのように連れていかれた。グレイスとミランダは師匠と弟子が逆に見えた。


 さて、話も終わったことだし、俺も爺さんのいる、グロータル街に向かうか!

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