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コロシアム闘技場 決着

 俺のとっておきは、爺さんが長い年月をかけて生み出した技だ。


 爺さんがどうしても魔法使いに勝ちたいと思い、発明した技。


 爺さんに教えてもらってから一度も使ったことがなかったが、試すなら今しかない。


 右腕を伸ばし、右腕と右手の指に全ての力を込める。


 一気に手を握り、手首を回しながら空気を押すかのように右手を前に出す。


「[六刹九唱]、マーシャル流秘伝・[刹那真空波]」


 右手の拳から螺旋状の空気を放つ。


 そして、グレイスの放った[月光聖天砲]と[刹那真空波]が衝突する。


 闘技場全体が[月光聖天砲]の魔力と[刹那真空波]の風が吹き上がる。


 衝突した魔法と技は互角で、状況は変わらなかった。


 しかし、徐々に[刹那真空波]が押され始めた。


 だが、[刹那真空波]は進化する。


 魔法と衝突した時のみ、衝突した魔法の魔力を吸い取り、威力が増していく。


 吸収して威力が上がり過ぎてしまうので、魔法障壁が無ければ使えない技だ。


 [月光聖天砲]の魔力を全て吸い取り、[刹那真空波]は膨大に膨れ上がった。


 俺の気がかりは、果たして魔法障壁が耐えられるのかどうか……。


 [刹那真空波]が魔法障壁に衝突した。


 魔法障壁は少しだけヒビが入ったが無事、観客を守りきった。


 そして、グレイスは笑顔で俺の元に近寄ってくる。


「テリー、約束通り貴方の勝ちよ! [ブレイカーズ]は降参するわ!」


「本当にいいのか!?」


「えぇ、悔しいけど[ブレイカーズ]は全ての力を出し切ったわ!」


 グレイスは本当に全てを出し切ったかのようにスッキリとしていた。


「さぁ、テリー! 右手を握って空に突き出して!」


 俺はグレイスに言われた通りに右手を握り、空に突き出した。


 右手を突き出した瞬間、観客席から歓声が鳴り響いた。


「武闘家の兄ちゃんが優勝したぞ!」


「コロシアム闘技場、初の武闘家ソロでの優勝だぞ!」


「本当に何者なのだ!?」


 歓声を聞いて、ようやく優勝をした実感が湧いてくる。


 運営が武舞台に上がり、優勝賞金を貰った。


 ミランダは拍手をしながら近づいてくる。


「おめでとう、少年! 俺の弟子のグレイス相手によくやったものだ!」


 ミランダが魔法障壁を貼ってくれてなかったら、俺は降参していた。


「魔法障壁、頑丈だったぜ! ありがとな!」


 ミランダは誰にも聞こえない様に俺の耳元で囁いた。


「テリー君、話をしたい。どうかな?」


「わかった、今日は疲れたから明日はどうだ?」


 ミランダは何も言わずに頷き、会う場所を書いた紙を渡す。


 俺は冒険者パーティ、[ブレイカーズ]と戦い、疲れたので早々に武舞台を降りる。


 俺が武舞台を降りた後も歓声は暫く、鳴り止まなかった。


 俺は早速、優勝賞金を使用して宿を取り、部屋のベッドで横になった。


 今まで野宿が当たり前だったから感動していた。


 眠りにつく前に、今日の出来事を遡っていく。この世界に来てから一番充実した一日だった。


 修行の成果も確認できたし、色々な職業の人間と戦うことができた。


 魔物化したライオンとも戦った……。


 他のパーティとは違ってやはり、[ブレイカーズ]はかなり強かった。


 個々の力だけでなく、連携力もずば抜けていた。


 俺も可能なら、いつかはパーティを組んでみたいな。


 まぁ、今日はゆっくり眠るとするか。

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