57話 魔王軍、襲来! 6
ソシャゲによって運にバラつきがあるの何なんですかね、やっぱり某○ルモ○ド教に入ってないから?
目が痛かったので眼科に行ったら視力に問題は無く眼精疲労と言われました。どうしようもないので初投稿です(両目とも2.0でした)
イベント最終日となる五日目、今日はどこで狩ろうかと話しているときのことだった。
『やあやあ、久方ぶりだな貴様ら。どうやら良く足掻いて侵攻は防いだようであるな』
「…ん?今日は声だけなのか、しかも普通に喋れるな」
「あ、シオンもしかしてもう慣れた?脳に直接来てる感じがまだ慣れないんだよなこれ…」
『だが、貴様らがこのまま特に大した危機感も無く、しかも絶望に沈む訳でも無く終わってしまうのはこちらとしては非常に気に食わぬ。と、言うわけでだ。貴様らにはこれから我が軍の糧となってもらおう。何、貴様らが失敗すれば街が一つ滅ぶ程度の物だ、せいぜい足掻くが良いわ!フハハハハハハ!ハーッハッハッハァ!』
そう一方的に捲し立てると、そのまま声は消えてしまった。
「…つまり?」
「ボス戦、じゃないかしら。にしても街一つ滅ぶような物ってなんなのかしらね?」
「軍の糧って言ってたし、何かしらの部隊じゃないか?」
「大群で来るタイプかー…」
三人で何が来るかを予想していると、彼らの目の前にウィンドウが表れた。
__________________________________________
EVENT RAID!!
これより十分後に転送される特殊エリアにて魔王軍との戦闘を開始します。この戦闘では死亡時の所持金・ステータス減少・所持アイテムランダムドロップが無くなる代わりに装備の耐久力が大幅に減少します。また、この戦闘での戦績はランキングに反映されます。
特殊マップによる戦闘での街の損壊度合いはその後の実際の街に影響を与えます。最悪の場合は街が無くなりますので、対策を万全にした上で戦闘に臨みましょう。
戦闘に参加しますか?
《はい》 《いいえ》
時間切れの場合は自動的に《はい》が選択されます。
__________________________________________
「おー…お?デスペナが軽減されるのか」
「まず俺らは死んだことないんだけどな」
「え、そうだったの?」
「実はな。で、十分後らしいけど何を準備すればいいんだろ?」
「ポーションは買い足すとして、他だな。…油でも買うか?加熱して壁の上からぶち撒ける用に」
「他に準備するものが無さそうなら無いでいいじゃない……この世界でその策が上手く行くものなのかも怪しいわよ?」
「んー、とりあえずポーションだけでも補充しとくか」
「はいありがと。じゃ君達、気を付けて」
「あ、レミアはやっぱり参加しないのね」
「私が参加してどうするって話だからねぇ。ま、頑張って街を守り通してくれよ?ユニークのことは何とかなるさ。どうせ乱戦になるだろうから、何を使ったか気にする人はいても追求はされないと思うし」
「ぶっちゃけそこまで隠蔽する必要も無い気がしてきたけどな。…あと十秒か」
「マジか、十分って意外と時間無いんだな。ポーション買って終わっちまった」
「色々買ってたものね。これ必要?ってものもあったけど」
「何があるか分からないなら、っと。…行っちゃったか、まあ襲撃系初イベントだからそんなに変なのは出てこないと思うけどねぇ…」
特殊マップに移動した三人は、この人の量で無闇に行動してしまうのは悪手だと判断し、ひとまずこのまま待機することにした。
「どんどん人が集まってくるなー。やっぱ部隊長になる人とか出てきそうだ」
「その場合全員違う場所に…いや、ガチタンクがいるなら同じ戦場に避けタンクがいてもあんまし意味ないか」
「まあ、私と二人が別々にはなるでしょうね。どう見ても前衛と後衛で分かれてるし」
すると、そこへ三人へ向けて呼びかける声が聴こえてきた。そちらの方を見ると、森人種の六人組のようだ。
「…げっ」
「おーい、そこの三人はまだ部隊別に別れてないみたいだな?ちょうど良かった」
「あー、別れるのは良いんだがあんたらは?」
「おっと、急に話しかけてすまなかったな。俺はアーティ、色々してる攻略班の下っぱみたいなもんだ。今はこの戦闘の総隊長から前衛、中衛、後衛、そんでもってタンク隊に別れてもらえって言われててな。協力してくれると助かる」
「ちなみにー、アーティは前衛隊の中隊長になったみたいー。それで下っぱとは言えないよねー。あ、私はニーアだよー」
「……で、こっそり距離取って逃げようとしてる君は?見たとこ前衛だけど、何かやましいことでもあるんで?」
「ぅ゛っ…」
「そちら三人しかおらんのに一人逃げとったらバレバレよ。ヘイ、チモン!」
「人使いが荒いっすねぇアンキドさん…失礼、『鑑定』。…ん?この名前、もしかしてマジもんっすか?」
「見せて見せてー!…あ!この人が例の!いきなりだねー!」
「あっ駄目だこれ逃げれないやつだってか『鑑定』持ってるのかよ…」
「なんで逃げようとしてたのー?」
「バレたらなんか色々言われそうだったからというかなんというかー……ヤバイやつだとかなんとか言われてるってアーティから聞いたし」
「アーティさん?…はぁ、そんなこと言う人いねーっすよ。仮に脅されたりしてもGMコールっていう手段は一応残ってるんすから」
「…その手があったか」
「流れるようにメニュー開いてGMコールしようとするのやめなさいよ」
「ハッ!?」
結局色々バレたルヴィスは、質問に答えたり無意識でGMコールをしようとしたりしていた。所々でボロを出していたため時間の問題だろうなと本人は思っていたが、ここまであっさりバレるとは予想しなかっただろう。
「あ、やっべ。あと少しで開戦だ、てことでルヴィスと…」
「シオンだ。あんたについてけば良いのか?」
「んー…そっちのが早いか。じゃあ二人とも俺についてきてくれ。そっちはノエルだったか?アンキド、場所まで案内してやってくれ。他もそれぞれの位置に行くかまだ残ってるはぐれのプレイヤーを発見し次第誘導してやってくれ」
「はいなー。てなわけで暫く三人組は解散、集団で後ろからボコるためのとこまで案内するわ」
「じゃあ私達は探してるねー!よーし、行くよー!」
「元気だねぇ、若いって良いねぇ……」
「オーラスさんもまだ若いじゃないっすか、多分。ほら気力出すっすよ」
「…うし、行くか。つっても戦線の前の方に行くだけなんだけどな」
「どっか一箇所に纏まるのも無理があるだろうし、そうなるか」
「はー病む…」
「勝手に病むなほら行くぞ」
「あーい…」
アーティの後を追って着いた先では、少人数で話し合っている光景が散見は出来るが確かに全員がどこか一箇所に纏まっている訳では無いように見える。
そこに、地面が少し高くなった場所の頂上辺りに立った一人が声を張り上げた。
「近接戦闘職の諸君!俺を知ってるやつもいるかもしれんが、今回前衛担当大隊長になったアルバトラズだ!お前らに言うことは一つ、とにかく相手をぶっ叩け!引き際やらなんやらは俺が言うから安心して倒しまくれ!以上!!」
「お、掲示板でよく見る名前だな。にしても引き際を言うってどういうことだ?」
「俺もそうなんだが、普通の視点とは別に俯瞰視点みたいなのが追加されててな。意識すると自分の管轄んとこへテレパシーみたいなのが送れるんだわ。それで見極めて言うってこったな」
「へぇ。…それ、情報処理追いつくか?」
「正直すっげぇキツい。小枠にするとよく見えんし、かと言って半々にしたとこで頭が追いつかん。脳をもう一つ増やしたいくらいだ」
「そりゃまた……ん、そろそろ始まるみたいだな。おいルヴィス、そろそろ病みから戻れ」
「あ゛あ゛い」
唐突にバレましたね。まぁ隠そうとしたとこで本人がガバるのでしょうがないですよね
そういえば某赤枠改さんの約1400万の生首を見たんですけど、凄いですよあれ。どう凄いかは実際に見たほうが早いです(物書きにあるまじき語彙力不足)




