53話 魔王軍、襲来! 2
ここ三ヶ月で4キロくらい痩せました。理由は多分意図しない食事制限なのですぐに戻ると思いますが
にしてもカルナさんかっこよかったですねぇ……(アトランティス始まってからやっとインド始めた)
翌日、三人は再びネスティカ荒野に来ていた。
「さて、昨日言ったやつが実際に成功するかどうかだけど」
「それを確かめるためにも、まずは敵を探さないとだがな」
「私どうしようかしら、バフデバフを使うだけにした方が良いわよね」
「それで頼む。シオンは足止めをしてくれ。…お、ビーストだ。数は一…一?」
ルヴィスが発見したディメーラ・ビーストは基本ニ〜五体の群れで存在しているはずなのだが、今回は何故か一体だけであった。
若干の疑問を抱いたルヴィスだったが、逸れたか多少の例外があるのだろうと判断する。
「一体だけって見たことなかったわよね、逸れ個体なのかしら?」
「どうだろう、どちらにせよ一体だけなら今からやることでは好都合だから良いんだけど…」
「どうした?何か引っかかってるみたいな言い方だが」
「いや、群れてるやつがソロでいるのってゲームだと大体強化個体だから…もしかしたらボスクラスじゃねぇかなって」
「だとしたらちょいマズい、か?六人フルで挑むならまだしも俺達はその半分の数しかいないしな」
「だったら、早くここから離れた方が良いんじゃないかしら…?見つかって何とかなる保証はそこまで無いでしょうし…」
「よし、気付かれないように早く逃げるか」
すぐさま離れだした三人だが、その途中で他のPTとすれ違う。このPTは六人フルのようだが、魔法職はおろか全員盾すら持たずに剣のみを装備している珍しいPTだったため、思わずルヴィスは二度見してしまった。
更に、二度見をしたときにそのうちの一人と偶然目が合ってしまう。黒髪を腰辺りまで伸ばしたその女性は、ルヴィスに近付くと想像とは真逆の言葉を発した。
「お?おうおうおうなんでぇなんでぇ!俺らに何か用でッ!?」
「おい、モーダ!人に突っかかるのは止めろと何度言えば良いんだ!すまない、うちの無鉄砲が…」
「あぁいや、変に見ちゃったこっちにも非があるから。ごめん」
「まー、全員アタッカーの長剣士ってのもMMOだと珍しいよねー。しょーがないよ」
「それ、短期決戦ならともかく長期戦の場合にタンクとかヒーラーとかいらないのか?結構回復系の出費デカそうだが」
「そこは単純よおめぇ!どんなバトルだろうが当たらなきゃそんなもん使わなくて良いんだからなぁ!」
「モーダ!……まぁ、自慢になるがこいつの言う通り、俺達全員が攻撃を貰わないだけのPSがあるってのは間違いないんだがな。っと、このPTのリーダーをやってる狼型獣人種のナギだ。そちらのリーダーは?」
「リーダー…誰だろうな?」
「お前じゃないか?ほら紹介紹介」
「俺なの?まぁ良いけど…こっちのリーダーのル、あー、ルヴェスタです」
当然のように名前をそのまま言いかけたルヴィスだったが、アーティの時を思い出してどうにか名前を偽装した。
「?…、おう。んで、アンタらもディメーラ狩りか?にしては何かから逃げてるみたいだったが。あと敬語使わんでも良いぞ、そんな偉い存在でもないしな」
「分かり、いや分かった。でも逃げてるように見えたのはー…まぁ間違ってない、よな?」
「そう、ね。ネタバラシをしちゃえばそこにディメーラ・ビーストがいるんだけど、一体だけだったのよ」
「ほう?獣ディメが一体だけ……なるほどな、そういうことか。なぁ、そいつのいた場所は把握してたか?」
急にそう問われたルヴィスは、咄嗟に正直に把握していることとその場所を話した。
それを聞いたナギは、目付きを鋭いものに変える。それは獣人種特有の姿も相まって、まるで獲物を前にした捕食者のようだ。
「成る程な…おい、聞いてたか?行くぞ」
「え、マジで?いや別に反対するつもりなんて微塵も無いけど、多分警戒はした方が良いと思う」
「ふむ、なら多少相手の動きに注意しておくか。初めて会った俺達に忠告までしてくれてありがとな、礼はいつか必ずする。俺は約束事は守るタチなんでな。……なぁ?だから他所にバラしゃしねぇよ、ルヴィスさん」
「!!?」
最後の発言はすれ違いざまに小声で発した言葉だったため他には聴こえていないようだったが、それでもナギを警戒すべき対象として見るには十分であった。いくら最初にバラしかけたとはいえ、そこから本人だと断定するまでに至るとは思っていなかったのだ。
「どうした?何か言われたのか?」
「いや、まぁ特に何の問題も無いと言えばそこで終わりなんだが……あのナギって人は要注意人物ってことだけ」
「そう?そんな風には見えなかったけど…いや、そんなことより探さないと。このまま呑気にやってたら入賞出来ないわよ?」
「まぁ間違ってないか。よし、改めて探すぞ!」
その日の夜。再びランキング確認をしようとすると、運営からのメッセージが来ていることにシオンが気付いた。
「お、なんか運営から来てるぞ。集計方法の変更、だとよ」
「変更?どこをどう変えたのかしら?」
「なんでも、自分より25Lv以上低い対象エネミーを討伐した時はランキングにカウントされないようにしたらしい。それで昨日4位だったとこが一気に下がったりしてるとかなんとか」
「あーー、そりゃ低Lvのを狙えば討伐数増えるわよね…にしても運営側もよく分かったわね」
「まぁ、真に恐れるべきは対策されても変わらなかったトップ3だけどな」
今回の対策によってズルをしていたプレイヤー達は痛い目を見ることになったのだが、それでも変わらず熾烈な順位争いを繰り広げているのが1〜3位のPTであった。
「うわ凄いな、どこも十体あるかないかくらいの差しかない。というかズルしてもこの三つを追い抜けないって相当ヤバくないか?」
「一位のとこに関してはPTの総合ランキングでもかなり上にいるみたいなのよね。掲示板情報だと今3位らしいわ」
「討伐数増えれば自然と他の順位も上がるよなー。一応俺達も順位上がってるっぽいし」
「お、個人の与ダメで結構ルヴィスの順位上がってるぞ。2031位だ」
「マジか、クリティカル出てなくてそれだったら相当だな」
「私も明日狙ってみようかしら。…あ、そうだ。二人ってさ、三次職にもうなってる?私60Lvになったのにまだならないんだけど…」
「……そういえばそんなのあったな。俺も60Lvだけどそれっぽいの全然無かったわ」
ノエルの言葉によって、二人は三次職という存在自体を忘れていたことを思い出した。
25Lvで今の職に変わってからというもの、普通の職なら50Lvで三次職に突入するというのに未だに変わらないのだ。忘れるのも無理はない。
「何かしら条件が必要なんかね…?またレミアにあの場所に連れてってもらうとか」
「あり得るな。でも今の時間的に頼むのもキツいだろうし、月の満ち欠けが関係あるとしたらまた面倒だぞ」
「ちょっと待って、今は………満月だったわ。本格的に条件が分からん…明日にでも聞いてみる?」
「そうするかぁ…」
明日に番外編として一つ投稿します。現実での話なので本編とはほぼ関係ありませんがそれでも良ければぜひ




