第35話 決意
『ファフニール……? アーロンが……?』
エリスの驚きを伴った声が頭に響く。
「ああ。そう考えると色々なことに説明が付く。少なくともオレには、それでほとんど全てに納得ができるんだ。最初にオレたちを助けてくれた防御魔法についても、蒼光氷晶なんて大技をほとんど無詠唱で使えたことも。イフリートの弱点を知っていたことも。そして何より、以前のエリスを知っている風なことも、な」
だが、エリスはまだ信じられないようだ。
『……確かにそうかもしれないけど。……でも、本当に?』
「疑り深くなったなぁ、クリス。それが悪いこととまでは言わないが、昔はもっとこう素直で純真な……」
……お前、さっきはエリスのことを頑固とか言ってなかったか?
というツッコミが頭に浮かんだが、それを口にするより先にアーロンの言葉がそこで止まったことに気付いた。その視線がエリスに向けられている。
どうやらエリスに睨まれて口をつぐんだようだ。
『何か証を見せて』
「証?」
エリスの言葉にアーロンは首を傾げた。
『ファフニールだという証よ。例えば、白銀の竜になってみせる、とか』
「無茶言うな! こんなところで力を解放したら、その余波であっという間に崩落しちまうだろうが。それに、この世界で無暗に竜化したら、後でフィナにたっぷり小言を喰らっちまうんだよ。……だから、そうだな。俺様の記憶の一部を見せてやるってのでどうだ?」
『記憶?』
「ああ。人の使う魔法にも似たようなものはあったと思うが、自分の記憶の一部を映像として他の人に見れるようにする魔法だ。どうだ?」
少し考えてエリスがコクリと頷く。
オレも異存は無い。
っていうか、昔のエリスが見れるなら凄く興味がある。
「よし! じゃあ、どれがいい? フィナに叱られて泣きべそかいているクリスとかでいいか?」
……は?
『ち、ちょっ……!』
「他には、そうだな。一緒に風呂に入ってるクリスとか、全裸で水遊びしているクリスとか。あとは……」
……おいおぃ。
「ああ、そうだ! おねしょしちゃって泣きべそかいているクリスとかもあるぞ?」
『――ファイア!』
いつの間にか出現していた炎の矢《ファイアアロー》がアーロンに向かって高速で飛ぶ。だがそれはアーロンの足元に突き刺さり、パァーンと弾けた。
「おいおい。いきなり何するんだ、クリス?」
『――エリスよ! 今のは警告よ。次は当てるわ。その記憶とやらを消しなさい。今すぐ! 残らず全て!』
「おや? 本物だってもう信じるのか? 判断は実際に見てからでも遅くは……」
『――死になさいっ! ファイア!』
アーロンがにやにやしながら手をかざしたとき、すかさずエリスは次の《ファイアアロー》を撃ち込んでいた。
◇
『この! この! このっ!』
さっきからエリスの力の籠った声が頭に響いている。
これもやっぱり兄妹喧嘩……なんだろうか?
だとしたら、あまりにも危険極まりない壮絶な兄妹喧嘩だと思う。
オレは数歩後ろに下がってその様子を見ていた。
最初は止めようと思ったんだが、アーロンの「構わんよ。どうせ当たらんし」という余裕をかましたセリフと態度に、エリスのスイッチが入ってしまったんだと思う。
そうなるともうオレに止められるハズもない。
エリスの本気の炎の矢《ファイアアロー》が次々と束になってアーロンを襲う。
本気……?
うん。たぶん、本気じゃないか?
そこらの獣ならあれ一発でしとめられちゃうと思う。
でも、アーロンには全く効いていない。
っていうか、届いていない。
アーロンは一歩も動かず、少しにやにやしてエリスの攻撃を全て防いでいた。
アーロンから一切手出しはしてない。
エリスの攻撃を真正面から受けて防いでいる。
さすが、絶対的な防御を誇ると言われているファフニール。
それに対しエリスはもう魔力切れ寸前かもしれない。
イフリートとの闘いでかなり消耗していただろうしな。
ちょっと息が荒く、目に見えて疲労の色が濃い。
さすがにこの辺が潮時かもしれない。
「どうしたクリス。もう終わりか?」
『だから! 私は、エリス、よっ!』
アーロンも、もう煽るなって。
そう思いつつ、オレはエリスに声を掛けた。
「エリス、もういいだろう?」
『タクマ……。でも……』
「これだけエリスが攻撃している中、アーロンから手出しは一切しなかった。少なくともアーロンはオレたちの敵じゃないよ」
オレの言葉にエリスは納得……はしてないみたいだ。
エリスから『少なくとも私の敵よ。間違いなく!』という声が頭に響き、さすがにオレも苦笑いをしてしまった。
エリスの背中をポンポンと軽く叩いて宥めつつ、オレはアーロンに向かって口を開いた。
「いくつか聞いていいか?」
「答えられることなら」
「一応確認するが、クリスというのは、以前のエリスの名前なのか?」
「ああ、そうだ」
エリスの『そんなの知らない』という呟きが頭の中に響く。
オレは少しでも宥めようと、そっぽを向いてしまったエリスの背中をそっと撫でながら質問を続けた。
「フィナというのは……もしかして……」
一旦言葉区切り、オレは大きく息を吸った。
「女神フィアーナのことなのか?」
「ああ、そうだ」
アーロンは事も無げに言う。
やはりそうなのか。
だとすると……
「……実在するのか? 神が……女神フィアーナが?」
「おかしなことを聞くんだな。バハムートがここにいて、ファフニールもここにいる。なのにフィナ……女神フィアーナが実在することが不思議か?」
言われてみればそうかもしれないが……
でもオレは神を見たことは無いし、見たという人に会ったことも無い。
神官や神殿に縁のある人はみな口を揃えて神は実在すると言う。
でも、それ以外では曖昧だ。
神なんかいないという人も結構いるんだ。
でもアーロンの言う通り、バハムートとファフニールが目の前にいるんだ。
少なくともオレにとっては、神の実在について、その信憑性を増した。
とても人に言える話ではないが。
「最後にもう一つ。お前は何故ここに?」
オレの言葉にアーロンは右のほうへ顎をしゃくりながら答えた。
「アレさ」
その先にあるモノ。
それは、宙に浮かびゆっくりと回転する紫水晶だった。
……まさか、アーロンの目的も《神水》なのか?
アーロンは紫水晶に向かってゆっくりと歩き出した。
「あれは元々フィナのモノなんだが、奪われてしまってな。今までずっと探していたんだ。かなり時間がかかってしまったが、ようやく最後の一つを見付けることができた」
フィナのモノ?
この大きな紫水晶は、元々女神フィアーナのモノだったのか!?
「その回収のためにここまで来たんだが、いるハズのイフリートの姿が確認できなくってな。どうしたものかと思っていたらお前たちが入ってきたんだ」
そう言えばイフリートが言っていたな。
強い気配を感じて姿を消していた、と。
あれはもしかして、オレたちのことではなく、アーロンのことだったのかもしれない。
だけど、それはもう終わったことだ。
今さらどうでもいい。
そんなことよりも、アーロンの目的のほうが気になる。
「……それを、どうするつもりだ?」
「言ったろ。もちろん回収するのさ。そのためにここに来たんだからな」
その言葉にオレとエリスの視線が交差する。
持っていかれてしまう?
せっかくここまで来たのに。
これが無いと、ローゼの母親を治す手段が無くなってしまう!
「ちょっ、ちょっと待ってくれ。それは困る。オレたちの目的もそれなんだ。それを取りにここまで来たんだ」
アーロンの足が止まり、オレたちのほうに振り向いた。
そして何故か不思議そうに顔を横に傾げた。
「ん? お前たちの目的は《神水》のほうじゃないのか? 俺様が回収するのはこのフィナの紫水晶だけだ。こっちの《神水》については、別にどうこうするつもりは無い」
その答えに安堵の息を吐き出した。
もしかしたらアーロンと奪い合いになるのかとヒヤヒヤしてしまった。
そこへ、「だが」とアーロンは言葉を続けてきた。
「さっきも言ったかもしれないが、このフィナの紫水晶がこの世界にある最後の一つだ。これを回収すれば、もうこの世界に、新たに《神水》が生まれることはなくなる。つまりそこにあるのが、この世界での最後の《神水》になるわけだ。大事に使うんだな」
最後?
ここにあるのが?
ここにあるだけで、もうこの世界に《神水》はなくなる?
それは、マズいんじゃないか?
回復魔法では治せない怪我や病気は《神水》を頼るしかない。
今回の呪いを打ち消すのもそうだ。
《神水》は最後の希望とも言える大事なものだ。
「その紫水晶をここに残しておいてもらうわけには……」
「それはダメだ」
アーロンはきっぱりと言い切った。
今までどことなくにやけていた雰囲気が一切消え、とても真剣な表情で。
「人がこれを必要とする理由も分からないでもない。だが、これは元々この世界のモノじゃないし、安易に頼り過ぎて良いモノでもない。ましてや世の中に知れてみろ。間違いなく壮絶な奪い合いになって、世界の在り様が歪んでしまうぞ」
「それは……。だけど、《神水》でなくては……」
……治せないものがある。
そう言おうとした。
だがオレの言葉を遮るように、アーロンが強く言葉をかぶせてきた。
「なによりも! これはフィナに必要なモノだからな。これを奪われたせいで、フィナはだいぶ力を落としてしまったんだ。その影響は当然、フィナの眷属である俺やクリスにも及んだ」
アーロンがエリスに視線を向けながら、悔しそうに言葉を続けた。
「これが奪われてさえなければ、あの時クリスは……」
オレの目が大きく開かれる。
アーロンは口を閉ざし、その先を言葉にはしなかった。
だが、その先に自然と想像がついてしまう。
アーロンの顔からはひしひしと後悔の念が感じられる。
オレにはもう、これ以上食い下がることはできなかった。
アーロンが大きく息を吐き出し、そして何かを振り払うかのように一度大きく首を横に振った。
「……もう過去の話だ。フィナの紫水晶は、これで全て取り戻すことはできたし、クリスも無事転生できて、こうして再び会うこともできた。記憶を失っていることは予想外だったがな」
そして、アーロンはエリスの方を向きながら声を掛けた。
「なあクリス。……いや、エリス。お前は今、幸せか?」
『ええ。これ以上無いくらいに』
アーロンの問いに、エリスは迷うことなく即答した。
「そうか。ならいい」
その答えに、アーロンは凄く嬉しそうに頷いていた。
◇
白い魔法陣が宙に浮かぶ紫水晶を上と下からゆっくりと飲み込んでいく。
この魔法陣はアーロンが出したモノだ。
転送の魔法陣なんだろう。
やがて、二つの魔法陣は紫水晶を全て飲み込み、中央近くで触れ合ったかと思うと、一度眩い光を放って弾けるように消えていった。
そこにはもう、紫水晶の姿は無かった。
「さて、俺様の目的は果たした。先に上がらせてもらう」
そう言うとアーロンの後ろに白く大きな魔法陣が現れた。
「転送の魔法陣だ。出口は山頂近くの祠になっている。丸一日くらいは持続するようにしておいたから、お前たちも使うといい」
「あ、ちょっと待ってくれ、アーロン」
「ん?」
魔法陣に向かって歩き始めようとしたアーロンに向かって声を掛け、オレは《神水》の元へ走り寄った。そして水筒に《神水》を汲み、しっかりと蓋を閉めてからアーロンに向かって投げた。アーロンは右手で水筒をキャッチすると、一旦水筒の方をちらっと見た後、オレの方に視線を向けて口を開いた。
「なんだ?」
「それをフラウリンド伯爵家に届けてくれないか?」
「どういうことだ? お前たちがギルドに持ち込めば金貨三百枚が手に入るんだろう? そのために来たんじゃないのか?」
ああ。
そう言えばあったな、そんなクエストが。
「そのクエストは、フラウリンド伯爵家から出されたものだ。あそこには呪いを受けてしまい、二年半も眠り続けている女性がいる。そのために《神水》が必要だったんだ」
「なるほど。だが、何故自分たちで持っていかない?」
「色々と説明が難しいだろう? オレの魔法のこととか、エリスの正体とか、全部隠しながら説明できる自信は無い。ヘタに話すと、話の流れ次第では、お前がファフニールだとバレるかもしれないぞ?」
「――おい!」
ははは……
もちろん言うつもりなんかない。
大騒ぎになってしまうだろうし、何よりもエリスの正体までバレるかもしれないような真似は絶対できないからな。
もっとも、全部正直に話したところで信じてもらえないかもしれないが。
「そういうわけで、どうやって届けるか正直悩んでいたんだ。でもお前なら、クランの総力を結集して、とか何とか適当な理由を付けられるんじゃないか?」
「バカ言え! たかだか五十人程度の中規模クランが総力を上げたくらいで《神水》が見付かるか! ましてやイフリート討伐なんかできっこないわ」
『……一人で討伐しちゃったくせに』
エリスの容赦無いツッコミに、思わず吹き出しそうになってしまった。
「クリス、お前なぁ……」
『エリスよ』
アーロンが盛大なため息をつきながらも言葉を続けた。
「……まあいい。フラウリンド家に届けさえすればいいのだろう? なら、知り合いの神官にでも押し付け……いや、お願いしておこう」
なんか今、押し付けるとか言おうとしなかったか?
ちょっと不安になったが、他に良い手段も思いつかないからな。
「引き受ける代わりに、タクマ、エリス。お前たち二人、ウチのクランに……」
『――絶対ヤダ!』
アーロンが言い終わらないうちにエリスは速攻で拒否していた。
随分とまあ、嫌われちゃったな、おい。
もっとも、自業自得だと言える気もするが。
あ、今アーロンの右目がピクピクッてしてた。
「……じゃあ、せめてエリス。すぐにとは言わないが、近いうちにフィナに顔を見せてやってくれ」
えっ!?
エリスが女神フィアーナと会う……?
っていうか、どうやって?
何処に行けば会えると言うんだ?
エリスはそれが分かっているのだろうか?
もしかしてバハムートの本能みたいなものでもあるのか……?
エリスのほうに視線を向けると、エリスもオレを見上げてきた。
その顔を見てすぐに直観した。
あ、これ、エリスも分かってないな。
オレがアーロンの方に視線を向けた時、アーロンは既に魔法陣の中に立ち、オレたちに向かって片手を上げていた。
「じゃあ約束したからな! またな。お先!」
「あ! おい!」
それだけ言って、オレの声はスルーして、アーロンは早々に魔法陣の中に姿を消してしまった。
『……私、まだ頷いてないのに』
「ははは……。まあ、そう言うなって。助けて貰ったんだし、それにいつでもいいとも言ってたんだし」
『でも、私、女神に会う方法なんて知らない……』
あ、やっぱり。
「まあ、その辺は後でアーロンに確認すればいいだろう。どうせギルドにでも行けば会えるだろうしな。それよりエリス、怪我は大丈夫か?」
『うん。ホントにかすり傷だよ。さっき回復魔法したから、もうすっかり治ったよ』
「そっか。よかった」
そしてオレは、その場に座り込んでしまった。
アーロンもいなくなりオレたち二人だけになって、気が緩んだのか、なんか急に立っているのが辛くなってきたんだ。
オレも、結構疲れていたみたいだ。
エリスもオレの後ろに回り、寄り添うように体を下ろした。
『大丈夫? タクマ?』
「ああ。エリスの方こそ大丈夫か? かなり魔力も使っただろう?」
『うん。実はもうほとんど空だよ。人化どころか、小さな火を付けることもできないと思う』
それは、ホントに使い切っちゃったんだな。
イフリートとの戦闘だけでも相当魔力を使っただろうに、最後にあんな兄妹喧嘩までしてたんだ。無理もない。
「どうする? 《神水》を飲むか?」
『ううん。それは勿体ないよ。魔力は一晩も休めばある程度回復するんだし』
「そっか」
エリスが獣姿のまま外に出るわけにはいかない。ということは、今夜一晩、少なくとも人化できるくらい回復するまでは、ここにいることになるな。
アーロンが残してくれた転送の魔法陣は丸一日くらい保つらしいから、少しくらいのんびりしても大丈夫だろう。
エリスの方に向き直り、背を撫でる。
綺麗な白銀の毛並みも、だいぶ汚れてしまったみたいだ。
でも、ふわふわした感触はまだ残っている。
エリスはオレに撫でられるのに任せている。
オレは背だけじゃなく、腹の方も撫でながら声を掛けた。
「なあ、エリス」
『なーに?』
「悪かったな」
『……何が?』
「色々と。特に、わからずや、なんて言ってさ。ゴメン」
『……ううん。私の方こそ、バカ、なんて言ってゴメンなさい』
「ははは……。実際バカだったよな」
『そんなことない。頑張ってるタクマは、凄くカッコよかったよ。でも……でもね。やっぱり私は、タクマを置いて自分だけ逃げるなんて、できないよ』
……それでもオレは、エリスには逃げて欲しかったよ。
そう思ったが口にはしなかった。
こればっかは、おそらくオレとエリスの意見は、きっといつまでも平行線のまま、折り合いをつけることはできないだろうから。
エリスもそれは分かっているんだと思う。
それ以上は特に口にせず、目を閉じていた。
オレも目を閉じ、エリスに抱き着くように、両手でそっと毛並みを撫でた。
今回のオレたちの目的の一つはケルベロスを倒すこと。
それは達成できた。
これでオレの悪夢を終わらせることはできたと思う。
そして《神水》を獲得することもできた。
これでローゼの母親もきっと治るだろう。
だがそれは、アーロンという偶然の手助けがあったからだ。
あれが無ければ、オレたちは間違いなく死んでいた。
そうなれば、この毛並みを撫でることも、できなかったんだ。
そう思うと、自然と撫でる手に少し力がこもる。
同時に、自分の浅はかさが強く悔やまれる。
奥の手が通じなかった。
相手を収納できるだろうと思い込んで、できない場合を想定してなかった。
オレはどこかで自惚れてしまっていたんだ。
収納魔法の性能を過信していたんだ。
「……オレは、まだまだだな」
『……私もだよ。でも……』
エリスが頭を上げ、オレの体に摺り寄せながら言葉を続けた。
『タクマも私も、まだまだ強くなれるよ。今日は確かに危なかったけど、アーロンに助けられてしまったけど、でも、こうして生き延びたんだから。また強くなることができる。またきっとチャンスはあるよ。その時にはちゃんと勝てるよう、また一緒に頑張ろう?』
「ああ」
S級モンスターと対峙するなんて、そうそうは無いだろう。
だが、エリスの言う通り、ハンターを続けていれば、きっとそういう時も来るハズだ。
その時は、ちゃんと勝てるようになりたい。
今まで一流のハンターになりたいとは思っていた。
だがそれは漠然とした願望にすぎなかった。
S級モンスターとやりあい、さらに勝つということは、それはすなわちS級ハンターになりたいと言っているも同然だ。
それは、果てしない道のりのようにも思える。
想像を遥かに超える困難な道のりなんだろう。
だが……
オレは摺り寄せて来るエリスの首を両手で抱きしめながら、強く強く決意を抱く。
それでもいつか、絶対になってやる!
読んで頂き、ありがとうございます!
今回、いつもよりちょいと長かったですね。すみません。
迷宮編が、これで終わりになります。
そして次回、一つ後日談のようなエピソードで本作品の最終回となります。
最後までお付き合いくださると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。




