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おお、王女死んでしまうとは情けない。

魔王がだだをこねようがゴロゴロしょうが姫君の到着はすぐそこまで迫っている。


そんな今現在、魔王は落ち着きなく部屋中をウロウロウロウロウロウロウロウロしている。邪魔くさい事極まりない。


側近である私もさすがに耐えかね、文句を言いそうになった時だった。



「姫君の到着まであとわずかです!

魔王様ご準備を!」



伝達係の言葉に私も魔王も立ち上がり、出迎えに向かったのだった。










白亜の馬車が城の前に止まる。

見張りの兵も、文官も、大臣達さえも姫君を早く見たいとウキウキしているようだった。


ゆっくりと扉が開かれた瞬間、



突然の横風に煽られ姫君は吹き飛ばされ、そのまま地面に叩きつけられピクリとも動かなくなってしまう。じわりじわり赤い色が広がっていく。





「「「「「「「「「えええええええええぇぇ」」」」」」」」



魔王まで一緒に叫ぶと、馬車の中からもう一人出てきた。

スレンダー美女はメイスを小脇にかかえ、目の前の姫君を見るとため息をついた。



「ああ、王女、死んでしまうとは情けない!」



そうして復活の呪文のようなものをとなえると、たちまち姫君は息を吹き返したのだった。



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