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間を持たせるのも、大事な仕事です。(営業スマイル)

「なんで俺が追い出されるんだよ。

納得いかない!」



イライラと魔王が言う。

貧乏揺すりがみっともない。


現在私と魔王は姫君が着替えるため部屋の外で待機中なのだ。



「一晩一緒で何も無かったへたれな魔王様。

そんなに姫君の着替え…いや、裸が見たいんですか。

もしや見られる方が興奮するんですか、えー!?

ちょっと初心者な姫様にはハードル高いんじゃないですかね?

魔王様…変質行為はほどほどに…というかこの婚姻は世界の存亡がかかってますからね?

自分の趣味嗜好を優先させるのはちょっといかがなものかと…」



言いながら後ずさる。

信じられなーい、と目で訴えながら。



「ちょ…なっ、そんなことないぞ!!!!!!!

何後ずさってるんだよお前!!!!!!」



「長らく側に居ましたが、そんな趣味だったなんて…

あ、大丈夫ですよ。

私、仕事はちゃんとしますからそんなことで壁作ったりしませんよ。

仕事中なら。

ええ。」



そのまま後に100mほどムーンウォーク。

魔王はサーっと顔色を変えた。



「姫君が着替え終わったら、魔王様も着替えてくださいね。

では、私はここで。」



「キッシュ!!!!!

ちょ…誤解だ!!!!!!」



「いやいや、趣味は…それぞれですからね。」



「そういいながらダッシュて逃げるなよ!!!!!!」



「ちょっと所用を思い出しまして?」



「わざとらしい上に、疑問系!!!!!」



そこから魔王と私との追いかけっこデスマッチが始まった。


上に下にと城内を駆け回る。





「キサマら、何をしている…」



そうして、とうとうラスボスもといい宰相に声を掛けられる。

ご機嫌はナナメのようだ。



私は直立し、報告した。



「はい!

魔王がなにもしなかったあげく、姫君の着替えの為退室させたところ文句を大声で言っていた為部屋から離しました。

女性の着替えも待てないのはいかがなものかと…」



「キッシュ!!!!!キサマ…!!!!!!」



魔王はそれ以上へらず口を叩けなかった。

ちょっと話し合おうか、ああん!?と宰相に引きずられて、空き部屋に消えたのだった。











「お待たせしました。

あら?魔王はどうされました?」


「宰相に呼ばれまして、私がかわりに食堂までご案内することになりました。」



数十分後、チェルシー殿が部屋から出てきた。

たいていの身分の高い女性は身仕舞いに一時間以上確実にかかるので、かなり早いといえる。



「おはようございます。」



笑顔で挨拶する姫君。

デスマッチ前にちらりと見えた、寝癖大爆発だった髪は綺麗に整えられている。

チェルシー殿はじめ女官の技量に驚愕する。



「おはようございます、姫君。

今日の予定ですが…」



食堂の道すがら簡単に今日のご予定をお知らせする。

気持ち、進む早さを緩め、雑談を交え距離と時間を稼ぐ。



果たして魔王は朝食に間に合うのだろうか…








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