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こんなのやる意味がない

「はぁ。あり得ねぇだろ」


ため息をついているのは鈴木颯手である。


「確かにそうだな」


鈴木和人も続く。


「おかしい、おかしすぎる」


邪鬼が頭を抱えながら答える。


彼らはそれぞれの物語の主人公である。今はその物語を出て三人でお話し中である。


「俺はまだ6話しか進んでいないのに集まりっておかしくね?」


目の前のちゃぶ台の上におかれたお茶を啜る。彼らはちゃぶ台を囲む形で座っていた。


「和人はまだいいほうだ。俺は今日連載したばかりだ」


颯手がいう。


「お前らはいい。俺はまだ連載すらしていない」


邪鬼がため息をつく。それにつられて二人もため息をつく。


「なんでまたこんなのやるのでしょうね?普通にひとつの作品に集中すればいいのに」


颯手がちゃぶ台の上のお菓子を食べながらいう。因みにお菓子は煎餅である。


「なんでもひとつの作品をずっと書いてると飽きるらしいぞ」


邪鬼がいう。


「ああ、だから俺の物語は1ヶ月も止まってるわけね」


和人が暗くしながらいう。


「このやり取りは無駄だな。俺はこのあと作者に連載してもらえるように直談判してくる」


颯手「やめろ」


和人「ふざけんな」


颯手、和人が揃えて反発する。


「おめえわかってんのか?おめえまで連載したらますます俺の話が進まなくなるだろうが!」


「あ?何いってんだ?俺の物語が前に進むんだろうが!」


「うっせぇぞ!このめんどくさがりやが!」


「なんだと過去の存在!」


「んだとぉ!もういっぺんいってみろ」


和人、颯手の順にそれぞれいう。すでに二人は戦闘体制で入っている。


「二人して何を喧嘩しているのだ?俺はいくぞ」


「「誰がいかせるか!」」


このあと作者に直談判使用とした邪鬼を二人は押さえたそうだ。

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