83輪
……………
「なんか、思ったより逞しいな。お前のじいさん」
瀧月君みないで
「勇ましいとも捉えれますね」
美咲さんもやめて!
「ふむ、神経がある意味図太いな」
亜矢椿先輩ッ!!
「しかし、妖怪に育てられたと言うことなら一体どうやって手にしたんだ……?」
えっ?
「それっていったい……」
何ですか?と聞こうとした時だった
『うわっ』
ガラガラと荷物が落ちる音。祖父は寺の倉庫(本当に昔の倉)の整理をしていたのか、どうやら物が散らばっている
『いたたたた……あれ?なんだろこれ?』
祖父が手にとった本は。陰陽道の本
『へぇ~……』
本をペラペラと捲り、中を読んでいる
『なるほど、妖怪を滅する。人間たちの苦肉の策か……』
………なんか違うι
『じゃあ、僕がこの陰陽術を使って陰陽師たちの動きを封じれば……』
「なぁ、おかしくないか?」
「うん」
「確かにな」
「ですね」
そう、会話上は何もおかしくないが……
「どう見ても5、6歳時が漢字とか読めるのおかしいよな!」
「確かこの当時は4、5歳頃って陽日鎖が言ってた」
「おいッ!?」
「そんな幼い子供がなぜこれほどまでに……」
「ツッコミどころ満載だな」
ツッコミどころ満載とかの問題じゃないよね!?




