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56輪

「何で人の心を読むのさ!!」


「仕方ないじゃん」


「それが覚だからだ」


「諦めろ。それが覚という妖怪だ」


「覚だしな」


皆が一斉にツッコンできた


まぁ、たしかに妖怪の覚が相手の心を読むのは知っているよ、だからって


「『一々僕の心の声を代弁しなくてもいいじゃないかー!!(棒読み)』って仕方ないじゃん♪趣味なんだし☆」


「「「「(悪趣味)」」」」


「ヒドッ!wwwwwww」


覚は笑いながらそう言うが、何か僕らの反応を楽しんでるダケにも見える


「して、覚、山童、呼子」


「「「はい」」」


「主らはいつまでいるつもりだ」


心なしか千年樹の木霊が怒っている様に見える……


ってか雰囲気が刺々しい様な……


「千草は基本、木霊以外の妖怪や人間は嫌いだからな」


「えっ!?」


「そのわりには広野江には優しいな」


阿比王の発言はいつも爆弾を含んでいる(最近その爆弾にも耐性がついてきはじめた僕ら)。


瀧月君も千年樹の木霊が僕に優しいのを知っていた為に阿比王の発言には少し驚いている


「基本、木霊と幼児とアイツには甘いからなぁ」


「えっ……ι」


「それって………ロリコンってやつか……?ι」


「いや、ショタコンかもしれんぞ」


「アハハハハ、千年樹の木霊、ヒッドイ言われよぉー(笑)」


「ダメ、笑える!アハハハハ」


覚と呼子がケラケラと笑っていると、いきなり草の根や蔓が二人を縛り上げた


「ホホホ、主らよ……散り逝くか?ふふふ」


「「すみませんでしたッ!!」」





千年樹の木霊のお怒りは、ものすご~~~~~く、怖かった




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